9、別れ 

March 18 [Sun], 2007, 15:45

「ハイ、こんばんワ

かぼちゃの顔が先端についた傘につかまり、
ふわふわと降りてくる人、否・・・・人ではない者

小さな子ども一人丸ごと放り込めそうなほど大きな口、
尖った耳に、小太りした大きな体
丸めがねに覆われた目は反射した光により見えない


-------千年伯爵


千年伯爵が地に軽く砂をまきあげて降り立つと、その周りに
次々と巨大なボール型の物体が出現する


多数のAKUMAの群れ


またたくまに囲まれ、少女は小さく舌打ちをする

「ぼけっとしてるな!!!」

呆然とした2人に少女は叫ぶ

「早く逃げろッ!!!!!」

抱えていた少女を2人に投げ渡すと赤い髪の少女は
光を帯びた細い線を浮かび上がらせた


ラビは、はっと我に返ると、投げ渡された少女を慌ててキャッチする


「迎えにきましたヨ、エナレス・リバース


伯爵が可愛らしく小首を傾げていった


「お前らなんかにあの子は渡さない!!」

ギリッと唇の端を噛み締めて少女はいう


「オヤ?久しぶりデスネ?アリス・ティアーユ


50年ぶりですかネ


伯爵の言葉にラビと神田は驚きの表情を浮かべた



「・・・・・・50年・・・・・?」



ラビの呟きにはっと後ろを振り返るエチェ


「まだいってなかったのか!?早くその子を連れて逃げろッ!!」


「50年て・・・・お前は何者なんさ・・・・?」


「聞いてんのか!?早く逃げろっていってんだよ!!」

焦ったように怒りを浮かべる


「そうはさけませんヨ?

いっせいにAKUMAが攻撃を開始する


「早くいけえぇェッ!!!!」

2人に向かって放たれる弾丸から守るように次々と弾丸を切り裂きながら
アリスが叫ぶ



自分の意思とは関係なしに体が動く

ラビと神田は、出口の方へと走り出した

ラビの背中で少女はいまだにスヤスヤと眠りについている


その自分を動かす強い力に抗い、ラビは戦っているであろう
アリスの背中を振り返り、見た



アリスは寂しそうな笑みで微笑んでいた



「その子を頼んだよ・・・・」

そういって涙を流した


その表情がラビの心に深く残る



・・・・・2人が建物を抜けた瞬間、建物は大きな音をたてて爆発した









next・・・・・・・













〜一時の休憩〜 

March 12 [Mon], 2007, 20:02

まず初めに・・・・いつもこんな駄目小説を見て下さっているという方・・・・

ありがとうございます!!!

こんな駄目文を読んで下さるという方がいるというだけで嬉しいです(笑

そして・・・・更新ものっそ遅くて・・・・・

申し訳ありませんッ!!!!!!!(五月蝿い



更新が3日ほど途絶えておりました・・・・

塾の模試(テスト)があり、PC禁になってました・・・・orz

今日でテストが終わったので、更新再開致します!

ご迷惑おかけしました・・・(謝罪)



毎日2章は更新できるといいな〜とかほざいていたのに

更新できていないという事実(殴

すみませんすみません・・・!!

これからは2章と決めずに、書けた分だけ載せていく事にしますw

日によっては3章とかupできる日もあるかも・・・・です(笑


〜お知らせ〜_______________________

リンクに掲示板を建設したいと思います!

読んだ方は、感想等を書いていただけると嬉しいです(蹴

強制ではないので・・・できれば・・・という事でb

よろしくお願い致します♪


_____________________________


コメント返し!ソリャッ!!(逝


MIU>>>

コメントくれたのが5日なのに今はもう12日・・・・orz
ものっそ遅くなってごめんなさい!!

読んで下さり、ありがとうございます!(嬉

素敵!?いやいやいやいや!!とんでもないです(汗
MIUが書く小説のほうが素敵ですよ〜ッ!!(叫

ほんとですか!?見に来てくれますか!?(コラ
ありがとうございますッ!!
それでは、これからもmarionetto・・・よろしくお願いします!!(ぇ








それでは、これからも頑張っていきますので・・・・
よろしくお願い致します!!



