UFOブーム再来の“笑えない背景” 

2007年06月24日(日) 0時08分
名古屋のパンメーカー、フジパンが昭和復刻パンというシリーズを出してる。昭和30年代に売れた商品のリニューアルだが、中でも売れているのが円盤パンだ。素朴な丸いパンにマーガリンがたっぷり塗ってあり、その上に粉糖がかかっている。
「ちょうどUFOが光るイメージです。昔を懐かしむということでかつてのヒット商品を季節限定で出したところ、円盤パンは月間1億円も売り上げた。当社のヒット商品、アンパンマンシリーズが6000万円くらいですから、それ以上です」(フジパン・マーケティング部、増田稔課長)
 実は、この背景にUFOブームの再来があるみたいだ。ゲームメーカーのセガは、「デストロイ・オールヒューマンズ」というゲームを作ったところ、大ヒット。舞台は1950年代の米国で、宇宙人が襲ってくるという設定だ。UFOの最初の目撃談は1947年6月だった。60周年ということで、あちこちでイベントも組まれている。そんな中、「史上最大のムダ知識」などの著書がある作家の唐沢俊一氏が「新UFO入門」(幻冬舎)という本を出して、こちらも話題になっている。
「人間というのは理性的に見えて、オカルトに救いを求めたりする。UFOブームは、人間の願望なんですね。ある日突然、UFOが現れて、世界の秩序や社会情勢がガラリと変わる。そうしたことへの憧れがブームになる。全世界的に格差社会が定着したことが、ブームの背景にあると思います」(唐沢俊一氏)
 ちょっと笑えないブームだ。