オールド・ボーイ
January 28 [Fri], 2005, 16:44
土屋ガロン&嶺岸信明原作の日本のマンガを「JSA」のパク・チャヌク監督が映画化したサスペンス。2004年度カンヌ国際映画祭で「華氏911」のパルムドールに次ぐグランプリを獲得し、タランティーノから「本当はオールド・ボーイにパルムドールをあげたかった」とまで言わせた作品です。
主演は「シュリ」のチェ・ミンシク。
「凄い映画を見た」ではなく、「凄い映画を見てしまった」というのが見終わった後の感想です。
体から余韻が抜けず、しばらく寝付けませんでした。
正直、タランティーノが絶賛したというのと、“ノンストップ・ヴァイオレンス・アクション!”の謳い文句にそこまで期待はしてませんでした。
ところが物語が進むにつれて、その巧みな脚本とチェ・ミンシクの恐ろしい演技力にぐいぐいと引き込まれ、2時間がアッと言う間に過ぎ去ってしまいましたね。
最近でも良い作品は幾つか見てますがここまで震えがきた作品は本当に久しぶりです。
韓国映画では「カル」以来かも。
実際のところ、ヴァイオレンス色はそれほどでもなくサスペンスとドラマの要素が非常に強い作品ですが、あまり気軽には見ない方がいいと思います。
作品全体から発散されるパワフルなエネルギーに圧倒され、疲れる事請け合いです。
主人公オ・デスを演じるチェ・ミンシクの演技力は、韓国を飛び出して間違いなく世界レベルと言えるもので、ハリウッドでのリメイクも決定したみたいですが彼の演技を超えられる人はそうそういないんではないでしょうか。
それほどこの作品でのチェ・ミンシクの演技は凄まじいです。
まるで自らの命を削るかのような、“演技”という一言では片付けてはいけないとさえ思わせる、まさに迫真の演技。
ユ・ジテやカン・ヘジョンの演技も十分素晴らしいものですが、このチェ・ミンシクの前では霞んでしまってました。
チェ・ミンシクは僕の中で“韓国のゲイリー・オールドマン”です。
ストーリーや演技だけでなく映像も文句なしで、予想以上にセンスあるカメラワークが物語と観客を近づけたり遠ざけたり、重要な役割を果たしてました。
クライマックスの校舎の回想シーンは特に素晴らしかったですね。
現代的な手法を使いつつも、決して新しく感じさせない絶妙なバランス感覚には度々驚かされました。
ストーリーについてはネタバレになってしまうので書きませんが、この作品は事前情報なしに見る事をオススメします。
一切の無駄を削ぎ落としたストーリーと張り巡らされた伏線が複雑に絡み合いながら、見る者を壮絶な結末へと誘ってくれます。
この作品はしばらく時間をおいてからもう一度見たいですね。
DVD買おうかな。
愛と憎しみ、そして復讐。
生きる目的とは何なのか。
必見の傑作です。

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