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December 29 [Tue], 2009, 15:55

人を人と愛せるなら、それ以上の幸せは無いと思う。

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September 16 [Wed], 2009, 2:26

たとえば、こんな話があったとする。少女は望まない世界に生み落とされ、欲しくもない愛情に包まれて過ごしていた。空を仰げば蒼く、海は煌びやかに輝きを帯びていた。

順調に進める歩みを止めた。賑やかな街の道端で一人の少女が蹲っていたから。颯爽と歩く人々は一切の気を留めない。堪らず近寄れば少女は静かに微笑んだ。


ままがしんじゃったの。ぱぱからわたしをまもろうとして、ままがしんじゃったの。ぐさって。でもね、ぱぱとままはとってもやさしいのよ。だってわたしがぶたれたらままがたすけてうれるし、ままがくるってさけんだらぱぱがこうえんにつれてってくれるの。ぱぱがままをさしたときね、ふたりしてとってもやさしくわらっていたのそしてわらってだっこしあっていたの。わたしね、それみてとってもしあわせだった。


少女はしあわせだった、と紡いで笑いました。そして、傷だらけの彼女は栄養が足りずに息絶えました。死ぬ間際、少女は空を仰ぎました。どうしておそらはあおいの?そう言葉を口にし、小さな小さな手を伸ばしました。しあわせそうに笑う少女はこう問うのです。


ねぇ、しあわせって なぁに?



たとえばこんな話があったとする。
或るところに少女がいました。少女は望まないのに生まれました。望まないのに笑いました。望まないのに言いました。望まないのに。

望まないのに、しあわせでした。



少女は笑っていました。少女はしあわせだと言いました。少女は私に問いました。
しあわせってなんですか?
空に笑って沈みました。
静かに笑って死にました。


その夜、雨が降りました。しとしと、しとしと、と。神様が泣いていたのでしょうか。
賑やかな街の道端で少女は幸せに死にました。



闇に埋もれていた静寂な街は日が昇る頃に朝焼けに照らされて、明るい街へと戻り出した。幸せに微笑み息絶えた少女の影を置き去りにして。



私たちは決して、幸せになるために生まれてきたわけではないのです。


end

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September 13 [Sun], 2009, 23:08

所謂、見解の相違というやつだ。
どうしてなのか、それは何故なのか、きちんと見えている。私は私が駄目な部分も知っているし、人より長けている部分も知っている。それが何だ。それがどうしたって言うんだ。

私たちは決して幸せになる為に生まれてきたわけじゃない。

利己でしかない。それに気付かない人々は愚かで幸せだろう。
無意味なサイクル。続けなくてはならない明確な理由があるなら聞かせて欲しい。

見えないものを見えると言える勇気があった。

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September 08 [Tue], 2009, 20:35

咥内に広がった甘味が、まるでキスの余韻のように静かに静かに浸透していく。
歯が浮くような感覚。
夢か現かも分からない。

バームクーヘンって美味しいね。

夏が死んだ。 

August 24 [Mon], 2009, 21:09

「夏が死んだ」と蟻が笑っている。

太陽に焼かれ枯れた大地の上に蝉の死骸が転がっていた。
周辺には数十匹の蟻が列を成している。足や羽を切断され、失われていく。

たった七日間。
暗闇と孤独から解放され、繁殖の為にと交尾し、死を甘んじている。
その瞬間でさえ繰り返される生死も、種を絶やす事で終止符が打てるというのに。
…此奴等はそんな事を考えもしないのだろう。
もし、蝉や蟻に人間と等しいだけの知能があったなら、何を思うだろう。

私なら、きっと鳴くことを諦めるだろう。

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August 24 [Mon], 2009, 3:05

数え切れない強がりにすら気付いていないくせに。
容易く離別できるくらいなら、愛したりしない。

「さようなら」の数だけ愛を知った。

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