8、願い 

March 12 [Mon], 2007, 18:48

「あなたたちは・・・・・エクソシストでしょ・・・・・?」



少女の必死の問いに神田は短く、あぁと返す


「よかった・・・・・・。」


神田とラビの団服の胸についたローズクロスを確かめるように見て、
少女はほっとしたように息を吐くとまた時計をちらりと見た



「どうして時間を気にしてるんさ・・・・?」


その焦っているような少女の行動に気づいたラビは、
少女にそう問う


少女は少し口をつぐんでからこう告げた



「私・・・・もうそろそろ時間がないの・・・・・・。」



少女が壁にもたれた少女の方へと歩いていく

少し寂しそうな後姿は儚く、今にも消えてしまいそうだ

2人はその姿を目だけで追う



「だから・・・・・貴方達に・・・・頼みたい事がある・・・・・。」



赤い髪の少女は壁にもたれかかった少女の体をそっとその手に抱く



「この子がイノセンスの適合者・・・・だから・・・今すぐ・・・早く教団に連れ帰って。」


その言葉にラビは驚きの表情を隠しきれずにいう


「君が適合者じゃないんさ!?」


少女はその言葉にコクリと頷くと切なげに微笑んだ


「私はもう【適合者】ではない。この子が、貴方達が探しにきた適合者。」


2人は意味が分からないといった表情で少女を凝視する


「私はもう少しで・・・・消えるわ・・・・。それまでにやらなければならない事がある。」

いつのまにかAKUMAを倒した時にみせた殺気混じりの表情に戻っていた






「もうすぐで千年伯爵がここへ来る。」







『千年伯爵』
その名前を聞いた2人は目を見開いた


AKUMA製造者、千年伯爵・・・・
その者は、AKUMAと共に世界を終焉[デス]へと導く者。


そしてAKUMAは・・・・「機械」と「魂」と「悲劇」を材料に生まれる悪性兵器。
人の悲劇から生まれ、悲劇を繰り返す・・・哀れな機械。



千年伯爵、彼はエクソシストの敵。
つまり、倒すべき者だ。


「伯爵はこの子を狙っているの・・・!だから・・・ッ!!」


ガァァァァンッ!!


少女が叫ぼうとした瞬間、何かが砕ける音が辺りに響き渡った


天井が砕け落ちた音



「・・・・くっ・・・・思ったより早いわね・・・・・ッ・・・・。」


ふわふわと降りてくる人影
もはや、それは人ではない。大きなとがった耳がそう物語っていた









next・・・・・・









7、平手打ち 

March 09 [Fri], 2007, 18:00

少女は怪しむような、半場呆れた様な表情で2人を見つめる

少女の問いはあっけなくスルー


いまだだらしなく口を小さく開けたままの2人に少女は
不機嫌そうに怒りマークを額に浮かべた


「返事くらいしなさいよ!!失礼じゃない!?」


そういってつかつかと神田とラビに歩み寄ると
大きく開いた掌を勢いをつけ、まずは神田の頬に向けて放つ



パアァァン・・・・・!!



