幕開く(パンドラのはこ) 

October 11 [Tue], 2005, 13:04
18、9の頃、太宰治にはまって、けっこう彼の作品を読んでいた。「太宰治読本」みたいな、彼の人生や作品を解説した特集雑誌を買ってみたりもした。その頃は文学部に通っていたから、夏休みに入ったら彼の全集でも読みたいと計画していたけれど、それは未遂に終わった。でも、とにかく、自分でも何の文庫を読んだかを忘れてしまうくらい、立て続けにいろいろな文庫を読んだ。私は以前にも書いた通り、新潮文庫に傾倒しているため、黒い背表紙の彼の文庫を近くの市立図書館から借りて読んでいた。読書の記録をB5版のノートにつけているから、それを見れば何の作品を今までに読んだかわかるけれど、生来、面倒くさがりなものでそこまでして調べるのは珍しい。(何のために記録をつけているのかと思われることだろう)しかし、不思議とパンドラのはこは読んだことがなかった。この作品の題名に魅かれ、気になってはいて、この文庫を読もうと思っているうちに、読まずして太宰熱が冷めてしまった。そんなわけで、あんなに題名の意味に興味を抱きながらも、どんなことが書かれているのだろうかと思いながらも、今の今まで目を通したことがなかった作品を、ようやく今回書店で買い求めて目を通している次第だ。

パンドラのはこは書簡形式で書かれている。

第1章「幕開く」は主人公が肺病を患い、喀血して、両親が彼を結核療養所に入れてくれるまでの経過が記されている。だから、まだ、あのギリシア神話に出てくる例のパンドラのはこの意味もまだわからない。パンドラのはこといえば、この作品中にも書かれている通り、何の憂いもなく、マイナスな感情もなく、人間が幸せに満ちた世界で暮らしていた。神様から「この箱だけは開けてはいけない」と預かっていた。しかし、ある日、どうしてもこの箱の中身が知りたくてこの箱の蓋を開けてしまった人がいる。この箱には、この世界にはかつてなかったマイナスな感情「病苦、悲哀、嫉妬、憎悪」などがこの世界にはびこるようになってしまった。こうして人間の苦悩が生まれた…という話。この神話と、この小説はどのようにつながるのだろうか。とても気になる。

世界の中心で、愛を叫ぶ 

October 06 [Thu], 2005, 23:33
ついに読み終わった。
全部読み終わらなくても、その都度、その時の感想を投稿しようと思っていたが、
全部読み終わってしまった。テーマ別の章に分かれていない場合は
その都度、本の感想を述べていくというのは意外と難しいんだな〜、という感じ。
まあ、時間的にも余裕がないからかもしれないけれど…。
ありがちなストーリー展開で、目新しいものはなかったけれど、
なぜか所々胸にぐっとくる箇所がいくつかあった。
ううん、私は医療従事者だから、白血病などの不治の病の患者さんに
日常的に接しているので、考えさせられるテーマではある。答えはまだないけれど…。

映画化もされているので、DVDかビデオを見て、
同じ作品でも媒体の違いによる印象の違いなどを比べたいなと思う。
こういうのを比べるのがすごく好きなので…。

好きな詩人のこと 

September 22 [Thu], 2005, 21:10
中学時代にちょっとませたクラスメイトが教室で読んでいた。
ちょっと覗くと、写真に詩がのっている。写真はきれいな景色が写っていた。
しかし、その頃の私にはあまり興味がなかった。
私は読書する時間があるなら勉強をしていたい人だった。
1点でも多くテストの点数を取りたかったので…。
高校に入ってから読書量がじょじょに増えていった。
本が私の相談相手だったから。だから、高校の図書室の常連だった。
その図書室でたまたま見つけた詩集。
そういえば、中学の時、クラスの子が読んでいたな〜と
何気なく手にとって、少し読んでみる。
読んでみると、その世界にぐいぐい引き込まれていく。
切ない恋心が綴られている。多感で、恋に埋もれていた私はいっぺんに虜になった。
そして、図書室にあるその作家の詩集を読み漁った。
それが「銀色夏生」との出会いだった。
教室で休み時間に読んでいると、「これ、いいよね」ってことになり、
「私、この人の本持ってるから貸してあげる…」とクラスメイトから借りて読んだりもしていた。
その頃、私たちの間では回し読みが流行っていた。
銀色夏生も回し読みリストに入っていた。

