薩摩の貴公子〜第59話(最終話)

August 28 [Tue], 2012, 10:45
薩摩の貴公子〜第59(最終)話



孝介:「タイトル」っていうことに絡むっていうことが、自分のなかでまた違った野球を「出来る」っていうことだと思いますけどね。んー。

アナ:あ、そうですか。その「眠れない」っていうような苦しい時も、もちろんあったけれども、去年のその「タイトル争い」の中で「楽しめた」っていう部分もあるんですか。

孝介:ありました。やっぱり本当であればね、消化試合になるような試合でも自分ではすごく集中して、ゲームやれてましたんで、ダラダラなるどころじゃなくて、それが集中してやれてるところがすごく自分の中では、あの〜楽しかったですね。んー。

アナ:じゃあ今年の場合は、シーズン最後までもちろん「優勝争い」の中で「タイトル争い」を続けると。

孝介:そうですね。うん、それが一番、まぁ〜いいことだし、実際にそうしたいですしね。うん。

アナ:あとその、もちろん一冠が、今度は今年の場合は二冠になり或いは三冠でも、もちろんいいんですけれども。それとか福留さんのあの「素晴らしいランニング」であったりだとかね、それから「肩」であったりだとかね、いわゆる「見せてなんぼのプロ野球選手」としてのそのスケールの大きさ、また今年も見せて欲しいんですけどね。

孝介:そうですね。まぁ僕が塁に出れば何をするか分からない、アイツのとこに打球が飛べば、ねっ?ランナーを刺してくれるかもしれない、そうやって何かにこうファンの見てる人とかが期待してくれる、うん、期待されるようなそういう選手でありたいですね。うん。

アナ:ねっ、ぜひ。

孝介:はい。

アナ:益々「薩摩の貴公子」大きくなっていただきたいというふうに思います。

孝介:そうですね。はい、頑張ります。

アナ:えー、3ヶ月間にわたってお送りして参りました「薩摩の貴公子」え〜今日がですから、最終回ということになったんですが、それでは最後に福留さん、「読者のみなさん」にひと言、まっ、今シーズンに懸ける決意っていうのを改めて最終回にあたって言っていただけますか。

孝介:え〜、まぁ去年こういうふうにタイトルを獲れたっていうことを自分の新しい自信っていうか、そういうものにして、また今年獲れる獲れないではなく、その争いの中で常に自分が野球をやっていられる、それでいてやっぱりチームを「優勝」っていうことに導けるように頑張りたいと思います。

アナ:はい、ということで、ほんとに期待してます。3ヶ月間にわたって、いろいろな貴重なお話、有難うございました。

孝介:有難うございました。

アナ:これをもちまして「薩摩の貴公子」めでたく「完」とさせていただきます。

〜おわり〜

薩摩の貴公子〜第58話

August 28 [Tue], 2012, 10:44


薩摩の貴公子〜第58話〜



孝介:「あぁもう…もう大丈夫かな。」っていうのは若干ありましたけどね、自分のなかで。

アナ:あっそうですかー。…へぇーそりゃまた強い気持ち持ってますねー。

孝介:んー。なんかそんな気がしたんですよね、自分で。

アナ:また「そんな気」ですか?

孝介:そんな気っていうか、まぁ自分に言い聞かせてたんでしょうね。「もう大丈夫、大丈夫」って。

アナ:へぇー。

孝介:「もぅ大丈夫。やれるやれる」って、「獲れる、獲れる」って。必死に言い聞かしてましたよね。はい。

アナ:ふぅーん、なるほどね。そして見事に…ねっ?

孝介:そうっすね。

アナ:前に出演していただいた時にも仰いましたけど、ほんとに「最高の経験」しましたね?

