中距離恋愛(三笠) 

2007年07月08日(日) 21時27分
中学と高校に離れたときはそんなに不安じゃなかったんだ。
会おうと思えば部活後だって会える距離だったし、実際何度も急に呼び出されたし、呼び出したりした。

でも高校と大学に離れた今はそんなわけにもいかなくなった。
分類的には同じ“学生”だけど、高校生と大学生なんて生活リズムが違いすぎる。
歯車が狂いだしたことに薄々気付いては居たけれど、それでも気付かない振りをしたかったんだ。
何の根拠もないのに、どんなことがあったって俺たちなら大丈夫だって思ってた。
思い込もうとしていたから。

けど、もう連絡が来なくなって10日が過ぎた。
今まで喧嘩をしたときだってこんなに連絡をくれない日なんてなかった。

…今回は喧嘩なんかしてない。

段々、メールや電話の回数が減り始めて10日前から一切こなくなった。
信じたくなかったけど、あの人が俺と距離を置こうとしてるのが分かったから敢えてこっちから連絡もしちゃいない。
これが世に言う自然消滅って感じなのかな。


「終わりって…随分呆気ないんだな‥」


鳴らないケータイを見つめながら俺は思わず呟く。
左手にしていた指輪は何日か前に外して、今は皮紐を通して即席ストラップにしてケータイに付けてみた。
突き放されたって直接別れを言われてないうちは“もしかしたら”を考えてしまう。
我ながら女々しいと思う。
こんな未練がましい自分がイヤになる。
けど、数パーセントもない可能性にみっともなく縋りつく。
そうしないと俺は俺で居られなくなる気がしたから‥。


6年間という月日は俺にとっては長過ぎた。
彼を生活の一部として考え、依存するには充分すぎてしまう歳月だったのだ‥。


一億と二千年後も愛してる(三→笠) 

2007年07月06日(金) 8時17分

「先輩、また見てくんですか?」

「いいじゃん。減るもんじゃねぇし」


笠井は楽譜を譜面台に立て掛けながら鍵盤の一つを指で押し鳴らす。
ポーンと調律された音が音楽室に鳴り響く。

笠井は、三上の返答にはぁと小さな溜め息を吐きつつイスに座る。
指慣らしは毎回ハノン。
笠井にとっては幼い頃からの癖みたいなものだ。

ゆっくりとピアノを弾き始めた笠井に三上は見とれる。

初めて笠井の弾くピアノの音色を聴いたとき、正直三上は驚いた。
同級生にもピアノを弾く同性はいたが、それは男らしく荒々しい音色だった。
それに比べて笠井はなんて繊細な音を奏でるんだろう…と三上は思わず聴き入った。
普段からクラシックなんて聴かないから曲名は分からなかったがその音色は三上が聴き惚れるには充分過ぎた。



お前を知ったその日から俺の中で“音楽”は絶えない。


********

グダグダですが‥ア/ク/エ/リ/オ/ン良くないですか?
(アニメは知らないが曲は知ってる人)

みんな消えちゃえ 

2007年06月20日(水) 0時23分
全てを棄て去る勇気なんて自分にはなくて
でも全てが消えてしまえばいいのにと切に願ったことがある。
数え切れないほどに。



大切なルームメイトも
見かけによらず底意地の悪い部長も
未だにイマイチ掴み所がない先輩たちも
溢れんばかりの愛情を注いでくれる恋人も

みんな みんな 消えて無くなればいい。


自分だけが消えるなんて癪だから、だからこの世界が‥。
幸せの絶頂にあるうちに果てればいいと願った。


* * * * * * * * *


病んでる笠井も好きなんです

渋藤? 

2007年06月16日(土) 20時39分


「ねー。ヒロってキャプテンのこと好きっしょ?」

部活の休憩中、急に藤代が背後からそんな声をかけてきた。

「はぁ!?
 な…なに言っちゃってんだよ、お前ッ!!」

「隠さなくて良いよ。
 さっきからずっとキャプテンのこと見てるじゃん。
 その顔見てたら分かるって」

図星だよ。藤代。
俺は渋沢先輩が好きだ。
憧れな面もあるけど、恋愛感情のほうが強いって自覚はある。
でも俺は所詮、一軍補欠。
先輩と付き合うなんて夢のまた夢…。
というより、渋沢先輩とも在ろう人が恋人が居ないわけがない。
彼女から彼氏を奪うなんて俺に出来るわけがない‥。


