あの人に会える 

August 01 [Tue], 2006, 19:29

あの人に会える だからここに来る
緑に包まれた この場所へ

君が笑ってる 君が風を見る
心のままに 君はここにいる

その優しさと 勇気を忘れない
ただ消えてゆく 思い出としてではなく いつまでも

時に流されて 人に流されて
それでも心は またここへ戻る

またいつの日か この思いを胸に
この丘の上 ひとりたたずむ 僕がいるはず

やがて季節は 動いてゆく
空を見上げれば 秋は近く

あの人に会える だからここに来る
あの頃のままの この場所へ

そのやさしさと 勇気を忘れない
ただ消えてゆく 思い出としてでなく

またいつの日か この想いを胸に
この丘の上 ただずむ僕がいるはず

また、春が来る 

March 08 [Wed], 2006, 20:25
柔らかな風が吹けば、春が訪れて

海に浮かぶ雲は、夏を呼んでる

突き抜ける青い空の向こうにはもう、

あの真っ白い冬が待っている

ほんのなにげない晴れた午後は、

二人のことを思い出すことあるかな

二人の時間は止まったままだね

また、春が来る。


今も信じられないけど、あの日たしかに

二人終わってしまったのかな

偶然でいいから、どこかで会えればいいのに

きっと時計が動き出す

知らないうちに、いつか此処も変わってしまった

もう一度、二人、本当に会わないでいいかな

ずっと、このままでいいのかな

季節はただ巡り、また、春が来る。


ねえ、またあの海へ、またあの町へ行ってみないか

クリスマスの夜、ふたり腕絡ませて

またずっと、どこまでも歩かないか

もう一度、二人、会わないでいいかな

こうして、このまま終わるのかな。

2月11日の記憶 

February 13 [Mon], 2006, 20:42
深夜、ふと壁の時計を見たら、0時を少し回ったところだった。

2月11日。

その[2/11]と並ぶ字面を見た瞬間、妙な違和感を覚え、

なにか記憶がもやもやするな、と思っていたら、

僕の車のナンバーが[・211]だったことに気が付いた。


そして、2月11日はその車を買った日でもあり、

さらに、当時の彼女と付き合った日でもあった。


あれから2年。

その車の助手席に初めて乗った彼女は、僕のもとにもういなくて、

代わりに僕の隣には、違う女性がいまはいる。

助手席を見て、その彼女を思い出すことなんてほとんどないけど、

それでも、こうして何かの拍子で思い出すこともある。


彼女はどうだろうか?

勝利の笑顔 

January 25 [Wed], 2006, 20:21
カバンを右手に持ったまま、高いフェンスにしがみついた

半分バカにするように、僕はきみを見ていた

日だまりの匂いの制服と、抜けるような笑顔だったね

話す夢はずれていても、同じ時間を持っていた

僕は夏を逃げるように、ただ電車を乗り継いで

きみは夏を追いかけるように、何度も靴を変えた

でもいつか笑うのは僕だと、いつか勝つのは僕だと思っていた

青春に舌を出し、道に迷って、しゃがんでしまうことも知らずに。


あれから何年経ったあと、偶然街できみと出会った

途切れていた連絡は、きっと僕のせいだった

「何とか楽しくやってるよ」そう言うきみの笑い顔は

あのグラウンドで走り続けた少女と同じだった

破ったメモに書いた連絡先をくれたあと、

コートに向かうイレブンのように、人波へ飛び出していく

見送りながら軽く振る手をいつか下ろして僕も走ろう

勝利の笑顔はきみに輝いたけど、クラクションを笛に変えて走ろう。

昨日みた夢 

January 13 [Fri], 2006, 15:08
昨日、おかしな夢を見た。

僕の妹がでてきた。

けれど僕の妹は、僕の妹じゃなく、
誰か別の人の妹だった。

そして、妹には姉がいた。

僕はなぜか必死になって、
妹にその姉の存在を確かめていた。

今、どこにいるんだ?

元気なのか?

お姉さんと会えないかな?

