アンビルト・アーキテクト

April 01 [Mon], 2013, 18:00
建築家という空間デザイナーがそのデザイン空間を実現することは、依頼者がいて、依頼者の資金で、依頼者がなんらかで使うための建築空間を構築することであるが、中にはこうしたことを束縛として捉え、束縛から逃れてデザイン空間実現へのこだわりは捨て、ドローイングや思想を発表する建築家が現れている。それらの者はアンビルト・アーキテクトと呼ばれる。磯崎新は著書「UNBUILT 反建築史UNBUILT」(TOTO出版、2001年)、「建築の解体―1968年の建築状況」(再版:鹿島出版会 1997年、ISBN-10: 4306093492 ISBN-13: 978-4306093492、美術出版社、1975年)で、「デザイン空間の実現を伴わない建築思想家=アンビルトアーキテクト」として、案件での作品著作や、発表・講演等で生計をたてる道があることを示している。さらに磯崎も前述の著書で1980年代のポストモダニズム建築の到来とその崩壊、非構築系建築の出現を予測している。

世界ではボストン建築家協会が主催するその名も「BSA Unbuilt Architecture Design Awards」といった未完作品・空想建築作を表彰する賞もある。建築中や建築予定の作品は選考対象外、計画が途中で断念されたプロジェクトや仮想のプロジェクトが応募の対象となっている。

歴史的に建築家は、個人差もあるが総じて絵は上手く、いわゆるユートピアや先見の明の建築プロジェクトなどを、ドローイング等といった図面の操作で作品を発表し政治、世界、文化などを語る傾向がある。社会性や政治性は建築家必須のアイテムである。

アンビルトアーキテクトと呼んでいる建築家も、それなりに芸術としての建築を構想する建築家として評価する伝統があり、日本に比べ技士ではなく建築や都市の総合プロデューサーといった側面は諸外国では強く、こうした建築家はアーキテクチュア・ライティングが重要なツールとして発揮、構想しているビジョンも時代に先駆け過ぎ、実物の建築を建設する機会に恵まれないタイプの建築家を評価する慣習がある。 都市計画と建築は一体的に語られ、環境問題にも詳しいのが建築家とみられる。 その時代を先取りした建築ビジョンなど、本物を建てたことがなくても、世界中の建築家・建築界から評価されているアーキグラムなどはRIBAゴールドメダルを2002年に受賞している。

こうしたアンビルトアーキテクトとみられている建築家は、上記アーキグラムの他、マリオ・ガンデルソナス、ジョン・ヘイダック(英語版)、スーパースタジオ(英語版)、フレデリック・キースラー、レベウス・ウッズ、マッシモ・スコラーリ(英語版)、フランコ・プリーニ、コンスタント・ニーヴェンホイス(英語版)、エリザベス・ディラー+リカルド・スコフィディオ、ヨナ・フリードマン(英語版)、らがいる。

但しかれらにしても、以前に建築の実務にはついていてあるいは自身の建築設計事務所を構えている。実作は少ないながらもといった類である。スケッチやドローイング、模型でしか作品発表していない。それにも関わらず、少ない実作や設計図面よりも、スケッチやドローイングで発表された新規の建築ビジョンが現実の建築に多大な影響を与える力をもちえている。ダニエル・リベスキンド、ザハ・ハディド、ニール・ディナーリ、アシンプトート(英語版)など、長らく建築実作に恵まれなかった面々も過去にはアンビルトアーキテクトとみられ、同様の活動を行い、また公開の建築設計競技で発表された案が注目され日の目をみたのもある。

こうした建築家は脱構築主義建築系の建築家という風にみられ、これについては入江徹が「展覧会―ディスコンスタラクティビスト・アーキテクチュアとその背景」(日本建築学会計画系論文集 第551号、p329−334、2002年)という論で「脱構築主義の建築展」などを参考にしてこの背景の考察を行っている。

黒川紀章もデビュー作は新聞で一作も無いが計画案で国際的に有名な建築家と紹介され、依頼が来たものである。

やや逆のケースもあり、フランス革命期のエティエンヌ・ルイ・ブーレーやアル=ケ=スナンの王立製塩所の実作のあるクロード・ニコラ・ルドゥーも革命後実作に恵まれなかったが、その後幻想的な計画案を残し、これらが注目を集めていった。

またロンドン動物園スノードン禽舎を設計したセドリック・プライス(英語版)やレオン・クリエ(英語版)、ダグマル・リヒター、建築評論で活躍するマイケル・ソーキンなど、実作も少なく、実作よりも案やドローイングその他の方が知られるケースもみられる。

三浦丈典が建築家が構想段階で描くドローイングについて著した「起こらなかった世界についての物語 アンビルト・ドローイング」(彰国社 2010年)で実際には実現していない「unbuilt drawing」をテーマにしている。16世紀から20世紀まで26の建築家のドローイングが取り上げられている。それぞれに著者ならではの興味深い文が添えられており、絵の構想だけで実物がないということが、様々な想像や妄想がしやすいことを指摘している。

