8/13 武蔵野FM 出演のお知らせ

August 09 [Thu], 2012, 18:56
むさしのFM 78.2MHz 『むさしのオンライン』に出演いたします。

日時 8月13日(月)17:00〜17:20

パーソナリティ 西 達彦

出演 北久保まりこ(歌人)・中邑由美(作編曲家)・ 二木秀幸(バリトン歌手)


東京都武蔵野地区ではない地点からもサイマルラジオからお聞きになれます。

詳細: むさしのFM、http://tanka.kitakubo.com/

〜お知らせ〜 『大人のためのコンサート』

August 08 [Wed], 2012, 8:00
『大人のためのコンサート』

とき  8月24日  15:00〜

ところ 東京オペラシティ 近江楽堂 


曲  中邑由美(作編曲家)

詞 北久保まりこ(歌人) の 短歌より 他

唄  二木秀幸(バリトン歌手)


♪真夏の午後...チャペルをイメージして作られたホールで 私の短歌がメロディを纏います。

詳細 : あっちぇる
URL: accel-land.com/

お知らせ

August 01 [Wed], 2012, 9:00
皆さま


いつも『週の言葉たち』にお立ち寄り下さいまして、ありがとうございます。


日本では酷暑が続いておりますが、お健やかにお過ごしでしょうか?


今回は、条件に恵まれれば 今月半ばに観測されるであろうペルセウス座流星群に思いを馳せて詠んだ歌をお贈りしようと思います。

パリに住む友より便り届きたり ペルセウス座に星の雨ふる

(追記)
遠く離れたパリに住む友人から便りが届いたという幸せな気持ちと、天空の星座に降りしきる流星群のきらめきを重ねています。


透明な宇宙の塵を拾はむか*スイフト・タットル軌道上にて

*スイフト・タットル彗星
(追記)
スイフト・タットル彗星の軌道上へ行き、宇宙の塵を拾ってみないか?と誰かに誘いかけるようなイメージ... 現実からふわりと浮いたような 非現実の世界に遊ぶ感覚で作った歌です。


今月の残り四週は、勉強と充電のためブログをお休みさせて頂きます。


どうぞ 皆様もご自愛下さいまして、今後のための良い時間をお過ごしになりますようお祈り致しております。


                                           かしこ
                                         MARIKO




『銀河鉄道の夜』青年の台詞から

July 25 [Wed], 2012, 9:05
ただ一番の幸いに至るためにいろいろの悲しみも皆おぼしめしです。
宮沢賢治 詩人. 童話作家 1896-1933 
『銀河鉄道の夜』より


(七月第四週の言葉より)


闇の只中だと感じていたあの日々に、もしも私が全てを投げ出し自らの人生を終わらせていたとしたら、私を助け導いて下さった方々への感謝の言葉を伝えることはできません。

だから、いつ表の光の下に出られるのかも知れぬ、長いトンネルの中だと感ずる時も、必ず物事にはその続きがあり、努力はけして無駄にはならないのだ と信じていただきたいのです。



今週の短歌は、盛夏らしい歌五首です・・・・お気に入り頂けましたら幸いです。


眼裏に光のこしてもう見えぬ谷の魚よ 恋のやうなり

(解説)
山の谷川に、キラリと光ったかと思うともうその姿は見えない魚・・・見る者に「あら?」
と思わせて、「今のは確かに魚だったが、もう一度見てみたい、あの輝き」という気にさせる。
それが、まるで”恋”のようだ。




境内で迷子になりし夏休み 梢の上の空まで透る

(追記)
子供の頃 永遠にように感じられた夏休み・・・神社の広い境内で迷子になった。
見上げれば 天にも届きそうな木々の梢・・・その上の空までが 透き通るような、めまいのような感覚。
蝉が鳴いている。    夕方になれば 夕立の前のひんやりとした風が立つ。
母も祖母も皆優しかった。
皆がまだ この世のものとして、身近だった頃・・・。



玄関に艶新しき塗り下駄をふみて素足が恋をしたがる

(追記)
私にしては、珍しく もう一首恋の歌。



そこ此処に思ひ出の粒まきちらし ひとり真夏の貝殻ひろふ

(追記)
波の音、磯の香り、子供達の声、海鳥たち、パラソルをあおる風・・・何もかもが懐かしく愛おしい夏。



土用波、雷、夕立、油蝉 千度死んでも生き返る夏

(追記)
夏には 他の季節には無い、 魔法がかかったような瞬間があるような気がするのです。




七月・第四週の言葉; 心に響いた言葉と私の言葉

July 25 [Wed], 2012, 9:00
ただ一番の幸いに至るためにいろいろの悲しみも皆おぼしめしです。
宮沢賢治 詩人. 童話作家1896-1933
『銀河鉄道の夜』より


暑中おみまい申し上げます。

関東では、急に肌寒い数日があり また、蒸し暑さが戻りました。
皆様 おかわりなくお過ごしでしょうか?