借りて読むには飽き足らず、私はついに銀色夏生の本を集め始めた。
その頃、とっても人気のあった銀色夏生は次々といろんな本を出していた。

大学に入ると、近代文学とか江国香織や山本文緒にはまっていたので
一時期遠ざかっていたが、一人目の彼氏とのいざこざが起こっていた時に
なんとなく思い出して読んでみると、不思議とその時の私の気持ちと重なる言葉が多く、
また、読み始めた。前ほど立て続けに読むわけではないけれど、
やっぱり銀色夏生の言葉はいいな〜、言葉の使い方が魅力的だな〜と思う。

新潮文庫 

September 20 [Tue], 2005, 22:15
私は文庫の中で無条件に好きなのが新潮文庫。
その理由はなぜだかわからない。
大学時代に人と話すよりも
本を読んでいた時間の方が圧倒的に長く、
平日は通学、土日祝日は本屋でのアルバイト。
通学には柏キャンパスへは片道2時間半、
千代田キャンパスへは片道1時間半かかっていたため
電車の時間は睡眠か読書に当てられていた。
読みたい本を読みたいように読んでいた私は
新潮社のものばかりを読んでいたわけではない。
それでも、近代文学のようにいくつかの出版社から出ているものは
必ず新潮社のものを選んでいた。
読んでいて面白いし、癒されていた。(と感じていたのだ)
そのうち、各出版社の特に文庫本の紙質の違いを指で感じるようになり、
新潮社の紙の手触りがたまらないなんてマニアックなことを思っていた。
今でも新潮文庫は好きだが、
違う出版社から出ている作品にも面白いものがあるから
最近はばらけているけれど、やっぱり好きだな。
もう、新潮文庫が好きで好きで、
一時は真剣に大学を卒業した後は新潮社に勤めたいと思っていた。
有名出版社への就職は難しい。
特に私は名の通った大学に通っていたわけではないので余計…。
まあ、結局は大学を卒業した後は看護学校へ進学し、
今は病院で働いているのだけれど…。
もし、今の仕事が本気でだめになったら、
やっぱり出版関係の仕事がしてみたいなんて甘い夢を持っている。

いやいや、今の職業にかじりついていくつもりだから、
そんなことはありえないんだけど…。

俺はその夜多くのことを学んだ 

August 20 [Sat], 2005, 1:25
三谷幸喜の本は2冊目(だったはず)
彼の発想が面白くて、いつも気になる。
今回の本は絵本のようになっている。
主人公は会社の女性に片思い中の男性。
彼の恋心はわかる、わかる、という感じ。
そう、けっこう前の自分の姿に近いものがある。
今はこの男性はやっぱり相手にとっては迷惑かなと思う。
というか、たぶん自分の気持ちを
うまく相手に伝えられていないんだと思う。
私もその手の人間なのでよくわかる。
恋愛に慣れていないから気持ちのコントロールが難しいのと、
相手を思う思いが強いんだろう。
うまく相手に伝えられない思いって、
自分の心の中で蓄積するのか、
そのままにしていると思いが強くなってしまう。
こうなる前にうまく発散させないと…。

それにしても、この本を読みながら、
今の私にはこんな情熱はないなぁ〜と思ったよ。

困った〜 

August 06 [Sat], 2005, 4:25
ろくに本を読まないうちに月日がたっていく。
悲しいわ〜。
読みたい本はたくさんあるというのに気持ちについていかない私の現実。
まあ、そのうちに…ね。って、いいのか、これで??

創設のご挨拶 

July 21 [Thu], 2005, 17:54
読んだ本を一冊ごとではなく、作品ごとに感想を綴ります。
また、作者ごとにカテゴライズするので、
ご自分のお好きな作家に関する記事があるかチェックしてみてね。
同じ本を読んだことのある人はその記事にぜひ投稿してね。
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