いりょうじょうほうがっかい って その5

2007年11月27日(火) 12時09分
 

2007年11月23日(金)〜25日(日)まで 神戸コンベンションセンター(神戸国際会議場・神戸国際展示場)で開催されていた第27回医療情報学連合大会 (第8回日本医療情報学会学術大会)に参加してきました。

その初日に聴講した内容について書いてみたいと、、、

最初に聴講したセッションは

リスクマネジメント(患者安全を中心に) − 医療の現場からベンダーまで
 座長:相馬 孝博(名古屋大学医学部付属病院 医療の質・安全管理部)
というワークショップでした。

 1.医療現場の立場から
   吉田 茂(名古屋大学医学部付属病院 医療経営管理部)

 2.患者安全推進の立場から
   楠岡 英雄(独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター)

 3.医療機器のベンダの立場から
   飯島 直人(JIRA(日本画像医療システム工業会)、島津製作所)

 4.医療情報システムベンダの立場から
   橋詰 明英(JAHIS(保健医療福祉情報システム工業会、日立製作所)

発表者は医療現場から医療機器・医療情報システムベンダまでバラエティにとんだ、様々な視点からリスクマネジメントについての発表でした。

一番印象に残ったのは、一番最初に医療現場の立場から話をされた吉田先生の講演でした。

電子カルテ等のシステムの発展で医療現場におけるリスクマネジメントに掛ける様々な方策が、医療従事者のリスクを増強させているのではという感じの発表でした。

電子カルテのログインにしても2種類のログイン認証が推奨されたり、別々の端末から同時にログインを禁じたりといったことが、時と場合によっては負担になるのではというものでした。

そういう、制限が、医療者の疲弊を招き、そんな状況で医療行為を行うと余計にリスクが発生するのではというような内容だったと思います。

もう少し、わかりやすく表現できれば良いのですが、文章力がないものでご容赦ください、、

神戸国際会議場に移動して、次に聴講したセッションは、

現況の医療情報システムに対して医療者作成のソフトウェアが訴えるもの
 座長:白鳥 義宗(岐阜大学医学部付属病院)
   :山内 一信(藤田保健衛生大学短期大学)

というワークショップでした。

 1.電子カルテの問題点−ベンダー製電子カルテに不足しているもの
   岡垣 篤彦(大阪医療センター産婦人科)

 2.医療従事者が作成した医療情報システムの必要性
   山本 康仁(都立広尾病院小児救急科)

 3.医療の世界におけるファイルメーカー利用の現状について
   吉田 茂(名古屋大学医学部附属病院病院医療経営管理部)

 4.ファイルメーカープロを用いた診療情報支援システム
   中村 徹(神鋼加古川病院放射線科)

 5.ファイルメーカープロによる診療支援システム(電紙カルテ)
   松波 和寿(松波総合病院診療局)

 6.市販汎用データベースソフトによるヒヤリハット報告システム
    ー独自開発のメリットとデメリットー
   佛坂 俊輔(佐賀県立病院好生館整形外科)

 7.病院業務の電子化に対する新しい試みと医療者が作成するソフトウェア
   若宮 俊司(川崎医科大学眼科学教室)

どの発表もベンダーの電子カルテやオーダリングシステムで実現できていない(ベンダが横着している?)機能を独自にファイルメーカ等を用いて補っているという発表で、特に都立広尾病院の山本先生の発表は秀逸でした。

MacBook Proを用いてMac用のプレゼンソフトであるKeynoteを使ったプレゼンはPowerpointを用いた他の発表をその機能をふんだんに取り入れた表現力と内容で圧倒していました。
また、医師への入力の催促をドクターの状況を自動判定し、業務に余裕がある時を見計らって行うというベンダーではとうてい発想もできないし、発想したとしても実現には二の足を踏むであろう機能をふんだんに取り込んでいました。
その他には、問診もコード化しているらしく、初診患者の問診データも電子カルテに容易に取り込める工夫がしてあるといったことも発表されていました。

是非、見学してみたいと思った発表でした。

その他では、名古屋大学の吉田先生の発表では、電子カルテの3層構造について車に例えて、報告されていました。

・車のエンジンに当たる部分がデータベース
・シャーシ、タイヤ、ハンドル等必要最低限必要なものが電子カルテ
・カーナビ、ETC等あったら便利な機能としてファイルメーカによるユーザインターフェイス

というような表現をされていました。

言い得て妙と感じたところでした。

その他の人の発表もそれぞれすばらしく、今までの医療情報学会では決して無かった発表中に会場が笑い声に包まれるシーンもありました。

その発表を行ったのは佐賀県立病院好生館の佛坂先生で自分でファイルメーカで構築したインシデントレポートシステムをベンダー製にリプレイスしたところ、とんでもないことになったことを独自開発とベンダー製のメリット・デメリットを非常にわかりやすく発表されていました。

このワークショップを通して考えさせられたことは、ベンダー製の電子カルテにベンダーに高い金額を払ってカスタマイズをしてもらうより、独自開発の良さを取り入れる事が使える電子カルテへの近道なんだろうということです。

ただし、そのためにはベンダーの協力が必要な事は間違いありません。 ベンダーを選定するときには、そういったことを考慮したシステムにする必要があると思います。

ちょっと長くなったので、初日の午後は、次回に書きたいしたいと思います。。。

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追記:  タイトルが"その4"となって、前日分と重なっていましたので"その5"に変更しました。
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SEやさん こんにちは!

医療の足かせになるような電子化は考えるべきだと思っています。


ある先生が、

  生体認証で電子カルテにログインしたところで、
  ログイン後に誰が入力したかを保証するシステム
  はないのでは?

というようなことを言っていたいました。

キーボードの各キー(もしくはenterキー)に指紋認証が付いているとか、カメラで入力しているところ逐一撮影するとか、音声を保存するとか、方法はあると思いますが、どれも現実的では無いですよね?!

電子カルテの3原則も実際のところ、現在稼働しているすべての電子カルテが厳密にまもれているのかなぁ〜? って思ってしまうのは、いjかちょうだけでしょうか??

2007年11月29日(木) 9時43分
SEや
こんにちは いじかちょうさん

SEやの専門領域なので、ちょっとコメント

>電子カルテのログインにしても2種類のログイン認証が推奨されたり、別々の端末から同時にログインを禁じたりといったことが、時と場合によっては負担になるのではというものでした。

極端な例ですが、笑えない話として、
実際ないとはいえない。

ログインの複雑化は、使用したいときに開くのに時間がかかりすぎる→
めんどくさいので、開きっぱなし。他人が使用??
結局誰が書いたカルテかわからない?
完璧に医師法違反

別々の端末から同時にログインを禁じたりといったことが→
どっかでカルテを開きっぱなし。→
どこで開いているのかわからない→
探し歩いて診療どころではない→
処方出せない、検査出せない、→患者重態。→
Dr怒って、カルテ未記載。
医療過誤+医師法違反。

現実はこんなもんです。情報セキュリティは
高いけど、病院として何か大切なもの忘れているようです。
適当にセキュリティあげたつもりが、医療過誤+医師法違反の幇助に
これで、現場は回ってます。

何でも、バランスが大切ですね。(なんかサラ金の宣伝みたいだ)
2007年11月28日(水) 9時18分
P R
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