ヒストリー・オブ・バイオレンス
April 30 [Sun], 2006, 16:04
ある事件をきっかけに夫の過去を巡る黒い疑惑が浮上、平穏だった一家が暴力と罪の渦に呑み込まれていく様を描いたDCコミックの同名作品を映画化したサスペンス・ドラマ。主演は「悪魔のいけにえ3」「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセン。
共演に「ペイバック」「シークレットウインドウ」のマリア・ベロ、「アポロ13」「白いカラス」のエド・ハリス、「ヴィレッジ」「シリアナ」のウィリアム・ハートなど。
監督は「裸のランチ」「イグジステンス」のデヴィッド・クローネンバーグ。
デヴィッド・クローネンバーグと言えば「裸のランチ」。
あの強烈な世界観は軽くトラウマになるほどのインパクトがありました。
それもあって他の作品はそれほど見ていないのですが、前評判が良かったので観に行ってきました。
冒頭のワンシーン・ワンカットがとにかく秀逸。
これから始まる物語の不穏な空気を見事に演出し、否応なく引き込まれてしまいました。
その後も淡々とした展開ながら、心の内側を切れ味の鈍い刃物で少しずつ切り開かれていくかの人間の奥底に潜む暴力性が登場人物を侵蝕していく様は、ヴィゴ・モーテンセンやエド・ハリスをはじめとするキャストの素晴らしい演技によって見応え抜群。
決して派手にならず、抑え気味ながらもリアルな暴力描写も、逆に暴力の恐ろしさを突きつけられているようでした。
ただ、主人公の過去が明かされていく後半以降がやや失速気味。
説明的過ぎないのはこの作品の良い所ではありますが、急にテンポアップした為か、やや説明不足の感は否めませんでした。
ラストの食卓のシーンは良かったですけど。
あと、音楽がハワード・ショアだったんですが、かなり「ロード・オブ・ザ・リング」なスコアでちょっと違和感を感じましたね。
愛と暴力の対比、過去と現在、そして未来をどう生きるのかを静かに、そして鋭く抉った佳作。

説明的過ぎないのはこの作品の良い所ではありますが、急にテンポアップした為か、やや説明不足の感は否めませんでした。
ラストの食卓のシーンは良かったですけど。
あと、音楽がハワード・ショアだったんですが、かなり「ロード・オブ・ザ・リング」なスコアでちょっと違和感を感じましたね。
愛と暴力の対比、過去と現在、そして未来をどう生きるのかを静かに、そして鋭く抉った佳作。

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