孝介:まぁーもうないでしょうね。うん。

アナ:このデッドヒートから得たものっていうのは、すごく大きいものあると思いますね、きっとね。

孝介:まぁ大きいものっていうより、僕の今から野球を続けていく中で、いろんなところで役に立つ、そういう経験だったと思いますけどね。

アナ:で、当然、我々ファンとしては…ねっ?今年これだけの活躍を見せた福留選手ですから、来年への期待は益々また膨らむわけです。

孝介:そうですね、だからそういう意味では僕自身も、「来年はどうやれるんだろう?」っていう自分に対しての楽しみもありますし。でもやっぱり「今年これだけやったのに来年ダメだって言われたらどうしよう」っていうのも、そういう不安もないっていうことはないですから。やっぱり若干ありますしね、うん。それはもういろいろ考えてですけど、うん。

アナ:ただ…ただ福留さんのことだから、「気持ち」またきっちり切り替えて、また新しいシーズンだっていうことで…。

孝介:んー。今年はもう終わってますしね。シーズン終わってこうやって表彰であり何でありと、いろいろしていただいていますけど、もうその時点で僕にはもう、首位打者は去年まで、去年の…まあ今年なんですけど…終わったこと。もう始まってる、来年は来年でもう始まってる。「来年はじゃあどうしよう」っていうことの方がもう頭の中にありますんで。

アナ:なるほど。

孝介:シーズン終わった時点で次のこと考えてるっていう、うん。…そんなことですよね。

アナ:そうですか。…タイトル、また欲しいですね。味占めましたよね?去年で。

孝介:そうですね、やっぱりあのーこういうタイトルとかがやっぱり…何ですかね…140試合やってる中で、すごく自分に「張り」があるんですよね。

アナ:はいはい。

孝介:やっぱりいい緊張感の中で、野球がやれるし、やってても楽しいし、そういう意味ではやっぱり「タイトルっていうことに絡む」っていうことが、自分の中で違った野球を出来るっていうことだと思いますけどね、うん。

〜つづく〜

薩摩の貴公子〜第57話

August 28 [Tue], 2012, 10:42
薩摩の貴公子〜第57話〜



アナ:ほぼ福留さんがいけるかな、というふうな、かたちになった時に、ケガもあって試合に出ませんでしたよね?

孝介:はい。

アナ:で、そこらへんで、原監督が「変な事」を言ったりとか。あそこらへんは、気にはなりませんでした?

孝介:いやもうー、それはもうー、気になるっていうか、「言いたい人は、どうぞ何でも言ってください。」って。でもその代わり、このタイトルを獲った時っていうのが、どれだけ…まぁそれは、(その時の)僕はまだ分からなかったですけど、山田監督であり佐々木さんであり、そういう人たちが、『タイトルを獲った時、どれだけ人が変わるか、そのタイトルっていうものが、どれだけ選手を大きくするかっていうことは、やっぱ、獲った人じゃないと分からないから、そんなもん好きなこと言わしとけばいいんだ』って。

アナ:はぁー。はい。

孝介:『じゃあ、今までタイトルを獲った選手、首位打者とか争った選手で、あのーやっぱり「上」に立てば、休んだりとかした人が、今までそういう人たちがタイトル獲っても、あとで「アイツ、あそこで休んだ。」なんて、そんなこと言う人はいない。やっぱ、タイトルはタイトルだから。そこまで固執してもいいから獲りにいく』っていう。

アナ:当然、首位打者を獲った経験のある佐々木コーチからも、そういうようなアドバイスがあったということなんですね。

孝介:そういうのもありましたし、やっぱり、見てる人も半々でしたね。そういうふうに言う人もいれば、いや、それは当然だっていうか、そんなもんやっぱり、それで変わるから、獲りに行けばいいんだっていう人もいますからね。

アナ:うんうんうん、なるほど。じゃあ自分としては「ああいう言葉」っていうのは、気にはならなかったっていうか?