「ち‥違うって!
 渋沢キャプテンはポジションは違うけど‥同じ守備として尊敬してて…
 だから…」

「‥‥ホント?
 ホントにただの憧れなの?」

俺より身長が高い藤代がわざわざ腰を曲げて俺の顔を覗き込む。
その行動、絶対に俺が身長低いの気にしてることに対しての嫌がらせだろ…。

「本当だよ。
俺ら男同士なんだから恋愛感情なんかじゃないって。
 人のこと何だと思ってんだよ、フジっ!」

じーっと見つめ続けてくる同級生に思わず俺は声を荒げて、ドンッと肩を押して藤代を突き放す。
藤代はヨロヨロっと数歩後退しつつも満足感にニコッと微笑んだ。

「んーん。
 俺の克朗さんに色目使うなら広瀬でも許さないって思っただけだけど、違うなら良いんだぁ」


‥‥は?
今、なんて言った?


そう考えているうちに藤代は渋沢先輩に抱き付いていた。
渋沢先輩は慣れた様子で藤代を抱き止め優しい笑顔を見せている。



全寮制の男子校の実態なんてこんなもんか‥




* * * * * * * * * * *

なんか書きたかったものと違うぞ?
あたしは渋沢に近付くモノには容赦しない怖い藤代が書きたかったのに‥

バト笛@badend 

2007年06月11日(月) 20時59分

頭痛が酷い。
それに吐き気も‥。
そろそろ目眩も起こりそうだと思った。

いっそのこと気が触れて自分を見失えたらどれだけ楽か。
あなたは「またバカなこと言って」と呆れるだろうけど
俺は壊れてしまいたいんです。
1分でも1秒でも早く頭が変になってしまえばいいのに。
そうすればこんなに苦しい思いをしなくて済むから。
今までの日常を思い返した空想の世界で
俺は貴方と生きていけるのに‥。



嗅ぎ慣れた、けど永遠に飽きることはないであろう
香水とタバコの匂いが混ざった
貴方特有の香りが染み込んだ部屋なのに‥。

寝坊でもしたのかな?
神経質な貴方がグチャグチャになってしまった
シーツもそのままに飛び出した痕跡もあるのに‥。


ねぇ、先輩?
なんで貴方はここに居ないんですか?
なんで泣いてる俺を宥めに来ないんですか?
ここは貴方の部屋なのに…。
ここは貴方のベッドなのに…。
なんで帰ってきてくれないんですか?


貴方が居ない世界に俺の存在理由なんてないんです‥


* * * * * * *

何時の間にか選ばれた三上。
残された笠井。

バト笛から三笠にハマったから一番書きやすい…かも

三笠… 

2007年06月11日(月) 20時51分

「先輩抱っこ〜v」


背後から甘ったれた声が耳に届く。

ここは寮の食堂。
周りを見れば見知ったサッカー部の奴らで溢れてて
ついでに言うなら俺の恋人は基本的には甘ったれだが
天地が逆さまになっても人前で甘えてきたりは絶対しない奴だ。

……そのはずだ。

なのに背後から突然現れた可愛い可愛い俺の恋人は
人が溢れるこの食堂で“抱っこ”とか言ってきた。

気持ちよさそうに寝てたから起こさずに俺1人で食堂にきたのが寂しかったのか?


……良いのか?
それとも何かの罠なのか?
いや、でも据え膳食わぬは男の恥‥。

どーする?

どーする俺!?


なーんてライ●カードを用意して迷う必要なんてねぇし。


「んー、どした?」


優しく腰に腕を回し膝に抱き上げてぎゅっと抱きしめてやる。
すると竹巳は俺の首に腕を回して肩口に顔を埋めて
小さく首を左右に振ってぎゅうっと抱きついてきた。
あぁ、マジ可愛い



* * * * * * * *

こういう初期の砂吐きそうなほど甘い三笠が好物です。
……でした?笑

バト笛 

2007年05月27日(日) 7時29分
暑い‥。
5月だとは思えない蒸し暑さに、見慣れない木々。
さっき降った雨のせいでぬかるんでしまった足元に必要以上に体力を奪われる。
人為的に付けられた足の傷は出血こそ止まったものの脈打つ度にズキズキと痛み歩みを止めたいと切に願った。

