民意は「起訴相当」―。小沢一郎・民主党幹事長を嫌疑不十分で不起訴とした検察の見識を、国民から選ばれた検察審査会は不当とみなした。県内からも「虚偽記入を知らなかったはずがない」「おとがめなしでは納得いかない」といった根強い疑念が噴出、議員辞職を求める声まで再燃する。党最高権力者の「政治とカネ」の問題を引きずり続ける限り、鳩山政権への逆風はやみそうにない。
■「裁判で白黒つけるべき」
起訴相当の議決に「当然だと思う」と話したのは小田原市の男性会社員(48)。鳩山由紀夫首相の資金団体の偽装献金事件は資金提供元が実母であり、悪質さはさほど感じていなかったが、小沢氏は別だ。「政治で蓄財し、政治に利用してきた。まさに『政治とカネ』だ。おとがめなしではカネのかからない政治など無理。敢然と起訴し、裁判で白黒つけるべき」という。
横須賀市の男性会社役員(46)は「秘書があれだけの金額を動かし、知らないはずがない」。横浜市戸塚区の無職男性(82)も「土地取引も不起訴の理由も、市民には釈然としないことが多すぎた。『もっと調べるべきだ』と思っていた」とうなずいた。
■「政界から引退すべき」
辞任論もにわかに再燃する。相模原市在住の主婦(73)は「説明責任を果たそうとしない。幹事長も議員も辞職し、政界から引退すべき」とばっさり。「有罪が確定したわけではない。まだやめるべきとは思わない」(横浜市港南区、53歳の主婦)との声の一方、厳しさを増す有権者の視線を表すように「疑惑が持ち上がり、国民に不信感を抱かせ、納得させられる説明ができないのであれば、その時点で辞めるべき」(川崎市中原区、36歳の主婦)といった意見も聞かれる。
ただ小沢氏はこの日、幹事長続投を明言しており、注文は鳩山政権と民主党の今後の対応に向く。
■「老兵よ去れ」
「出直し」の機会にすべきと指摘するのは、茅ケ崎市の男性会社役員(49)。「小沢氏一人を裁判にかけても根本的な解決にはならない。これを機に政治とカネの問題を解決してほしい」と話し、「党の責任で辞任させることができれば、国民の期待に応えたとして支持率も上がるはず。いまこそ指導力を発揮すべきだ」。
小田原市の男性は「小沢氏も鳩山首相も老兵よ去れ、だ。政権交代に期待したが、早くも自民党の末期に似た状況になり、有権者は閉塞(へいそく)感を覚えている」と嘆く。横浜市都筑区の女子大学生(21)は「政治の古い体質の刷新を公約にしたはずなのに、出てくるのは自民党が抱えてきた問題。もうなんとかしてほしい」と話した。
【4月28日8時30分配信
カナロコhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100428-00000004-kana-l14