スパゲッティ

December 22 [Wed], 2010, 13:28
スパゲッティを作ろうと思った。子供の頃は、ナポリタンかミートソースぐらいしかなかったスパゲティだけれど、今や種類も増え、レトルト食品で気軽に味わえるようになった。さらに最近はパスタなる名称も市民権を得、いろんな形での料理が楽しめる。種類に関しても、以前はマカロニくらいしかなかったはずだ。そう、スパゲッティを作ろうと思った。そこで、ペットボトルを取り出した。リットルのペットボトルの空き容器にスパゲッティを入れると、逆さにしたとき注ぎ口から出てくる量が、ほぼ一食分らしい。秋月も以前からこの生活の知恵を活用している。ところが今回、ペットボトルを逆さにしても、スパゲッティが出てこない。逆さにすると棒状の麺が出口に殺到し、お互いに押し合って表に出てこないのだ。困った。強く振っても出てこない。そーっと傾けても出てこない。12本がまめる状態になると、それを引き剥くが、とても食べる分量にはならない。何度も何度も繰り返すが、増える量はごくわずかだ。時間が経過する。腹立たしさはスパゲティが食べられないことより、この無駄な時間を費やしていること自体に向かっていく。そうこうするうち、腹立たしさが倍増した。確か、ペットボトルにスパゲッティを保存しようとしたとき、分量が多すぎた。入れてはペットボトルを振り、開いた空間にスパゲッティを注ぎ込み、また振っては入れたことを、秋月は思い出した。その時も、無駄な時間を費やしたはずだ。そのことが新たな腹立たしさとなって加わった。無駄な時間を費やさなければならない原因を、無駄に過ごした時間が作りだしている。なんと愚かなことをしたのか。悔やまれてならない。こんな愚行は金輪際、願い下げだ。その時、スパゲティを押し込めすぎて、出てこなかった遠い記憶が、しかし確かな記憶が、脳裏を横切っていった。あっかんべー、をしながら。
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