少女の平手打ちは見事、神田の頬に命中した

静かな部屋に平手打ちの音が反響する


そのあまりにも強い痛みに神田は顔を歪めて意識を元に戻した

同じく大きな音に意識が戻ったラビは恐怖の色で少女を見つめる


「ってぇな!!!」


神田が青筋をたてて怒鳴った

少女は神田を無視してラビに向き直る

殺気のまざった少女の笑みにラビがぶるぶると震える



「返事しろっつってんのよ!!人の話ぐらい聞けーッ!!!!」



少女が拳をグーにして、力をいれてラビを殴り飛ばした

小さな女の子とは思えないほどの力の勢いでラビはあっけなく吹っ飛んだ

壁に激突し、クラクラとする頭をおさえてラビは壁によりかかる


あの神田でさえもかすかな恐怖の表情を見せた



「人の話を聞かないからよ。」


にやりと、さもスッキリしたように笑みを浮かべると
真剣味を取り戻し、少女はもう一度だけ問うた




「あなたたちは・・・・エクソシスト・・・・・?」



少女は時間を気にするように止まった時計をチラリと見た










next・・・・・・




6、血まみれの少女 

March 07 [Wed], 2007, 16:20


「そこの2人、ちょっと邪魔だよ。」


声がした方に気をとられ、神田とラビが顔を向ける

AKUMAもふと攻撃とやめ、声がした方を凝視した


「私と遊びましょう?AKUMA」


クスクスと笑みを浮かべながら立っていたのは、
壁にもたれかかっている少女とはまた別の少女

壁にもたれかかっている少女はすやすやと変わらず眠りについている


『アァ・・・・?』

AKUMAが不機嫌そうに唸った


燃えるような赤色の髪に揺らぎのない漆黒の瞳

そして右側の目にはさっき少女から落ちたのと同じ白い眼帯・・・・・


赤い髪をした美しい少女は、AKUMAにニコリと上品に笑いかけると
右手を空を横に切るように動かす


ゴトリ・・・・・

何かを切り裂くような音が聞こえたかと思うとAKUMAが呻き声をあげた


『ギャアァアァァぁぁ!!!!!」


切り落とされたAKUMAの首が苦しそうに叫んだ

神田とラビは何が起きたのか状況を把握できず、ただポカンと口を開ける



「おやすみなさい。」



少女はそう一言いうと微笑みながら何かを引くように手を動かす

その瞬間AKUMAがバラバラになり、爆発した


爆発と共に飛び散った鮮血が少女を汚す


「つまんなぁい・・・・。」


少女は不満そうにぷぅと頬を膨らませると、血まみれの体をじっと見つめる

白いワンピースは赤く染まり、肌についた血がベトベトして気持ち悪い


「よごれちゃった。」


そういいながら少女はポカンと口を開けたままのラビと神田に目をやる



「あなたたち・・・・エクソシスト?」



少女が怪訝そうに2人に尋ねた








next・・・・・・








5、一人の少女 

March 06 [Tue], 2007, 19:53
ほぼ直感で神田は光の方へと走っていた

あそこに何かがある・・・・そう感じたから

いきなり神田が走り出したので、すこし後に続くのが遅れたが
すぐにラビは神田の隣に追いつく

早くも2人は部屋の前へ辿り着いた


神田が先頭をきって、迷わずボロボロの扉を開く

キィという古びた音をたてて扉が完全に開かれる

部屋の中の光景を見て、2人は驚きの表情を浮かべた


そこで見た物とは・・・・・・


散らばるレベル1のAKUMAの残骸と、片腕と片足がないレベル2のAKUMA。

そして、壁に横たわる1人の・・・・・


---小さな幼い少女


小さく上下する体からかろうじてまだ生きている事が分かる

だが気絶しているようで、少女の瞳はかたく閉ざされている

少女の周りを無数の光、細い糸のような物が
いくえにか取り巻いていた


扉の音に気づいたのかAKUMAが2人の方へと体を向ける


『エ・・・・クソ・・・シスト・・・・・ッ』

不気味なノイズが頭に響く


『コロスッ!!!!』


そう叫ぶとAKUMAは長い爪を刃に変え、
神田に向かって振り上げた

神田がふわりとそれをよける

底がけたたましい音をたてて砕けた


今の反動でか、少女の片目を塞いでいた
白い眼帯がパサリと地面に落ちた


神田は腰にさしている愛刀、「六幻」をぬくと、
刃を刃先まで指でなぞる


「六幻、抜刀・・・・・!」


バチッと一瞬眩い光を放つと、六幻の刃が露になった

鋭い刃がかすかな光に反射して、ギラリとにぶい光を放つ


「イノセンス発動!」


ラビもベルトに手をかけると槌を空へと放った

くるくると回転しながら落下してきた槌がラビの手の中に納まる

よくみると槌は拳ほどの大きさから、頭1つ分ほどの
大きさへと変化している


ラビと神田はそれぞれのイノセンスをAKUMAに向け、対峙する


AKUMAがまた爪を振り上げ襲い掛かろうとした


その時



「そこの2人、ちょっと邪魔だよ。」


部屋に大人びた声が響いた







next・・・・・




4、血生臭い戦場 

March 06 [Tue], 2007, 19:39


にぎやかな町並みを歩き続けて早1時間

じょじょに町並みも人々の声も遠のいていく


小高い丘の上にふるびた建物が一つ


その建物は、夜の帳が下りてきているせいか
異様に薄気味の悪い廃屋のようにもみえる

やっと目的地に辿り着いたラビと神田


緊張感をさらに高めて孤児院の敷地へと足を踏み入れた


