「文具啓蟄」。

December 04 [Thu], 2008, 23:00
 12月の声を聞くのときびすを接するかのように、仕事がえりの文具店がよいが繁くなってきました。

 先週は、有楽町・マロニエゲートのハンズに、新丸ビルのデルフォニクス、オアゾの丸善。日を更めては、新宿のハンズに、小田急の伊東屋、京王の丸善。
 今日も今日とて、池袋東武の伊東屋に、西武のロフトに行ってきました。まさに、文具店三昧な昨今なのです。

 まあ、それだけあちこちをうろついていても、ほとんど何も買っていないに等しいのですが、しばらくぶりに文具好きの虫が頭をもたげてきたようです。喩えて言うなら、「文具啓蟄」。いずれは12月の季語となるでしょう(なりません)。

 思えば、昨年の今ごろも、熱に浮かされたように文具店めぐりに精を出していましたっけ。その後、文具熱はやや小康状態となった感があったわけですが、同じ時期になって、また「症状」出現、といったところでしょうか。

 このあたり、どうしてなのかな、と考えてみましたが、まずはなんと言っても、手帳シーズンというところが大きいと思います。文具店の賑わいにはそそられるものがあります。テレビや新聞・雑誌などでも特集が組まれたりして、購買意欲を刺激されるのも大きい。2009年のかまえとしては、ほぼ日とA5判のシステム手帳の併用というスタイルの踏襲(「ふしゅう」ではありません(^_^;))ではあっても、やはりどんなんが出てるかな〜と覗いてみたくなるのは人情。いったん覗いたら、あれもこれも、となるのもまた人情でありましょう。

 さらに、早足・汗かきの私としては、寒いくらいの方が、あちこちを歩くには具合がいいのです。まだ日の没しきらない真夏の夕に、汗をダラダラ流しながら文具店めぐり、というのは、ちょっとね。
 
 もうひとつ、私の中では、文具店めぐりは、日が暮れきった夜の街をそぞろ歩く楽しさと同居しているイメージ、ということがあるようです。ことに今の時期は、師走の慌しさが醸し出す独特の雰囲気が街中に漂っていて、その中をあちこちの文具店に足を運ぶのは何とも楽しいのです。

 さて、今年中に、あと何度、文具店に足を運ぶことになりますやら…。

文具店のない街。

December 24 [Mon], 2007, 2:15
ちょっとした文具―コンビニにあるわけではないが、伊東屋まで行かなきゃないというほどのものでもない―が必要になり、さて調達しに行くか、と考えて、はたと当惑した。
うちの街に、文具屋ってあったっけかな?と。


私のすむ街は、東京から電車で1時間圏内のところにある。都会とは言えないが、人跡未踏の秘境というわけではない。ごくありふれた、ベッドタウンというやつである。

そういう街で、行くべき文具店が思い浮かばないというのはどういうことだろう。
試みに、タウンページで検索してみると、該当は4件。この他に本屋に文具コーナーが併設されている店が1軒あるが、私が行ったことがあるのはそこだけである。

考えてみると、昔通っていた店も含めて、4〜5軒が店を畳んでいる。
理由は再開発に引っかかったりであったり、店主の個人的な都合だったりさまざまだが、基本的には個人商店の受難ということはあるだろう。

今は基本的な文具ならコンビニにあるし(ファミマなら無印も)、スーパーにも置いてある。ホームセンターもあり、百円ショップもある。

町場の文具店では、揃えられる品数も限られるが、わが町あたりなら、東京に近く、通勤族は、仕事帰りに伊東屋や丸善、ロフトやハンズ、あるいはデパートなどに立ち寄ればいいのであって、営業時間の関係もあって、太刀打ちはできないだろう。

商売が成り立っていたのは、子どもや(文具ファンを除けば、いちばん文具を頻繁に買うのは学校に通う人たちであろう)、専業主婦、お年寄りということになろうが、それが先に挙げた他業種の侵食でやられた。確かに、私がいわゆる文具店に通っていた頃は、まだまだコンビニもホームセンターも少なかったし、百円ショップなんてなかったように思う。


自分自身を省みても、地元の専業文具店にどれくらい足を運んでいないだろうか。一番最近でも、CDショップ併設の文具店(ここも潰れてしまった)に行ったのが1年近く前。本当に町場の、ということになると、皮肉にも、道路拡幅で店じまいする店の閉店セールがあった4〜5年前、ということになってしまうのだ。

地元では、最近はもっぱら百円ショップか、近所にあるファミマ。あとは職場の近くにあるオフィスデポか駅構内の無印、というところだ(最近は、ロフトやハンズ、そして伊東屋や丸善が多いのは読者ご承知のとおり)。

こういう状況は、たぶん文具店にかぎらず、個人商店に共通の現象と言えるのかもしれないが、やはり寂しいものがある。
P R
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