ヴァンパイア・パロール・中 第一章 時間の止まったその場所で。 1。

July 09 [Sat], 2011, 7:04
あるところに、魔法使いの少女がいた。その世界には魔法という炎や氷、雷や巻を操れたり、人の心を読んだり空を飛んだり出来る超能力が存在していた。その世界において、少女は強い力を持魔法使いだった。やがて、少女は仲間と共に悪の魔法使いや悪魔の王様や悪い神様を倒していった。その少女は、十代の頃に作られたある少年の自我の一で、ある少年のイメージの中から誕生したものだった。少年は超能力者だった。世界の空間と空間を飛び越える超能力を持っていた。少年は自分自身の作り出した想像上の世界から、魔法使いの少女を呼び出そうと考えた。。。少女は眠る。その場所で。自分自身は永遠なのだと。少女は詠う。その場所で、何者も自分自身に辿り着けないのだと。少女は笑う。その顔には悪意と一抹の不思議な優しさが交差しながら、浮かび上がっている。甘名。貴方、何がしたいのレイアは酷薄な笑みを浮かべて言った。オレは答えない。彼女は青い悪魔との戦いを控えた夜だ。殺人鬼と永劫の少女。あるいは悪意と恐怖。相反し、交差する闇と闇。お前は何がしたいんだオレは逆に聞き返した。最強を目指すというのは、表層的なモに見えるな。何故、勝ちたい何に勝ちたい何が欲しい何を満たしたいレイアは瘴気すら漂う存在感を纏っている。凍て付く刃のような視線。私は自分自身を永遠の檻の中に閉じ込めたい。誰にも触れられたくない。私は時間の外側に行く。人間の外側へ。だから、私を脅かそうとする存在、概念には全て死んで貰いたいのよ。だから、何よりも強い上位存在になりたいのよ部屋の中に、沢山の荊が現れる。エタンローズの能力によって実体化した荊の群れだ。次々と赤黒く腐った血の色のような薔薇が花開いていく。自分自身を絶対視する強烈なエゴイズムが、彼女の自我を形作っている。それは彼女の中に在る、強い少女性と何者にも浸食されんとする意志だ。私の質問に答えてないわよオレは成長したい他人の物語。他人の思想。その中から、自分の中の解答を探したい。きっと、そうなのだろう。その為に、オレは今、様々な人間と出会っている。少女は楽しそうだった。そこには嗜虐性すらあった。貴方は何処に行けるというの成長したいのならば、人を選んだ方がいい。貴方が闇や空虚を抱える人間ばかりを選ぶ以上、貴方の未来には何も無いわ。まず、殺人を肯定する人間に付くな。人を殺し続ける人間の傍には寄るな。世界を壊したい人間を求めるな。貴方の周りには、もう狂人しかいない。彼らはいずれ破滅する。どのような魅力的な思想、どのような意志を持者でも最初から間違っているから、正常に見えても狂っている。最初から間違っている以上、貴方は何処にも辿り着けない。不幸になるだけねそれは占いか預言か忠告よ。それとも本当に気付いていないのまともな人間に最近、会えたレイアの姿は鏡には映らない。オレは唾を飲み込んだ。いい忠告したオレは彼女を少しだけ、睨み付ける。お前はオレにとっての何だだから、言っているでしょう私は貴方の影だ。私は本来ならばこの世界には存在しない筈なのに、貴方という媒体を通して私は存在し得ている。それは、貴方のあるいは、闇として私は存在し得ているのかもしれない。事実、この世界に来て、私の思考は少しず、貴方のモが入り込んできている知らないな。オレは君のような狂人じゃあない。オレは君ではないし、君はオレではない。オレは君の言葉の何もかもを、そう、認めていない強く断言した。あるいはそれは彼女に対する宣戦布告のような。自分自身が狂人ではないととレイアは冷たく言った。余りにも底冷えするような声だった。彼女は無感情だが、哄笑が聞こえてくるかのような感覚。暗い感情が宿っている。彼女は一見、口が悪く、性格がキツいだけの少女に見えるが、やはりその精神は闇や彼岸にするのだろう。ねえ、甘名。私は私の狂気を創造した。この世界から剥がれ落ちた正気。それは私には思想があるからだ。思想とは多様な世界の現実を自身の狂気で塗り固める知性の産物。肉体と精神、見える世界、聞こえる世界、自身を神として掴み取る意志。自らの意思により神を創造する行為。光も闇も、善も悪も、何もかも自身の意思により決定される。少なくとも、私はそう考えているわ彼女の背中から大量の棘が現れる。そして、それが部屋中を浸食していく。ぽりぽりと、棘の中で薔薇が咲く。私は世界を救済したいとも滅ぼしたいとも思わない。他人なんて関係が無い。私は私の意志を貫き通すだけ。私は貴方が気に入っている。貴方は優しいし強い。そして明らかな弱さも抱えている。いや、弱さを抱えているから強いのでしょうね。自身の弱さにいていも自問自答を繰り返しているオレは気付いていた。彼女が話している相手は、オレなどではなく、自分自身なのだろうと。表層的にはオレに投げ掛けているのだが、彼女は本質的には自分の思考を纏めているのだ。きっと、彼女は自分自身に語りかけて、自分自身で答えを出そうとしている。彼女が肉体を持って存在していた世界。彼女は元の世界を拒んで、此処に姿を現した。いわば、この世界自体の異端であり例外。しかし、私もこんなに遠くまで来たものねその声音には、何処か寂しさすら含まれているようにも思えた。彼女は部屋の外にある暗黒の空間をただただ眺めながら、まるで自分の過去、自分のいた世界の事を思い出して、郷愁に耽っているように見えた。
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