建物内は、ところどころ壁がくずれていたり、
薄汚れた衣類が散乱している

大人が着ていたとみられる白衣や、子供用の小さなパジャマまで・・・


そして大きな多数の弾痕が残されていた


いままで人がそこにいたという証が確かに残されていた


「AKUMAか・・・・・。」


口元と鼻を団服で抑えながら神田が言う

あたりには人間に有毒なガスが立ち込めていて、
深く吸いすぎると死んでしまう

たくさんの人間が殺された後だった


「・・・・くそっ・・・・!」


ラビが拳を握り締めて壁を横に叩く

パラパラと小さなかけらが壁からくずれ落ちた


だが、今はそんな事を考えている暇はない


呼吸は容赦なく息詰まってくる

そろそろやばいな・・・・神田がそう考えていた時


「ユウ!?アレッ!アレを見るさッ!!」

ラビが何かを見つけたのか、突如声を荒げた

ラビが指を指す方向へ目を向けると、
かすかな光が漏れる一つの部屋があった

神田が大きく目を見開く


「いくぞ・・・・・。」


小さくラビに聞こえるように呟くと神田はいきなり光の方に向かって走り出した






next・・・・・・・・

3、緊張感 

March 06 [Tue], 2007, 19:23

「・・・・・はぁ・・・・・・?」


一時の沈黙、再び動き出した空気


飽きれたような表情で神田がいう

ラビはそれに自然な笑顔で答えた

神田はため息をつくと、黒い表紙の任務書をラビに投げ渡す


「AKUMAの破壊と、適合者の確認だ。」


そんな言葉をそえて


「サンキュッ!!」


ラビがにこやかに任務書に手を伸ばす

さっそく神田から受け取った任務書の内容を確認する


その内容はというと・・・・・



イギリスのある孤児院周辺で2日前からAKUMAが出没し始めたらしい

犠牲者はすでに6人・・・・・

ファインダーに確認に向かわせたが全員衣類だけが残されていた

あまりに多くのAKUMAの数なため、

イノセンス適合者がいる可能性があるので、AKUMAの破壊と
適合者の生存確認そしてほしい・・・・



といった内容だった

神田がいっていた事、そのままだ


「レベル1か・・・・・・。」


ラビが真剣味を取り戻して任務書を閉じる


「確認は昨日だ。また新たな犠牲者を出しているかもしれない。」


「レベル2に進化している可能性もある・・・・・か・・・・。」


ラビの言葉に神田は軽く頷いた



ガタン・・・・ゴトン・・・・・

列車の速度がじょじょに落ちていく感覚

どうやらイギリス中央部に辿り着いたようだ


「気を抜くなよ。」


列車から降りる際に神田がボソリといった


「ユウもな。」


ラビが人懐っこく微笑む


2人は目的地へとまっすぐに歩き始めた








next・・・・・・・







2、のんびりと 

March 03 [Sat], 2007, 14:07
「ふあ〜ぁ・・・・・今日はやけに眠いさぁ・・・・・。」



ガタンガタン

一定間隔で響く機械音と、腰掛けから伝わるゆるやかな振動



---列車の中



深い眠りに陥りそうになる頭を叩き起すように、
いままで何回目かのあくびをする


こしこしと閉じかかる黒い眼帯をした片側のまぶたを擦っている
赤毛の青年はラビ


黒の教団のエクソシストだ


これから任務だというのに、やけに緊張感のない声を上げる


「チッ・・・・・。」


そんなラビを見て、目の前に座る人物が不機嫌そうに顔を歪めた

つりあがった目はするどくラビを睨み付け、
後ろで長い漆黒の髪を高い位置に1つに結わえた
この青年は神田 ユウ

神田もエクソシストである

教団内で一番短気で、無愛想といわれる男


この神田こそが今回の任務でのラビのパートナーというわけだ


「どうしたんさ?ユウ?」

ラビがにっこりと神田に問う

「・・・・・・・。」
だが見事にスルー、完全に無視された。


「あはは・・・・ユウってば酷いさ・・・・。」

苦笑しつつ、本当に寂しそうにラビがいう


「・・・・・・ところで・・・・。」

ラビの微妙な会話の停止に神田がふと
窓からラビへと視線を戻す



「今回の任務って・・・・なんだっけ・・・・・・?」


信じられない言葉に場の空気が一瞬凍りついた







next・・・・・・・

1、悲しみの淵に 

March 03 [Sat], 2007, 11:49

「なんで・・・・・・?」


巨大なボール型の物体がすべてをなぎ払っていく

それはあまりにも哀れで、見ていて吐き気がする

体から突き出た円筒形のキャノンから、
次々と大きな弾丸が雨のように降り注ぐ


「嘘だ・・・・こんなの・・・・嘘だっ・・・・。」


頭を抱えて必死に耳を塞いでも
つんざくような大音量は防ぎきれない


目の前で人々が砕け散る


残された衣類だけが、
今までそこに人がいたことを物語っていて


「やめてっ!・・・・もう・・・やめてぇっ・・・!!!」


一筋の涙が頬を伝い落ちた

自分の中で何かが切れたように熱い物がかけめぐる


「やめろおぉぉぉぉ!!!!」


目の前の現実をかき消すように

右手が空を切った








next・・・・・・・



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そんな思考で・・・・・・・
日々頭がいっぱいです(重症
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