孝介:僕は、だから言われた後に、その次の日と…そのあたり、3本は打ちましたからね。

アナ:はいはいはい。「どうだ!」と。

孝介:「これでもう何も言わないだろう。」と。ほんと、僕、(松井さんを)抜いてて、ねっ?変な話「実際、試合を休んでもいい立場にあった」時ですから、

アナ:それでも出てね。

孝介:それでも出て、「これでどうだ!何か文句あるか!」って。

アナ:ああーそっかそっか。なるほど、うん。ただ、そこに至るまでに、例の、前もお話を伺いましたけど、「眠れない」という。

孝介:そうですね、それもありましたね。うーん。

アナ:正直、苦しくて、早く早く、もうこの首位になった段階で早く、もうここで打ち切りー、終わって欲しいーとかね、シーズンがね。そういうふうには思ったこともありましたかね?

孝介:でもまぁ、そこまでは思わなかったですけどね。

アナ:ああそうですか。

孝介:うん。一回抜いて、そのままいった時には、「ああ、もう…もう大丈夫かな。」っていうのは、若干ありましたけどね、自分のなかで。

〜つづく〜

薩摩の貴公子〜第56話

August 28 [Tue], 2012, 10:42


薩摩の貴公子〜第56話〜



アナ:あ、自分ではそう思ってませんでした?

孝介:「いきかけた」というより「いきました」からね。でも、ただ僕らにとってプラスだったのは、松井さんっていうバッターが、やっぱり日本球界で認められてるバッターですし、そういう人なんで、どうしてもフォアボールっていうのが多い。

アナ:はい。

孝介:そうすると「打数」が増えない。そうなると、上がる率もあるけども、落ちる率も大きいんですよね。

アナ:はい、確かに。

孝介:僕らに比べると、あの時期でもまだ。

アナ:はいはいはい。一打席、一打席が多いんですよね、だから。

孝介:多いんですよね、だから数字の動きが。

アナ:はいはい。

孝介:だからそういうところを考えると「もし松井さんがひょっとしておかしくなったら、調子がちょっと悪くなったら可能性はあるな」っていうのはありましたけどね。

アナ:うわっ、冷静ですね、そこらへんは。

孝介:そうっすね。でもあとは、松井さんを見てどうのこうのじゃなかったですからね、僕の場合は。うん。僕はもぅ自分で決めた数字、これになんとか届かせようっていう。

アナ:その決めた数字っていうのは?

孝介:3割4分5厘ぐらい。そこまで打てて、獲れなかったら仕方ないっていう、

アナ:はいはいはい、すごい数字ですもんね。その数字だけでもね、うん。

孝介:そう、この数字まで何とか頑張ろうっていうのはありましたけどね。

アナ:あっそうですか。しかしジリッジリッとね、数字は上がっていく、向こうは下がってくる、あのあたりは「んっ、いけるぞ」っていう感じにも。

孝介:だから松井さんが下がって行き始めた時に僕が、えー1試合4安打かな?5安打かな?…5安打打って、たぶん僕が3位か4位ぐらいにいたのをそのままポンと飛び上がって2位までいったんです。その時キュッと縮まったんで「こりゃもういける!」と思いましたね。

アナ:あっそうですか。

孝介:いや、もう「追いつける」っていう。

アナ:へぇー。

孝介:で、やっぱり2分あったらちょっとキツいですけど、「厘」になったんで、「厘」なら、もう「捕らえた」と思いましたね。ちょうど松井さんも落ちてき始めてたんで、「ひょっとしたら、いけるかもしれない」と思いましたね。

アナ:で、松井選手もどっかで、なんかホームランに切り替えたような感じもなかったですかね?

孝介:んー。

アナ:あの、あれは福留さんがもちろん追い越してからだとは、思うんですけれども。

孝介:まあ、それはー僕が追い越してちょっとしてからでしょうね。「50」っていう数字をたぶん自分の中でイメージしたんでしょう。でもそれは松井さんのスタイルだと思うし、変に当てにきてヒットを打ちに行くっていうんじゃなくて。だから逆に僕がホームラン19本で、あと1本打てば20本に乗ると、数字的には区切りがいい…けど、僕はタイトルを優先したんで、ホームランなんていらない、とりあえず野手の間(あいだ)を間(あいだ)をって。僕は、だから逆に言えばホームラン捨ててこっちに切り替えた、松井さんは逆に今までのとおり、自分のホームランというスタイルを貫いていった、っていうんでしょうね。

