ラブ☆アドベンチャー 第2話 〜登場〜

August 07 [Thu], 2014, 20:01

「はあ……」

 再び桜花が溜め息を吐いたとき……。

―ガサッ

「?」

 桜花たちのすぐ近くの茂みが、音を立てて動いた。4人は頭に「?」マークを浮かべて、顔を見合わせた。

「今……動いたよな?」

 蒼哉が3人に確認する。

「動いたね……」

 桜花が頷いた。
 諒太が恐る恐る尋ねた。

「……見てみる?」
「みっ、見るの? 大丈夫かなぁ……」

 桃香が桜花の後ろに隠れた。

「う、うん……」
「見てみたら」

 桜花と蒼哉が頷いた。
 諒太はそれを見て、恐る恐る動いた茂みへ近寄った。

「よ、よし。行くぞ」

 諒太はそう言って、茂みを掻き分ける準備をした。
 それを3人は緊張した面持ちで見守る。
 諒太は1つ深呼吸したあと、バッと茂みに手を伸ばした

「ガアアアアッ!!」
「むぎゃああっ!!」

 のと獣が雄叫びを上げながら登場したのは同時だった。諒太は情けない悲鳴をあげて尻餅をついた。

「うわっ!」
「やっ!」
「きゃあっ!?」

 同時に桜花たちも悲鳴をあげて後ずさった。

「な……なんだよコイツ!」

 蒼哉が女性陣をさり気なく庇いながら言った。

「わわわ分からなななない」

 諒太は意味不明なことを言いながら、狼に似た、巨大な獣を凝視した。
 しかし、諒太よりも理解不能なことを言う人物がいた。

「か……可愛いっ!」
「はあっ!?」

 桃香だ。桃香は胸の前で手を組んで、目を輝かせてそれはもう飛びっきりの笑顔で獣を「可愛い」と言った。これには一同驚愕だ。

「こんにちは。オオカミさんかな? おっきいねえ。どうしたの?」

 と笑顔で獣に話しかけている。

「ちょちょちょ、桃香……? 襲われちゃうよっ」
「ほえ?」

 桜花が桃香の肩を掴む。
 しかし

「クルゥーン」

 と狼は桃香に懐いた。

「あっ、懐いてくれたぁ」

 桃香は嬉しそうに笑った。
 一同は呆然として喋ることも忘れていた。

「君はオスかな? じゃあ名前は……牙が鋭いから……キバオだね。よろしくね。キバオ」

 キバオと呼ばれた狼はとてつもなく微妙な顔をした。

 冒険に、キバオが加わった。







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やっほ〜♪
初めましてミライです( ̄∀ ̄)
ブログには小説とかかいてるので
興味があってヒマだったら
ぜひぜひ一度見てくださいっ♪
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