ホテル・ルワンダ
July 14 [Fri], 2006, 16:50
1994年、アフリカのルワンダで民族対立が原因の大量虐殺事件が発生、欧米諸国や国連の無策が被害を拡大させる中、1200人もの人々をホテルに匿い、話術と知略を武器にその命を守り抜いた1人のホテルマン、ポール・ルセサバキナの物語を映画化したヒューマン・ドラマ。日本での公開は当初、興行的に採算が合わないということで配給会社の買い手がつかなかったが、有志による熱心な署名活動が実を結んで無事公開されロングラン・ヒットを記録した。
主演は「トラフィック」「オーシャンズ12」のドン・チードル。
共演に「ジャッカル」「堕天使のパスポート」のソフィー・オコネドー、「炎のメモリアル」「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」のホアキン・フェニックス、「48時間」「ハルク」のニック・ノルティ、「レオン」「ダ・ヴィンチ・コード」のジャン・レノなど。
監督は「父の祈りを」の脚本で知られるテリー・ジョージ。
見終わった時感じたのは、感動ではなく、やるせない悲しみ。
第二次世界大戦などの何十年も昔の出来事ではなく、これがたった10数年前、自分が既に生まれた後に起こった出来事だという事がショックでした。
元々歴史を専攻していたので知識としてのルワンダ内戦は知っていましたが、その場にいた人物の視点で語られるこの作品を見て、自分は何も知ってはいなかったんだなと痛感させられました。
そして、この作品を見た後でさえ、本当には知っていないと思います。
これは僕だけではなく、恐らくこの作品を見た殆どの人が。
怖い、辛い、悲しい…。
ルワンダで起きたこの悲劇の渦中に自分がいなかった事を幸せに思いながら、人間の恐ろしさ、愚かさを感じて知ったつもりになっているだけ。
しかし、それで良いと思います。
それは決して恥じる事ではありません。
自分たちが如何に幸せな環境にいるか、それを実感し、何故こんな悲劇が起こってしまったのか、自分に何が出来るのか、何をすべきなのかを考えれば良い。
そのきっかけを与えられるという意味において、長年支配されてきたフツ族側のこの虐殺に至る歴史的過程や背景が殆ど描かれていないとは言え、この作品は非常に優れた作品だと思います。
50万人から100万人ものツチ族が大量虐殺された(100万人という犠牲者数は人口統計上疑問視もされている)というフツ族とツチ族によるルワンダ内戦。
怒りと悲しみ、絶望と血の匂いがたちこめた悲劇を扱っていながら、この作品には直接的な虐殺シーンや残酷なシーンは殆ど登場しません。
しかし、それが見えない恐怖として少しずつ見る者に迫ってくる描き方は非常に上手いと思いました。
ドン・チードルをはじめとするキャストも抑えた演技でこの作品のリアリティをより高めていましたし、何より多くの人にこの歴史的事実を伝える為に、敢えてこの作品をある種のサヴァイバル・ドラマに仕上げたのは正解だったと思います。
重いテーマでありながらも決して難解な作品ではないので、1人でも多くの人に見てもらい、そして考えて欲しい作品です。

それは決して恥じる事ではありません。
自分たちが如何に幸せな環境にいるか、それを実感し、何故こんな悲劇が起こってしまったのか、自分に何が出来るのか、何をすべきなのかを考えれば良い。
そのきっかけを与えられるという意味において、長年支配されてきたフツ族側のこの虐殺に至る歴史的過程や背景が殆ど描かれていないとは言え、この作品は非常に優れた作品だと思います。
50万人から100万人ものツチ族が大量虐殺された(100万人という犠牲者数は人口統計上疑問視もされている)というフツ族とツチ族によるルワンダ内戦。
怒りと悲しみ、絶望と血の匂いがたちこめた悲劇を扱っていながら、この作品には直接的な虐殺シーンや残酷なシーンは殆ど登場しません。
しかし、それが見えない恐怖として少しずつ見る者に迫ってくる描き方は非常に上手いと思いました。
ドン・チードルをはじめとするキャストも抑えた演技でこの作品のリアリティをより高めていましたし、何より多くの人にこの歴史的事実を伝える為に、敢えてこの作品をある種のサヴァイバル・ドラマに仕上げたのは正解だったと思います。
重いテーマでありながらも決して難解な作品ではないので、1人でも多くの人に見てもらい、そして考えて欲しい作品です。

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