映画「タイタニック」を観る。

November 16 [Fri], 2012, 12:19
昨日は夜勤明けで半端な1日であったため、畑仕事くらいしかできず、家で撮りためてあるテレビ番組を、午後うつらうつらしながら見る事にしました。
その中に、BSで何度か再放送されたタイタニックが、ずっと観ないままあったのです。
それを観る事にしました。
もう3度目くらいなのでストーリーは解りきっているのですが、時をおいてじっくり見てみると、これが実によくできた作品だと思い知るのです。
何と言っても脚本がとてもよくできていて、台詞の一つ一つに無駄がなく、登場人物たちの絡み合いがとても魅力的に描けているのが解ります。
物語の中心にあるヒロインとディカプリオとの関わりが、とても丁寧に無理のないものとして造形されていて感心しました。
言葉がとても慎重に選択され緻密なのです。
まあそうでなければ物語自体が成立しませんから、ここに一番力が入っていて当然なのですが、若い男女の出会いと関係の深まりが美しく展開し、そして老人になった女性の表情が素敵でした。
それにしても、若い肉感的な女性の、あの胸をはだけたデザインは、あまりにもあからさまで欧米映画に登場するヌード写真そんなシーンに、普段からそこまでやるのかと、ある意味感心していたのですが、とても魅力ではあるのです。
というか男性視線を集めすぎてうっとうしいのではないかと心配するのです。
日本的センスではついはしたないと、却下されてしまうデザインです。
娘に着させようとは思わない訳です。
しかし自分のお気に入りの女性がそんな姿をしていれば、これはこれで実に好ましい風景となるので、エロスというものは実に扱いが難しいモチーフです。
まさにこれを中心に人間社会は展開しており、とても軽んじる事はできませんが、とても大きな破壊力をも持っているという自覚は大切でしょう。
この、時を隔てて現在と過去という二重構造も、余韻と奥行きをもたらす巧妙な仕掛けとなっています。
そしてあのイヤモンドネックレス、欲望の象徴として物語をもう一つ貫く魅惑的物質。
それが最後に無造作に海に投げ捨てられる展開は、とても印象的です。
年老いた女性の無邪気なはしゃぎ声とともに。
パニック映画というのは、印象的な名作ポセイドンアドベンチャーも人間ドラマ中心に描かれたパニック作品だったのですが、多くは状況に翻弄されるドタバタばかりで、特撮が売りだったりする事の方が多いようです。
しかしこの作品での特撮はより高度でありながらドラマの後ろに控えた構成となっていて、その抑制感がいいです。
様々に展開する破局の様も、とても緻密にバリエーションが重ならないよう配置されており、しつこさや反復とは無縁の、これまた視覚的に刺激が継続する流れとなっていました。
貧しい少年としてのディカプリオの、正装した姿はとてもよかったです。
存在そのものに気品があるという役所を、とても魅力的に表情に表していました。
ミザリーの盗作した女性ファンを演じた女性の存在も、キーバーソンでありながら登場シーンは少ないものの、とても印象的で余韻のある役所でした。
破局に直面した人間たちの保身を責める事はできません。
私などもどれほどみっともなく意地の汚い側面をさらけ出してしまうか知れません。
我が身かわいさに兄弟肉親すら捨てようとしてしまうかもしれない怖さ。
そんな場面に遭遇しない事を祈るばかりです。
骨太な展開に挿入されるユーモアと映像美、やっぱり名作だなーと満足の午後を送らせてもらいました。
睡眠不足でありながらまったく眠気とは無縁に過ごした数時間だったのです。
しかし、世の中には私らとはまったく無縁の大金持ちというのが、いるんでしょうね、残念な事に一人の知り合いもいませんが。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:j51riu3hkm
読者になる
2012年11月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
最新コメント
ヤプミー!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/j51riu3hkm/index1_0.rdf