コンドミニアムの説明

January 03 [Thu], 2013, 15:47
しかし牧畜生産物に対する需要が極めて大でありかつ日に日に増加している国においては、土地の地代は全然穀物価格によって決定されるわけではない。そしてそれは穀物価格の下落につれて下落するであろうが、しかしこれに比例しては下落しないであろう。同様に労働の労賃は、啻に穀物価格の影響を蒙るばかりでなく、また商業的富の競争やその他前述の原因の影響を蒙るので、それはおそらく穀物価格の下落につれて下落するであろうけれども、これに比例して下落しはしないであろう。前世紀の前半中、穀物の平均価格は著しく下落したが、しかし労働に対する需要が商業の増大によって生じたので、労働の価格はそれにつれて下落しはしなかった。需要の増加と穀物価格の騰貴により生じた地代の騰貴と労賃の騰貴は、騰貴分を支払う能力が騰貴の生ずる前に与えられているという明かな理由により、おそらく耕作を停止せしめることは出来ないが、しかし穀物価格以外の原因により支持された地代の騰貴と労賃の騰貴は、最も力強くこれを停止せしめる傾向がある。かかる事情の下においては、ほとんど労働の投ぜられていない土地は、一般に、多くの労働の投ぜられている土地よりも高い地代を生じ、従って新らしい土地の耕作は最も力強く妨げられることとなる。富裕な商業国は、かくて、自然的行程により耕作よりも牧畜へと導かれることが多くなり、かつ日に日にその穀物の供給につきますます他国に依存するようになる。もしヨオロッパの国全部を一大国と考えることが出来、また、もし一特定国の牧畜地方がその供給を穀産地方に安んじて頼り得る如くにそのいずれか一国が他国に確実に頼り得るとすれば、右の依存には何の害もなく、また何人も穀物条令を提唱しようとは思わないであろう。しかし吾々はヨオロッパをこのような考えで眺めても差支えないであろうか。我国の幸運な位置とその法律及び政府の優秀性とによって、我国は他のいずれの国よりも内乱外寇から免れている。そして、かかる事情の下において、我国をして、その供給という如き重要な点につき、大陸に行わるべき変転と運命を共にせしめるのを嫌忌するの情を生ぜしめるものは、許容し得る愛国心に外ならない。
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