参照:ウィキペディア「建築家

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プロフェッサー・アーキテクト

April 01 [Mon], 2013, 18:00
大学で建築学の教育を行ないながら、実際の設計に関わるものをいう。これは世界各国建築学校で一般的なスタイルであり、また実務に長けた建築士を教授に招聘するのも非常に多く行われている。

日本では最初からジョサイア・コンドルなどが教育と実務にあたっており、教え子の辰野金吾が引き継ぐ。東京大学では帝国大学時代から伊東忠太以下、多数存在する。特に東大の内田祥三は営繕課長を兼ねて安田講堂を含むキャンパス計画を作成し、教え子を育てながら大学のグランドデザインを実現させていった。この他佐野利器や岸田日出刀、 京都高等工芸学校や京都帝国大学で後身の育成に当たった武田五一、 フランスから帰国後、横浜高専で後身の育成に当たった中村順平 らがいる。

早稲田大学も佐藤功一が発足させてから、以降歴代の教授陣は設計実務にも関わりながら、教育と研究に従事している。

第二次世界大戦後も東京大学工学部教授を歴任する丹下健三、芦原義信、槇文彦、安藤忠雄、大野秀敏、藤本壮介、千葉学、 東京藝術大学教授を歴任する吉田五十八、天野太郎、六角鬼丈、片山和俊、乾久美子、ヨコミゾマコト、吉村順三、 明治大学教授を歴任する堀口捨己、阪田誠造、 東京工業大学教授を歴任する谷口吉郎、八木幸二、坂本一成、塚本由晴、安田幸一、 篠原一男、 広島工業大学教授を歴任する村上徹、 横浜国立大学教授を歴任する北山恒、飯田善彦、西沢立衛、 京都大学教授を歴任する西山卯三、高松伸、竹山聖、 工学院大学教授を歴任する武藤章 (建築家)、望月大介、谷口宗彦、木下庸子、 日本大学教授を歴任する吉田鉄郎、神谷宏治、泉幸甫、今村雅樹、横河健、 金沢美術工芸大学教授を歴任する黒川雅之、 東海大学教授を歴任する山田守、 関東学院大学教授を歴任する長谷川逸子、 武蔵野美術大学教授を歴任する竹山実、 大阪芸術大学教授を歴任する高橋てい一、稲田尚之、宮本佳明、 この他、複数の大学で教授を歴任する 清家清(東京工業大学、東京藝術大学) 妹島和世(慶應義塾大学、多摩美術大学) 岸和郎(京都大学、京都工芸繊維大学) 内田祥哉(東京大学、明治大学、金沢美術工芸大学) 太田實(北海道大学、北海道工業大学) 内井昭蔵(京都大学、滋賀県立大学) 山本理顕(工学院大学、横浜国立大学) 仙田満(琉球大学、名古屋工業大学、日本大学、東京工業大学、放送大学) 小嶋一浩(横浜国立大学、東京理科大学) 木島安史(熊本大学、千葉大学) 東孝光(大阪大学、千葉工業大学) 藤森照信(東京大学、工学院大学) 宮脇檀(法政大学、日本大学) 重村力(神奈川大学、神戸大学、九州大学) 宗本順三(九州芸術工科大学、京都大学) 難波和彦(大阪市立大学、東京大学) 元倉眞琴(東北芸術工科大学、東京芸術大学) など、プロフェッサー・アーキテクトの例は多い。単なる理論のみでなく実務に関わることは研究上・教育上も必要であり、学生に設計実務を示すことができるなどのメリットがあるとされる。

参照:ウィキペディア「建築家

建築に関する賞

April 01 [Mon], 2013, 17:59
建築に関する最も著名な賞は、ハイアット財団(Hyatt Foundation)から贈られるプリツカー賞(正式名称:プリツカー建築賞)である。次いで、王立英国建築士協会(Royal Institute of British Architects)から贈られるRIBAゴールドメダル(正式名称:ロイヤルゴールドメダル)、アメリカ建築士協会(American Institute of Architects)から贈られるAIAゴールドメダル、世界建築士連合(Union Internationale des Architectes)から優れた建築士に対して授与される賞であるUIAゴールドメダル、スターリング賞、アジア建築士評議会アルカシア建築、ヨーロッパ主要建築士フォーラム(Leading European Architects Forum、LEAF)のリーフ賞がある。日本においては、社団法人日本建築学会が建築士に与える日本建築学会賞、財団法人吉岡文庫育英会が建築士に与える新建築賞のほか、社団法人日本建築家協会が建築家(ただし実際に受賞実績があるのは建築士のみ)に与える日本建築大賞等がある。

参照:ウィキペディア「建築家
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