スペインの発電事情について

April 22 [Fri], 2011, 23:30
 飯田哲也氏がスペインの風力発電についてTweetしていたので、情報を追ってみた。
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1104/04/news113.html

以下に、記事を引用する。

スマートグリッド:
スペインの風力発電、最大の電力源に成長
欧州の沿岸諸国は風力発電の採用に熱心だ。スペインの送電企業REEは、2011年3月、風力発電が原子力や水力を上回り、最大の電力源に成長したと発表した。




図1 スペインの電力供給 2011年3月の値。発電量の大きい順に、風力、原子力、水力、ガス火力(コンバインドサイクル)、コージェネレーションシステム、石炭火力、太陽光が並ぶ。出典:Red Electrica de Espana
スペインの送電企業であるRed Electrica de Espana(REE)は2011年3月31日、スペインの電力供給に占める風力発電の比率が前年同月比5%増の21%(4738GWh)に達し、月別統計では初めて最大の電力源になったと発表した。REEは政府系企業が1985年に設立したスペイン全土の送電を担う企業。

 スペインは再生可能エネルギーの採用に熱心であり、風力発電(21%)と水力(17.3%)、太陽光(2.6%)の合計が電力供給の4割を超える(図1)。同社は温室効果ガスの排出削減にも熱心であり、2011年3月には、CO2を発電時に発生しない技術によって、電力の57.9%を生み出したという。


 図を見ると、いろいろなエネルギー源が使用されていることが分かる。確かに風力の割合が大きく、次が原子力、そし水力、コンバインドサイクル(ガスタービンと蒸気タービンの組み合わせ)、コジェネレーション(ディーゼル等と給湯の組み合わせ)、石炭、太陽、の順になっている。太陽はかなり小さいが、他はそれぞれ同じくらいだ。

 コンバインドとコジェネ、そして石炭は、火力なので、約45%が火力ということになる。次が自然エネルギーで約40%、原発が約20%となる。多少の輸入もある。

 確かに、再生可能エネルギーの割合が大きいのは目立つ。これは、近い将来の日本のエネルギー供給体制の見本になるのではないだろうか。ただし、太陽はもっと大きくできるだろう。石炭・石油の火力が重要な位置を占めることも注目すべきだ。日本の火力発電技術のレベルは高いので、環境汚染は極めて少ない。国内向けというだけでなく、中国やアメリカ、フランスなど、性能の悪い石炭火力を使っている国は多いので、技術輸出すれば、大気汚染による健康被害を大いに減らすこともできるはずだ。

 現在は、CO2を出すということに神経質になり過ぎているので、石炭火力が毛嫌いされているが、実はCO2の気候影響は当初考えられていたよりも少ない。我々の生活に直結する地域気候については、もっと影響の大きい因子が人為・自然含めて色々ある。

 日本では、風力への「風当たり」が強い。国立公園法のために立地が限られるとか、野鳥のバードストライクの問題などだ。しかし、地熱発電も含めて、制度的な工夫はできるはずだ。またバードストライクも、アメリカなどの統計を見ると、実はビルや送電線によるものの方が圧倒的に多い。

 視野を広く持てば、可能性は色々ある。

  • URL:http://yaplog.jp/itoh_kiminori/archive/48
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