アナ:なるほど。

〜つづく〜

薩摩の貴公子〜第55話

August 28 [Tue], 2012, 10:41
薩摩の貴公子〜第55話〜



孝介:なんか、今年はやれそうな気がするなぁーっていうのが、あったんでしょうね、自分の中で。それがどういう根拠かっていうのは、たぶん僕もまだ分かんないっすけど。

アナ:ただ、オマケに山田監督は、早い段階から「首位打者狙え」と、福留さんに。

孝介:まっ、そうっすねー、前半戦が終わった時にちょうど、「首位(打率)」で、折り返したんでね、「せっかくならこういう時に狙え」と、いうことは山田監督も佐々木さんも言いましたしね。

アナ:へぇー。井端さんにも言ってたんですか?

孝介:いや、井端さんと二人で、争えとは言ってましたけどね。

アナ:ああ、そうですか。へぇー。それで、福留さんは見事に、そのタイトルを獲るんですけれども。そのタイトル争いっていうのが、凄まじいものだったという。

孝介:まぁ、タイトル争いが凄まじかったいうより、相手が凄まじかったっすけどね。(苦笑)まぁね。

アナ:(笑)大きな人だし…。

孝介:そうっすね。

アナ:バックも大きいし。

孝介:んー、やっぱり日本球界代表するバッターですから、んーやっぱ、それなりの雰囲気とか、貫禄っていうのはありますしね。それは戦ってて一番分かるし。

アナ:あと、「松井秀喜」っていうのがね、嫌な選手なら良かったんでしょうけど、非常にいい選手で、

孝介:ああそうですね。

アナ:で、しかもジャイアンツの選手で、「三冠」を狙ってて、しかも、ひょっとしたら日本球界、最後のシーズンになるかもしれない、というふうな状況の中で、「福留孝介」が、いわゆる「ヒール役」というかね、「悪役」というかね、そういうかんじになってなかったか。そこらへんは、どうでした?

孝介:んーまぁ、それはもう、新聞とかねぇ、そういう人たちが仕立てるだけで。僕自身は正々堂々とやってますから、

アナ:もちろん、もちろん。

孝介:別に悪びれる必要もないし。あのー、まぁ松井さんは、逆にね、今までにいくつものタイトルを獲ってきて、それだけタイトルを獲って…今、(自分が)獲ったからそう思うんですけど、やっぱりタイトルを獲ったら、それだけ絶対、有利だと思うし、…そういう面では、もぅ絶対的に松井さんが有利なのは、まず間違いないですけど。ただ僕は、初めて獲りたい、初めて獲れるかもしれない、そういう中では、僕の方が無我夢中でやったっていうのもあるんでしょうね。何も怖いもんなしで。で、松井さんの場合は「絶対、獲らなきゃいけない」っていう。僕は「絶対」というよりも「獲れるんだったら獲るぞ!」っていうつもりでしたから。まぁ「絶対」とまでは、いかなかったですからね。んー。

アナ:福留さん、いったんはですねー、松井選手の方が「上」いって、しかも相当、開いて、ひょっとしたらこれはもう松井の三冠、ほぼ決定じゃないか、むしろ、危ないとしたらホームランとかね、ペタジーニのね、そこらへんであって、打率はまず、いくら減るもんであるという数字ではあっても、…っていうようなとこまで、いきかけましたよね?

〜つづく〜

薩摩の貴公子〜第54話

August 28 [Tue], 2012, 10:40
薩摩の貴公子〜第54話〜



アナ:目からウロコでしたか?

孝介:いや、「ああそうだな。でも、そういえば、そうか、そういう攻めをされたな。」っていうのは、頭にありましたからねー。んー。

アナ:じゃあ、それの対策を講ずるというか、あるいは、それと逆のことをこっちがすれば、打てるようになりますよね。

孝介:いや、だから、そのファウルを打ってる場所を手を出さなければボールだし…んー。

アナ:はい。

孝介:そこを見逃せば、もっと相手は苦しくなってくるだろうし…。

アナ:あっ、分かった!今。福留さん、それが、あなたの言う「今年は、簡単に言えば、ボールに手を出さなくなった」っていう、あの言葉ですか?

