実習お疲れ様?

March 02 [Mon], 2015, 21:56

「こたさーん…やっと実習終わった〜…」
うたねは保健室に入ってくるなり俺に抱きつく。
実習期間中うたねは保健室にほとんど来なかった。
「お疲れ、よく頑張ったな。」
俺に抱きつくうたねの頭を撫でる。
しばらくその状態が続く。
「………。おい、うたね…?生きてるか?」
少し心配になり、うたねを揺さぶるも反応がない。
「んん………。こたさ…ん」
どうやら眠ってしまっているらしい。
「実習が始まってからずっと寝るのが遅かったからな。とりあえず、ベットに運ぶか。」
俺はうたねを抱き上げるとベットに運び、起こさないように静かに降ろす。
再び仕事をしようと机に戻ろうと背を向けると何かが白衣を引っ張っている。
俺はうたねのほうを見るとうたねの手はしっかりと俺の白衣を握りしめている。
なんとか外そうと試みるもびくともしない。
「はぁ……。しょうがない。」
時計を見るともうほとんどの生徒が帰っている時刻を指している。
保健室にくる生徒もいないだろう。
近くにある椅子を取るとうたねの寝顔を眺める。
久しぶりにうたねの寝顔を見る気がする。
(いつも俺が先に寝ているからか)
と苦笑しながらもしばらく眺める。
「あんまり無理するなよ、何かあれば俺を頼れ。」
起きている時に言えばいいものを俺は寝ている時に言ってしまう。
どうしても本人の前では尻込みをしてしまうからだ。
「もう三十路近いやつがなにやってんだか…」
「んん……?」
うたねの目が徐々に開き始める。
そしてしばらくぼーっと天井を眺め、そして隣にいる俺を見る。
「あ、こたさん…おはよ〜…」
まだ少し寝ぼけているのか眠そうな声。
「ああ、おはよう。よく眠れたか?」
「うん、おかげさまで…って、私寝てたの!?」
どうやらいま眠っていたことに気付いたらしい。
「え、うそ!?待って、いま何時!?」
俺が時間を告げると慌てて帰る時間を始める。
「なんでそんなに慌ててるんだ?」
「だって!日誌書かないと…!」
「日誌って…今日で実習は終わりだろう?」
しばらくの沈黙が流れる。
「あ、そうか…実習終わったんだった…」
よっぽど追い詰められていたのだろう。
「とりあえず家に帰るか。荷物持って校門にいなさい。車とってくる。」
車の鍵を片手に俺は保健室を出て行く。
校門まで車を回すとすでにうたねの姿がある。
慣れた様子で助手席に乗り込むと俺たちの家へと向かう。
「疲れただろう、今日ははやく寝るんだぞ。」
「はーい。じゃあ今日はこたさんと一緒に寝ようかな。」
「そうだな、そうするとしよう。」


実習お疲れちゃん((o(´∀`)o))

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