幸田露伴 

2017年05月31日(水) 17時22分
もうすぐ4月です。
雑草の増え具合で、春が来ているのが分かります。
雑草を抜いていると、幸田文さんの随筆を思い出します。
文さんはお父さんである幸田露伴から厳しく家事全般を教わった事で有名です。

幸田露伴は教科書に必ず出て来る明治の文豪で、娘の文さんもお父さんの死後に作家となりました。
作家としてスタートするまでは一家の主婦だったので、随筆も主婦をした人でなければ、書けない内容が多いです。
だから、雑草にも心を寄せた随筆があるのです。
雑草が余りに小さいと取るのが面倒だから、摘めるくらいになるまで待って取る、と言う事を書いていますが、これは実際に雑草取りをした人でないと、書けないと思います。

自分で承知して、雑草の成長を待っていた文さんは、いつしか雑草の成長に追い付けなくなります。
年齢のせいで、雑草取りがしんどくなった文さんは、もう自分一人での雑草取りは無理だと悟りました。

随筆の最後で文さんは、憎まれがちな雑草の生命力をかばい、讃えていました。
私も雑草の生命力を素直に讃えられる日が来る事を信じて、今年はまだ雑草取りを頑張ろうと思います。
しかし、文さんの雑草取りは、それを見た若い人に、*『雑草の生存も許さないほど過酷だ』と言われる程だったとか。
いくら私が雑草取りでしんどい思いをしているからと言っても、比べられるレベルでありません。

*講談社文庫 「季節のかたみ」より引用




2017年05月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
《お気に入り》 http://ozonedoor.com/
最新記事