今週の言葉は、あまりにも有名な賢治の童話『銀河鉄道の夜』のなかで、主人公ジョバンニを乗せた列車の乗客の一人...家庭教師の青年が、灯台守の慰めにこたえて言った台詞です。

物語全体に流れている宗教的なトーンが 私の気持ちを静かに落ち着かせ、「生と死」叉は「命」という 人の力の及ぶことのできない聖域へといざなってくれる... 私にとっては神聖な作品です。

ここで語られている「一番の幸い」は、死後に天上へ昇ってゆくことなのかもしれません。

けれど、私たちが生きている日常の中で得られる幸いも、それ以前の悲しみや苦しみが土台となってもたらされたと感ずることが多々あります。


四年連続して周囲の親族が亡くなり、最後に一人残った母も亡くなって、兄弟姉妹も従兄弟も無く、たった独りになった時、私は自分自身をもちこたえるため 短歌を書き続けました。

上手く作ろうなどという考えは一切無く、ひたすらに 溢れ出す思いを書き止め続けたのです。


例えばそれは、高層ビルの窓から宙吊りになってしまった人間が、カーテンに縋り付くような必死さを帯びた日々でした。

ただ、どういうわけか 私自身の手で人生を投げ出してしまおうとは、一度も思いませんでした。



そして気付くと 母へ捧げるための挽歌集『'WILL'』が出来上がっていたのです。

翌年、そのほぼ一冊全体の英訳がなされるという幸運にあずかり、その完成とともに海外での朗読活動が始まりました。

あの 無我夢中だった頃には、想像だにしなかった時間を 神様は用意して下さっていたのです。

お力を頂いた角川書店、翻訳家A.Fielden氏 その他たくさんの方々のご友情...B.George氏K.Kituai氏 M.McClintock氏 P.Mcmillor氏 L.Galloway氏 他に支えられ現在があることを 私はけして忘れられません。

ジェームズの言葉から

July 18 [Wed], 2012, 9:05
人生には生きる価値があると信じよう。あなたの信念がそれを実現させる。
ウィリアム ジェームズ
米・哲学者、心理学者 1842-1910

この言葉から、勇気がわいてくるのを感じるのは 私だけではないでしょう。

人生 良いことはそう多くはおこりません。
けれど、何かが滞ったとしても、道が絶たれたとは考えないようにしています。

無理をせず 別の道を探すことで、また新しい出会いに恵まれるという幸いにあずかることも有り得ます。

山頂にたどり着く道は一本ではなく、登る人の数だけ その道のりがあるはずです。

私たちは 近視眼的に目の前しか見ず、そこで起こった出来事に一喜一憂してしまいがちですが、もっと素晴らしい明日が用意されている可能性も有るのですから。


わが声に命を得たる一連の短歌(うた)はろばろと海を越えゆけ

(追記)
2002年に始めた短歌朗読が 今年十年目を迎えます。

日本最古の文学を 世界に紹介したいと 2005年からスタートした国外での活動も、意欲的に取り組み続けていきたいと願いつつ。

個人的に夢見ている目標は 100回目の朗読を健康体で達成すること。

皆様もお暑さに負けず 素敵な夢に向かって健やかな歩みを続けられますよう お祈りしております。

七月・第三週の言葉; 心に響いた言葉と私の言葉

July 18 [Wed], 2012, 9:00
人生には生きる価値があると信じよう。あなたの信念がそれを実現させる。
ウィリアム ジェームズ
米・哲学者、心理学者 1842-1910


真っ直ぐに心に入ってくる 一筋の光のような言葉です。

何事も 己に恥じない信念に基づき 背筋をのばしてきわめて行くことは、他人が認めるとか認めないに関わらず 素晴らしい、と私は思います。

人がどう評価するかなどということは、その時代背景や周囲の知性・認識その他様々な状況により変わることです。

そんな、不確かなことに執着するのは、あまり重要なことには思われません。

たまたま、自分以外の人が評価して下されば、それはそれで有り難いこととして、受け取れば良いだけのことです。

自分が立っている道の遥か前方には、志を貫き 到達する一点の星のような光源がありさえすれば それで十分なのです。

スポーツマンなら彼らなりの 自己の定めた目標があるように、人それぞれに向かう夢があるでしょうから。

私が 目標とかかげ努力し続けていることなどは、正に どなたの目にも止まらないような小さなちいさな挑戦です。

けれど自己の人生にとって ただ成し遂げたい目標があるということだけで 私は満足できるのです。

ゲーテの言葉から 

July 11 [Wed], 2012, 9:05
私はいつも 私の敵の価値に注意を向け、そこから利益を得た。
ゲーテ 独・詩人 1749-1832

批判的な読者を意識するとしないとで、出来上がる作品に大きな隔たりが生まれることは確実です。

そして、締め切りに間に合うよう 入稿を果たすまでの毎日 あらゆる角度から推敲を重ねてゆく作業こそが、私の最も楽しい幸せな時間にほかなりません。

萎縮してしまうことにさえ気を付けていれば、そうした厳しい目にさらされると考えることにより得られる、程よい緊張感とともに 自分の作品と客観的に向き合うことができるのです。