孝介:そうですね、そういうのもありますけどね。うん。

アナ:へー。あ、そうー。

孝介:やっぱり相手が「ここは、絶対振ってきてくれるはず」っていうようなボールを、そこを止まれたら、相手も困るし。

アナ:そうですよねー。その次の配球がまた困る、どんどん、どんどん向こうにとって不利になってきますよね。それで、こっちにとって、有利になっていくと。

孝介:そうそうそう。だから、自分で優位に立てるし。

アナ:この差は大きいですね?

孝介:んーまあ、大きいと思いますよ、それは。

アナ:へぇー。じゃ、谷繁さんからのアドバイスも非常にやっぱり今シーズンの福留さんを変えた大きな要因のひとつではある?

孝介:そうですねー。そのあとにまた、横浜とやった時にやっぱり、横浜がそのような攻めをしましたからね、僕に。

アナ:で、確認が出来た?

孝介:で、それで「やっぱり、そうかー。」って、確認が取れたんでね。んー。それはやっぱり大きかったですね、自分にとって。

アナ:あっそうですかー。ふぅーん。…はい。で、いよいよ今シーズンが始まるわけですけど。昨年と同じように、まぁ昨年はオープン戦大賞取って、オープン戦、非常に良かったんですが、今年の場合もオープン戦、数字はよかったですよね。

孝介:そうですね。数字は良かったですけど、自分で納得が出来なかったんでね、うん。「いや、なんか違う、なんか違う」って、思ってやってましたんで。その点、だから自分で、あんまり数字が良かったっていう意識がないんですよね。

アナ:で、公式戦に入って、今度は「納得のいく、しかも結果も出し」という、そういう感じになってったんですか。

孝介:そうっすねー。んー。それはもう、自分で最初から数字が残ってるっていうのも、自分の安心材料だったと思うし、逆に。ま、そういうことが、いろいろあったんで、んー。

アナ:今年の春先は、コロコロ首位打者が入れ替わるという、そんな感じになりましたよね。

孝介:まぁそうですねー。んー。

アナ:そん中に、井端さんが4割で、ボーンといて、早い段階から福留さんは、「追いつき追い越せなんだ」と、いうことは、仰ってましたよねー。

孝介:んー、そうですね。同じチームの中で、そうやって、目指せる人がいるんですから、んー、やっぱり、実際にそういう人っていうのは、毎日、見れるわけだし。それだったら、なんとか、井端さんに追いつけ追い越せをまず、目標にずっとやってましたからね。

アナ:井端さんもそうなんですけど、福留さんも有言実行のタイプですよね。しっかり、口でも言い、そして体でも表しという、そういうタイプですよね。

孝介:まぁ、でもそれだけ自分で、「あっ、今年はやれるかもしれない」っていうのも、あったんでしょうね。

アナ:あっ、自信も?

孝介:自信と言うか、「なんか、今年はやれそうな気がするなぁ」っていうのが、あったんでしょうね、自分のなかで。

〜つづく〜

薩摩の貴公子〜第53話

August 28 [Tue], 2012, 10:39
薩摩の貴公子〜第53話〜



アナ:そこでいろいろ、秋季キャンプからアドバイスを受けてという。

孝介:そうですね。僕がプロに入ってからの間、やっぱり佐々木さんが外から見てて「いや、俺は、こう思うんだけど」とか。やっぱ、そういう事、いろいろ話をして、やっぱり周りから見てる人の意見って、すごく、ためになるしっていうか、たぶん一番合ってると思うし。んー。