でも、そんな弱音は吐かない。
感じ取らせたりしない。
手を引いて歩いてくれているこの背中を信じているから。



「俺、このゲームにのるから」


そう言って不適に笑った人物を俺は出会って以来初めて怖いと思った。
だが続けられた言葉で、その気持ちは間違いだったと打ち消すこととなる。


「守るから。だから一緒にここから出よ?」


この戦場でそんな暖かい言葉を聞けるなんて思ってなかった俺の目からは涙が溢れていた。


「配給された水少ないんだから‥」

少し呆れつつも困ったように、でも笑いながら頭を撫でてくれた手の大きさと温かさに俺は酷く安心した。

それが、まさかあんな形で別れることになるなんて俺は思っても居なかった。




* * * * * * * * * *


ダメだ。これ以上書けない orz

残り香(中笠*無理やり) 

2007年05月26日(土) 7時59分

「ゃ…やだ!中西先輩ッ!!」


「大人しくしてなよ笠井。俺、乱暴するの嫌いだなんからさ‥」


そう言いながら中西は冷たい笑みを見せ、言葉とは裏腹に笠井の髪を乱暴に掴んで無理やり自分の方を向かせた。


何がどうしてこんなことになってしまったんだろう‥。
つい数時間前までは恋人と、このベッドで笑い合っていたはずなのに…。
自分の上に乗っている先輩だって昨日の夜、食事をしたときはとても楽しそうだったのに。

なんで?
なんで?
なんで?

考えても答えは出てこなくて、守ってくれるはずの恋人は今頃飛行機の中、遙か上空にいるはずだ。
誰にも助けてもらえない…。


ベッドから漂う三上の香水の残り香が笠井の絶望感をさらに後押しした。

辰三(笠) 

2007年05月21日(月) 23時42分
人肌が恋しい。

俺がアイツの部屋を訪ねる理由なんてそれだけで充分すぎるだろ?


「俺、辰巳の部屋行ってくるわ」

思い立ったが吉日。
俺は机の上に広がるノートと筆箱を手に取り椅子から立ち上がる。
壁に背を預けるような体制でベッドに座って本を読んでいた渋沢が指をしおり代わりにしつつ目線を上げた。

「もうすぐ消灯時間だぞ。明日にしたらどうだ?」

「明日の為に勉強習いに行くんだよ。今日は向こうに泊まるから点呼、適当に誤魔化しといて」

提出期限が明日に迫っている古文のノートを見せ付けつつヒラヒラと後ろ手に手を振って廊下に出た。
目指すは辰巳の1人部屋。
室内の渋沢が呆れたような顔をして天井を仰ぎ見たのは俺の知らぬこと。




「良ちゃん。お勉強教えてー」


ガチャッとノックもなしに開けた扉の向こうにはズボンだけ身に付け首からタオルをかけた明らかに風呂上がり直後な辰巳の姿があった。

「‥‥なに?」

「古文」


そう言ってノートを開いて机の上に置けば、面倒見のいい辰巳は何か言いたそうにしていた口を閉じて椅子に腰掛けノートを見る。
手持ち無沙汰になった俺は肩に掛かってるタオルで水分たっぷりの辰巳の髪を優しく拭いてやる。

「竹巳より髪の毛堅いな‥」

「当たり前だろ。
 で?どこが分からないって?」


辰巳は難しい顔をして振り向きながら俺を睨む。
それもそのはず、俺サマのノートは完璧に訳し終わってる。


「すっげぇキスマーク。彼女激しいんだ?」

「笠井の首筋と比べれば可愛いもんだろ」


話を逸らしクスクス笑う俺に辰巳は冷静に返してくる。
そんな辰巳の広い背中にベタッと抱き付いて形のいい耳に唇を近づけてツーっと舌でなぞってみる。


「‥‥今の時期だと向こうは中間か?」

「そう。最高学年として気合い入れてるんだって」


主語のない会話だがお互いの意思はちゃんと伝わっている…はずだ。
何時の間にか生まれた特殊な関係。
お互い恋人が居るのは了承した上で重ねる躯。
十代の欲望解消と淋しさを忘れるためだけに作り上げた関係は本当に不定期で連泊したかと思えば半年以上なにもないときもある。
でもそれが俺とコイツには合ってるんだろうな‥と、思っていればあれよあれよと近付いてきた唇に俺のソレも重なって、空気を求めて開いた唇からは結果的に舌が絡みとられた。


抱かれる側もたまにはいいもんだなぁと辰巳の上で腰振りながら思ったり。
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