十六夜―幻影 

2007年05月17日(木) 23時21分
色を失った街から

ぼんやりとさし込む

月明かりを頼りに

僕はまた君をさがしていた




どんなに目をこらしても

見つからないのに


目をとじるとすぐに

僕の横で眠そうに微笑む君を

抱き締めることができた




温もりも甘い香りもない君は

よくできた幻影だと

僕は知っていた


知っていてもなお

君を抱き締めていた

十六夜―愛情 

2007年05月11日(金) 23時18分
何もいらないと思った


持っているものを捨てても

誰もいなくなっても

貴方との時間が欲しかった

貴方だけでいいと思った




何度も約束を破った

何度も嘘をついた


貴方に大切な人がいると知った時も

友達から悪い噂を聞いた時も


私を甘やかす貴方の腕から

離れることは出来なかった



いつかは傷付くことを覚悟しながら

それでもわずかな可能性を捨てきれない

私が欲しかった

たったひとつのもの


それは貴方じゃなく

貴方がくれる愛情だった


十六夜―桜 

2007年05月10日(木) 20時33分
まだ寒さが残る

あれはいつの春の日だったか

桜がひらひらと舞っていた



水面に映る桜を見つめたまま

君は言ったね


「忘れてしまうんでしょう?」


そう 一言だけ



必死になって君の表情を読み取ろうとする僕の瞳を

最後までみることはなかったね






先に忘れたのは

きっと君の方だろう


僕の中には未だ残る

水面に揺れる

淡恋の花びら


十六夜―温もり 

2007年05月07日(月) 1時28分
小さな雫が

止むことを忘れたかのように

降りそそぐ



その冷たさに

身体が冷えるのを感じて

暖かなベッドにもぐりこんだ


無意識のまま

私を抱き締めた貴方からは

珈琲の微かな薫りと

同じリズムで刻む鼓動


安らかな温もりに誘われて

私はまた夢の続きをみることにした

十六夜―星屑 

2007年05月06日(日) 0時11分
果てしなくに広がる闇に

数えられないほどの星屑を

そっとこぼしてみる


遠く離れた貴方が

私に気付くよう




…そこから見えますか

十六夜―同じ季節 

2007年05月05日(土) 21時59分
同じ空

同じ風



なくした時は戻るはずもなく

ただ あの日と同じ季節が廻ってきただけ


笑い声は空に消え

想い出は風がさらっていった




それなのに なぜ


なぜ 今この瞬間も

こんなにも強く

君を感じることができる







夢なら醒めてくれ


僕はこれ以上

失うことの悲しみにたえることなんて

できやしないのだから

十六夜―強がり 

2007年05月05日(土) 21時45分
またね





そう言って笑顔をみせた

僕が好きと言った笑顔を


さよならは言わなかった

涙も見せなかった

それが精一杯の彼女の強がりだと




どれくらい後になって

僕は気がついたのか

十六夜―背中 

2007年05月05日(土) 18時45分
窓の外をみつめる横顔

見馴れたはずの背中




もぉ終わりにしよっか




そう言いたいんだろ

冷めた背中で突き放すようにして

十六夜―雨雲 

2007年04月18日(水) 19時42分
微かな光さえ届かないようにして

何をかくしたの?

さっきまで すぐそばにあった

笑顔さえ



みえない
P R
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