アナ:はいはい。でも、自分を捨てた選手のことをずっと佐々木さんは、じゃあ3年間、気には、されてたんですね。

孝介:そうっすね。あのー、佐々木さんの息子さんと僕の名前が同じなんですよね。

アナ:あ、そうですか。「こうすけさん」。

孝介:まっ、僕の方が先なんですけどね。

アナ:(笑)はいはいはい。

孝介:ま、そういうので、何か縁もあったと、思ってたのか、まぁーずっと、気にして見てて、もらったらしいですけど。

アナ:で、「孝介、孝介」ってことで、いろいろ。

孝介:そうっすねー。

アナ:あと、それと、谷繁捕手ねー。僕、「がんばれドラゴンズ」っていう、(CBCの)特別番組っていうか、開幕前の…。その時に谷繁さんに言ったのは、『折角こうやって中日に来たんだから、これまで横浜ベイスターズのキャッチャーとして、どうバッターを見ていたのか、是非、選手のみなさんが谷繁さんのところに聞きに行くといいですのにねー。』なんていう話をしてて。で、福留さんが、本当にそういうかたちで、何か話を聞きに行ったようですね。

孝介:僕は、聞きに行きましたね。はい。あのーどういう風に見られてるのか、すごい興味があったし。まぁ聞きに行って、「ああ、そうなんだー」っていうのも、やっぱ、ありましたからねー。

アナ:「それをどうしても聞きたいなぁー。」っていうのが、あるんですけどね。

孝介:いやまぁーあのー谷繁さんから見て、僕が「どうやったらカウントが取りやすいか」とか、「ここに何を投げておけば、まず、ストライクは、取れるとか」。で、それから「こうやっていけば、そんなに打たれる心配はない」とか。「それに投げミスがあった時、、失投があった時にだけ、ちょっと心配だけど、それ以外だったら、まぁここは打たれてもファウルになるし。ファウルでカウントもらえて、向こうで勝負できるし。」そういう話をいろいろずっと聞きましたけどね。

〜つづく〜

薩摩の貴公子〜第52話

August 28 [Tue], 2012, 10:38


薩摩の貴公子〜第52話〜



孝介:言われたことが、自分にとって、プラスになるんだと思えば取り組むべきなんでしょうけど、もうーその時は、やっぱり、「試合に出たい!」っていうのもあったし、「これがもしかして自分にプラスになるかも」、「いや、これもなる」、「これもなる」とすべてを取り入れて、全てがプラスになるとは、限らないんで。

アナ:んー、で、去年の失敗をね、繰り返したくないっていう思いも強いでしょうし。

孝介:そうですね。

アナ:改めて、その時思いました?バッティングっていうのは「波」で、オープン戦でいいと、どうしても今、その下がった谷間の時が、公式戦に来ちゃったかな?なんて、思っちゃいました?

孝介:いや、んー、そこまでは、まだ思わなかったですけど。んー。まっ、でも「ああー」と思いましたけどね。どうしてここで、止められないかなぁって。んー、まぁそう思ったのは、終わってみてからでしたけどね。んー。

アナ:で、この年は、2割5分1厘と。悪かったと思ってたその前の年よりも、さらに2厘悪くなってしまったと。

孝介:そうっすねー。んー。

アナ:…と、いうことなんですよねー。

孝介:まぁーやっぱり、どうしてもね、調子が悪くなったりすると、……まぁー、止められないっていうのが、ここ2年ですよね。んー。

アナ:それと、結果が出せないもんですから、左投手の時、変えられてみたりとか、左の先発の予想される時は、スタメンが外れてみたりだとか、ありましたよね?

孝介:そうっすねー、それはありましたねー。んー。

アナ:悔しかったですか?そこらへん。

孝介:まぁ悔しかったっていうよりも、半分、「そりゃ、そうだろー」っていうのもありました。悔しいっていうのは、当たり前のように思ってますから。それでも「でもな、俺が監督でも使わねーよ」って思いましたからね、自分で。「こんだけ悪けりゃ、俺も監督だったら使わねーな」って。うん。それはもう思いましたね、自分で。んー。

アナ:へぇー。そういう時に福留さん、気持ちの切り替えが、上手いと思うんですけど、なにでどこで、「ガス抜き」みたいなことをしてたんですかね?