逝くまでに一度は観たきものや有る北の極(はたて)のオーロラの色

(解釈)
生きている間に一度観てみたいものが有る。それは北極のオーロラの色である

この道に誤り無きや足元を確かめゐたり わが獣道

(解釈)
他人がまだ踏んでいない道(他人がまだしたことのない事に挑戦することの比喩)
を行きながら足元を確かめている

何人(なんぴと)も踏まざる道の面白さ怖さ危ふさ ヘビイチゴ生る(なる)

(解釈)
二首目との連作。まだ誰も歩いた事の無い道を行く面白みと不安を歌っています。

七月・第二週の言葉; 心に響いた言葉と私の言葉

July 11 [Wed], 2012, 9:00
私はいつも 私の敵の価値に注意をむけ、そこから利益を得た。
ゲーテ 独・詩人 1749-1832

今回は、私がいつも携わっている短歌作りについて、お話したいと思います。

まず、出版社から原稿依頼を頂くと、あるまとまった数の作品作りに取りかかります。
新作、未発表作品に限られるので、すでに発表されたものは使用できません。

そして、一首ごとに作品の中身や成り立ちを掘り下げていきます。

一連で読んでも、ひと作品ずつばらばらに読んでも、その味わいや面白みを感じて頂けるものでなければ、人様のお目に触れても良いものとは言えないと思うからです。

変化に富ながら、一貫したテーマがあり、読者を惹きつけて放さない魅力が備わっていれば、文句なしの作品群と言えるでしょう。

しかし、歌歴たった20年ばかりの私には これらを満たすのは、かなりの難題です。

けれど、与えて頂いた機会を無駄にすることのないように、今の自分にできる限りのことをやっていくしかありません。

そんな時、自分に肯定的な意見をもった周囲ばかりに囲まれているよりは、そうでない目にもさらされると思った方が、はるかに作品の完成度を高めることができるのです。

ゲーテは「敵」という随分ストレートな表現をしていますが、この場合は、「やや、厳しい批判的な目で見て下さる読者」
くらいに考えて頂くと丁度良いでしょう。

どんな分野であれ、価値観や好みは多様なのですから、様々な読み手にさらされて当然とも言えますし、特別恐れる必要もないのです。

休息のすすめ(七月第一週の言葉より)

July 04 [Wed], 2012, 10:15
もっとも平安な そして純粋な幸福の一つは、労働のあとの休息である
カント 独・哲学者 1724-1804


当時は その他の四つの味覚...甘味、苦味、酸味、辛味が普段通りだったため、気付くのに時間を要したのですが、もっと以前(母の急死の直後辺り)からその兆候は在ったのかもしれません。

自宅で調理する際は、これまで以上に塩気に注意し、自分の舌に頼らずに調味料の量を基準に味付けをするようにしました。

幸い症状は長くは続かず 正常な味覚に戻ることが出来ましが、一時的にせよ 脳内の味覚中枢の一部分が異常をきたしたことに変わりは無く、心身 ことに精神的疲労の恐ろしさを実感させられました。

皆様も、仕事に、趣味に打ち込まれた後は、その結果の良し悪しに関わりなく、どうぞたっぷりと休息をとって下さい。

カントの言葉そのままの 幸いに包みこまれる時間も、私たちに必要不可欠なものに違いないのですから。



今週の短歌は、梅雨明けを待つ季節らしく 水晶の歌二首です。


いづこの水を恋しがりてや水晶はわが襟元の縛解かれたり
(解説)
母の形見の水晶のネックレスの糸が、外出中に切れた時のことを詠んだものです。私の感覚では、その時水晶のひと粒ひと粒が、どこかの水(小川や湖水など)を恋しがって、私の襟元から自由になったのかしら。と感じて作った歌です。

若い頃母が好きだつた水晶が今もどこかに転がつてゐる
(解説)
先ほどの歌との連作で、母が身に付けていた水晶が、ひと粒くらいどこかに転がっているのではないか。と思うことで今は亡き母と私が生きているこの世界とが繋がっているような、温かな安堵感を表現したかったものです。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • ニックネーム:MARIKO
  • 性別:女性
  • 誕生日:10月4日
  • 現住所:東京都
  • 趣味:
    ・短歌・朗読
    ・旅
    ・料理
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