食事を終えてバスはシュムリアップへ向けてノンストップで真っ暗な道を走る。
道が舗装されてスピードが出せるようになったのか、時間稼ぎをする必要が無くなったのか判らないけど今までスピードとは比べ物にならない位に走っている。
気が付くと寝てしまっていて目が覚めると1時間以上経過していた。
暫く走っているとようやく目的地が近づいてきたのか運転手が色々と喋りだした。
街中に入ってバスが停まったのはもの凄く辺りが暗く辺鄙な場所にあるゲストハウスだった。
一応、幾らくらいなのかを確認するとエアコン付きで12ドル無しで10ドルとの事だった。
バスに乗っていた人間の殆どは見向きもせずにゲストハウスを後にする。
僕もバスの中で知り合った女子が予約しているというゲストハウスへ向かって移動する。
ゲストハウスから出ると外にはトゥクトゥクが数台待機していた。
歩いているだけでガンガン声をかけてくるので適当に日本語を話すドライバーに声をかけて値段交渉をする。
1ドルしか出す気がなかったのだがあっさりと交渉成立して女子が予約していたゲストハウスへ向けって出発する。
何故かトゥクトゥクのドライバーは出発する際に『アムロいきまーす』と言って出発した。誰に教わったんだ?
15分ばかり走ると目的のゲストハウスへ到着した。
が、ここで事件発生!空き部屋が無いとの事。
予約していた女子の部屋はあるのだが飛び込み客の僕の部屋は満室で無いと言われてしまった。
明日になれば数部屋空くのだが本日は無理って・・・日本人メインのゲストハウスって大繁盛やん。
途方に暮れていると、女子が助け舟を出してくれた
『1日だけなら今日は同じ部屋に泊まって明日になったら部屋を移動したらどうですか?』
『・・・・・・・・・』
これってOKって事ですかい?
リゾ・ラバって奴ですかい?
ゲストハウスの人間もベッドが大きいので二人で眠れますと勧めてきた。
疲れていたのでOKでも良いかと思えてきたのだが、疲れた思考で冷静に考える。
ここで一緒の部屋に泊まってナニしたとしても明後日には別れるのだし神戸と福岡なので日本で会う可能性は皆無に等しい。
携帯やメルアドの交換をしたとしても、海外なので使えないので嘘を教えていたとしても全くバレない。
相手のほうから一緒の部屋に泊まればと誘っているんやからこの時点で100%合意なので後で揉めても大丈夫だろう。
女子の顔を見ると少し恥ずかしそうな顔をしている。
これは完全に逝ける!
しかし躊躇する俺。だって、あんまり可愛くないんやもん・・・
ゴメン!やっぱ無理っす!!
結論に達したさ。
『ありがとうね、でも○○ちゃんも疲れてるだろうし、一人でゆっくりしたいでしょ?僕は別のゲストハウスを探すよ』
あくまでも女子を気遣った感じの言葉を選んでお断りを入れる。
女子は大丈夫ですよ的な事を言うが丁寧に断りを入れる。
『今日は近くのゲストハウスで休んで明日の朝にここに移動してくるわ。アンコールワットを一緒に観光しましょう』
明日に一緒に行動しましょうと言う誘いが聞いたのか女子も了承した。
『明日は9:00からトゥクトゥクをチャーターしてるので、9:00にロビー待ち合わせでいいですか?』
女子が言ってきたので約束をしてゲストハウスの外に出た。
外にはここまで乗ってきたトゥクトゥクが待っていたので再度交渉する。
『安いゲストハウス知ってる?』
『エアコン、トイレ、シャワー付きで8ドルです』
まぁ値段的には良い感じだったのでそこに案内してもらう。
『彼女とケンカしたんですか?』
ドライバーが聞いてきた。
『彼女ちゃうし!・・・さっきの女子って可愛いと思う?』ドライバーに聞いてみた
『・・・・・・・・・』
意味が伝わらなかったのかコメントを返せなかったのか判らないけどドライバーからの返事は無かった。
きっとカンボジア人から見ても微妙やったんやろなぁ・・・
ドライバーに道中にガイドの交渉をする。
元々、誰かと廻る気なんて全く無かったので女子との約束なんて守る気すら無い。
明後日にタイへ戻るのでシュムリアップ滞在中のチャーターで交渉。
明後日といっても再び陸路なので実質は明日1日だ。
ドライバーは25ドルを要求してきたので20ドルで交渉を成立させる。
相場的にはもう少し安いのだろうけど日本語でコミュニケーション可能な点を考慮しての20ドルやね。
日の出から観光したいので待ち合わせを5:00に設定した処でゲストハウスに到着。
部屋を見てNGなら別のゲストハウスを案内すると言われたので部屋を確認する。
ベッドとTVしか無い部屋だがベッドも大きいしTVもNHKが受信できた。エアコンも完備だしホットシャワーもある。
タイに続いて冷蔵庫は無いが無問題やね。
さっさと宿泊手続きをしてチェックイン。
フロントでビアを2本購入して部屋に入る。
やっと落ち着けたよ・・・
さっさとビアを呑んで寝るとしよう。
さて、次回からアンコールワット見学やね。