孝介:んー。いや、この2年は、もうガス抜きは、出来なかったでしょうね。

アナ:あー、じゃあ、溜まりますねー?

孝介:もうー溜まってましたね。だからどうやって、ガスを抜けばいいのかも分からないような年ですよね、もう。

アナ:あ、そうですか。で、そのシーズンが終わって、まっ、かつて、福留さんが振った佐々木さんとの出会いがあるわけですねー。

孝介:(笑)そうっすねー。まぁ何か、運命なのか、何かそういうのが、あったんでしょうねー。

アナ:佐々木さんが、中日に来るって聞いた時に「えっ!まずい!」とは思いませんでした?

孝介:いや全然。「あ、そうなんだ」って。はい。別にあんまりそこまで、「ええっ!」っていうことも、なかったですし。

アナ:(笑)一回、振ってる彼女と、また出会ったようなもんですもんね?(笑)
孝介:まぁー、また舞い戻ったみたいなもんですね。

アナ:(笑)はいはい。

〜つづく〜

薩摩の貴公子〜第51話

August 28 [Tue], 2012, 10:34





薩摩の貴公子〜第51話〜



孝介:「おれ、外野手やったことねぇーよな。」っていう気持ちもありましたからね、んー。

アナ:それがね、2年後には、ゴールデングラブですよ、外野で。

孝介:そうっすねー。ただやっぱり、その後に何度か経験は、させてもらってるんでね。それは、大きいですけど。全く経験のない時に、サヨナラの機会で、あそこにいたら、何かちょっと違いますよね。「なんで、ボールがこっちに落ちたんだろう。」と思いましたからね、僕は。「あれっ?」って。

アナ:ただそれも、福留さんの強さかもしれませんけど、そういう風に割り切られて、引きづる様なかたちには、ならなかったっていうことですよね。

孝介:そうですね。もう何があっても、引きづるとかだけは、嫌なんでね。

アナ:そして、2年目のシーズンは1年目の2割8分4厘に比べると、2割5分3厘ということで、かなりね、本人としては不本意な…。

孝介:そうですねー。もう、こればっかりは。

アナ:(不本意な)かたちで、終わったというね、2年目のシーズン。さぁーですから、頑張ろうという3年目。キャンプからまた、相変わらず良く練習もし、そしてオープン戦も今度は、見事な数字、残していきましたよね?

孝介:そうっすねー。んー。まぁー、そういう意味では、3年目と言うのは、「よし、やれる!」って。やっぱ、オープン戦とかの中では、「もう、大丈夫」って思って、入りましたけどねー。

アナ:で、オープン戦大賞ですか?

孝介:そうっすねー。

アナ:これも、もらってね。

孝介:んー。

アナ:だから、非常に楽しみに公式戦を迎えたというか。

孝介:そうっすねー。「よし!今年はやれる!」と思って、入りましたからねー。んー。

アナ:ところが。

孝介:ふたをを開けてみればねー、去年の二の舞みたいなね。んー。

アナ:それは、どうしてだったんですかね?

孝介:んー。スタート自体は、そんなに悪くなかったんですよね。シーズン入って、最初の方って言うのは全然悪くなかったですし。ただやっぱり、絶対に「波」ってありますから、その「波」に入って落ちた時に、その落ち幅を少なく止められなかったのが、原因でしょうね。んー。やっぱり去年の失敗があるんで、「考えないでおこう、難しくしないでおこう」って、自分では思ってるけども、やっぱり「難しくしてしまった」っていう部分もあるだろうし、そういう時に限って周りの声っていうのが、いっぱい入ってきますし、自分の耳に。そうなると、「じゃあ、こっちをやってみようかな?」「ああ、じゃあこっちをやってみようかな。」っていう。結局、一ヶ月、2月あのー苦しい思いしたキャンプをそのたった1週間、2週間で、無駄にしちゃうんですよね。