けれど妹は首を振るばかりで、
姉の存在さえ知らないと言う。

僕は走って、姉を探した。

けれど、僕は姉の顔を知らない。

ただ、僕には確信があった。

きっと、彼女なんだと。

だから、僕は走り続けた。彼女を捜して。


というところではっと目が覚めた。

周りを見渡したが、もちろん夢だった。

そして、彼女が誰なのか、夢から覚めた僕は思い出せずにいる。


おかしな夢だ。

ぼく発、きみのもとへ 

January 06 [Fri], 2006, 21:14
ずっと、君のことを思い出していた。

新大阪発、金沢行の特急のなか。

琵琶湖を過ぎた辺りから雪景色に変わり、
列車のスピードに合わせて雪が窓を激しく打っていた。

たしか、君が初めて実家に来た日も、こんな雪の日だった。

あの日、どうして君を実家に連れて行こうと思ったのか、
今ではよく思い出せない。

きっと僕の気まぐれだろうけど、よく君もOKしたものだと思う。

少し緊張した面持ちの君は、お弁当に少し箸をつけただけで、
あとはずっと僕の手を握っていた。心なしか汗ばんでもいたか。

彼女にとって彼氏の家に、しかもわざわざ特急を乗り継がなければ
行けないところへ赴くなんて、やはりよほどのことだったろう。

そんな彼女の手から伝わる緊張を、僕は逆に嬉しく思っていた。

家族は彼女を優しく迎えてくれた。彼女はすぐに家族とうちとけた。

たしか2泊だったか。でもそれだけでは物足りなく、
僕らはたくさんの悦びと思い出を抱えて帰路についた。

「また連れてってくれませんか?」

そう言った彼女の照れ笑いの顔は今もはっきりと覚えている。


あれから5年。

今は彼女とは違う女性が妻となり、僕の手を握っている。
きっと妻も緊張しているのだろうか。熱い温もりが伝わってくる。

大丈夫だよ、きっと。僕らなら、大丈夫だ。

果たせなかった約束はカタチを変え、
けれどそれが僕の選んだ人生なのだ。

列車は雪の中、スピードを落とすことはなかった。

聖なる夜に、深く 

December 16 [Fri], 2005, 21:29
それはまるで真白い雪のように、
差しだした手のわずかな温もりでさえも
消えてしまう脆いものだと思っていた。

でもそれはたぶん違うんだ。

だってぼくの手には、
雪の感触がたしかに残っているから。


手を差しださなければ、
雪は溶けなかったのかもしれない。

けれどぼくは、
勇気をだして手を差しだしたから
雪の冷たさを知っている。


きみとの日々をまだ忘れられないでいる。

きみなき世界 

December 05 [Mon], 2005, 22:51
きみがいなくなってから、初めての冬がくる。

きみなしの、きみなしの、途方もない時を

僕はもう、僕はもう、持て余しすぎている。


あの時の言い訳をまだ、僕は後悔してる。

なぜだろう、なぜだろう、それしかなかったのに

淋しくて、淋しくて、仕方がなかった。


傷つけて、傷つけられても、なおまだ

壊れてはいなかった

僕たちは、僕たちを捨ててきた。あのときに。


きみがいなくなってから、少し無口になった。

きみなしの、きみなしの、広すぎる世界で

僕はただ、僕はただ、座る場所を探してる。


あれから全てが変わったのに

ふたりの匂いはもうないのに。


きみには言えなかった、言葉があるんだ。

できるなら、できるなら、時が戻るなら

一度だけ、一度だけ、きみに言いたかった。


きみなしで、きみなしで、生きていくなんて

どうしても、どうしても、僕にはできない。

Cloudy 

December 04 [Sun], 2005, 15:51
君はコートのポケットに両方の手をつっこんだまま

ゆっくりと最後の言葉だけ言い終わるとムリして少し笑った

かっこわるい姿なんか君に見せたくなかった

あの時の僕の強がりと、いつまでも残ってた鈍い痛み

今年も12月の忙しい街に聖なる歌が流れると

僕らが選んだ新しい日々さえ許される気がしてしまう。


手紙だけあとから届いた。たいした内容じゃなかった

いろんなこと失くしたり憎んだり、

でもあの日に僕らは出会ってしまった

今年はいつもよりも少し早く僕らの街に雪が降るらしい

2人が歩いたわずかな時間に美しく積もればいい。

きみに支えられて、今のぼくがいる。 

September 13 [Tue], 2005, 19:29
愛すること、愛されること、

楽しいこと、笑いあえること、

信じること、裏切らないこと、

抱きしめること、包んで守ること、

寝る時も、起きる時も、出かける時も、

仕事する時も、食事する時も、

メールする時も、電話する時も、

買い物する時も、立ち読みする時も、

トイレにいる時も、電車に揺られる時も、

歩く時も、走る時も、

立ち止まる時も、休む時も、

そしてまた走り出す時も、

ぼくは、きみの存在を感じて生きている。


いつもきみに支えられて、今のぼくがここにいる。
■プロフィール■
マツヤマタカヒロ
コピーライター
1975/10/09
ange@jk.design.co.jp
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