悪ぶるあなた、ほんとはヒーロー

October 24 [Sat], 2015, 0:13

怯えてるって 傷ついたみたいって 言われちゃった

痛かった 痛くて仕方ない言葉
…最初は 言葉は人を生かす事も有るけれど 人を殺す事も出来るって 言ってやりたかった
言葉一つで、それ、一つで、僅かに保った生がプツンと切れる事も有るって

だけどずっとずっと考えて 考えて それは優しい言葉に変わった
それって わたしの事 わたしの ほんとの気持ち きみが見えてることだから

母さんは私を総て否定してきた わたしは要らない それが当たり前

痛い思いして生んだ?水子にして旦那に嫌われたくなかったからね
親が子供を可愛がらない筈無い?ならどうして死ねとか 要らないとか 当然のように言うの?
まるで挨拶でもするみたいに簡単に何度も言ったわ
運動会だって、卒業式だって、来なかった 他の家は皆来てるのに 私は一人でご飯を食べるの

それでも それでも 私はじっとしていた
何も発さなかった 音を立てないでじっとした 辛いとか悲しいとか、そんな事もう慣れたもの
何か反論したらあの喚き声が耳にまたこびりつく、顔を見る度舌打ちされる

私の生きる意味は、あの人より"可哀想"である事であの人を救う事だとその内理解し始めた

母さんは自分の母さんにもっと酷い事をされたと何度も私に言い聞かせた


―――あんたなんか幸せだ、お前なんか何も辛くない。


母さんは可哀想な人だから。
私が"笑わなければ"。私が"苦しんでれば"。あの人は"こいつより私の方がマシだ"と思えて傷を癒したんだろう。


生まれてきたくなんてなかった。死ねるなら死にたい。本音は何時もそうだったけど
わたしは"死ねないから生きてきた"
誕生日は"忌まわしい日"不幸の総ての根源

それでもその過細い私の理性を壊したのは弟が出来た後の母の変貌だったんだろう。


私とはまるで扱いが違った。愛されていた。
私はもっと邪険にされ、まるで汚物でも見るかのような目で見られた。食事を一緒に取る事も無くなった。
そこにあるのは夫婦の会話。一切会話に入れてくれなかったし、入ろうとしようものなら睨まれた。
絶えられなくなった私は仕方なく夜中に一人1階に降りて、きっとレンジの音でも煩いと怒られるだろうから冷たくなったご飯を一人で食べた。


私にとっての当然の世界。其処でしか生きられない世界。
自分に嘘をついて、爛れて剥がれてもう自分の本当の気持ちも性格もわかりゃしなかった
夜中台所から盗んだ包丁は手首を切る為に存在する物
温かい食事を作る為の物なんかじゃなかった


―彼に出会って。支えられて。初めて、赦されたような気がした

あの人は私の存在を赦してくれた。必要と言ってくれた。死ねなんて言わない。私が居なくなったら寂しいって言う。

今まで悲しかったこと、悲しくて良かったんだって言ってくれた。
悪いのは、私の方じゃないって言ってくれた。

その、言葉を。私はずっと欲しがっていたのかも知れない。
けれどその感情に気付いたら私は"鬱病"を患った。
…本当はもう ずっと前から限界だったのかも知れないけど

私は、………嘘が上手だから。
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