アナ:はいはい。

孝介:だから、キャンプで「じゃあこれでやろう」と思って、ずっと固めてきたフォームに対して、1週間、2週間で、あの人がああ言ってる、こっちがこう言ってるって言えば、「そうなのかな?こうなのかな?」って。そこで、ほんとは、変えちゃいけないんですけど、で、変えちゃった僕の「負け」ですよね。そこをガンとして、通せたのが今年であるし…。んー。


〜つづく〜

薩摩の貴公子〜第50話

August 28 [Tue], 2012, 10:33


薩摩の貴公子〜第50話〜



アナ:福留さんの場合は、1年目に、それだけの成績を残して、自信が過信になって、怠けちゃうようなタイプじゃないですもんね。練習は、しっかり、やっぱりやってる人でしたもんねー。

孝介:そうですねー。それは、なかったんですけど、やっぱり、その練習の中で、「いや、もっとこうすればいい。」、「いや、もっとこうすると、もっと出来るはず。」っていうのを逆に自分で、もうちょっと簡単に考えてやれば良かったんでしょうけど。

アナ:「難しくし過ぎる、追い込み過ぎる」なんか、そんなとこですか?

孝介:だから、自分で抜け出す道を見つけられなくって、まぁなんか、「そのまま終わっちゃったかな。」って、いうような。そんなんでしたね。

アナ:辛かったですか?

孝介:ま、辛かったというよりも、もぅ「何してんだろう。」って、思いながら、ずっとやってましたけどねー。

アナ:あとね、特に我々マスコミなんかは、いわゆる「2年目のジンクス」みたいことをすぐ言っちゃうじゃないですかー。そういうことに対しての腹立たしさも、きっと、あったでしょうね?

孝介:いやぁ、2年目のジンクスというのは、あんまり思ったことがなかったんで。

アナ:あ、そうですか。

孝介:そういうのは、あまり気にしなかったんですけど。んー。ただ、やっぱり、周りが2年目のジンクス、ジンクスということは、「ああ、こういう風なことなんだろうな。」とは、思いましたけどね。(笑)はい。

アナ:ああ、そうですかー。じゃあ、「自分も、なんかそういう感じになっちゃったのかなー、結局。」っていうところなんですかね?

孝介:結局、そういう成績だけ見れば「それに丸々、はまったんだなー。」と思いますけどね。

アナ:あの、打つ方もそうですし、守備の方でも、いろいろ迷いっていうのは、やっぱり出てきましたか?

孝介:…んー、やっぱ、慣れれば、「もっと、こういうふうに、しなきゃいけない。」と思えば、「じゃあ、こうする時にどうしたら、いいんだろう。」とか。バッティングの方も、悩みっぱなしで。で、守備もさらに悩むから、まぁー悪循環ですよね。んー。

アナ:あれー、レフト行っての、あの「サヨナラエラー」っていうのは、2年目でしたっけ?

孝介:そうっす、2年目ですね。

アナ:はぁー。

孝介:あれは、ピッチャー、ちょうど落合さんだったんですけど、英二さんに言われました。『まさか、おまえが、あそこに守っているとは思わなかった。』って。

アナ:アハハハ。(爆笑)

孝介:『なんで、レフトにおまえが、いるんだ?と思って。』って。はい。

アナ:確かにねー。だって、ほとんど、やったことのない…。

孝介:だから、英二さんは『いや、あれは、俺はもぅいいっ。』って。『あそこにおまえが、守っていたこと自体が、あのー、外野手として、まだやってない選手が、あの場面で、あそこに守ってるっていうのは、それはもう、俺はおまえを責めれない。』そうやって言われましたけど。

アナ:なるほど。あの時は、福留さん自身は、どうでした?サヨナラエラーという…。

孝介:…いやー、確かにその場合、ほんとに申し訳なかったですし、ピッチャーの人にも本当に申し訳ないっていうのは、そりゃもちろんですけど、でも…「でも俺はなぁー。俺って、今まで、外野手って、やったことねぇーしなー」っていうのも、ちょっとやっぱりあったんで。「外野手、やったことねえよな。」っていう気持ちもありましたからね。うーん。

〜つづく〜
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