指標から割安株を探す方法 

April 03 [Sun], 2011, 22:43
少し専門用語が入ってきますが、ファンダメンタル分析(企業の価値と株価の差を考える分析方法)ではPER、PBR、ROEという指標を参考にします。株を買って(あるいは売って)じっくり利益を出したいという考え方の場合は見逃せない指標となります。

PER(株価収益率)とは
 現在の株価が1株あたり純利益の何倍の水準にあるかを表した指標で、「株価/1株あたり純利益」で計算されます。一般的にPERが高いほど割高であり、低いほど割安だとされています。しかし絶対的な基準値というものがなく、過去の平均的なPERや同業種銘柄のPERとの相対比較から割安、割高を判断する方法が用いられています。例えば「A社株のPERは22倍で同業種のB社株のPERの35倍に比べて割安だ」などという使われ方をします。

PBR(株価純資産倍率)とは
 現在の株価が1株あたり純資産(自己資本)の何倍の水準にあるかを表した指標で「株価/1株あたり純資産」で計算されます。一般的にPBRが高いほど割高で低いほど割安だとされていますが、PERと同じく過去の平均的なPBRや同業種銘柄のPBRとの相対比較から割安、割高を判断する方法が用いられています。PBRの場合は1倍を下回っていればその会社の解散価値を下回っているので割安だと判断されることもありますが、正確な解散価値を測るにはバランスシートを時価評価し、含み損益等を充分に吟味する必要があります。

ROE(株主資本利益率)とは
 企業の株主資本に対する投機純利益(税引後利益)の割合のことです。ROE(%)=(当期純利益/株主資本)×100で計算されます。一般に、企業が事業活動に使用する資産(総資本)は株主資本と他人資本(銀行借入、社債による調達等)に分けられ、当期純利益は税金と他人資本に対する利子支払いを差し引いた額ですので、株主資本利益率は株主資本の収益性を表すことになります。
 最低限上記の指標は理解しておきたいところですが、指標が全て正しいとは限りません。つまりチャートや指標は誰が見ても同じ銘柄のものは同じに見えますが、それは全て過去のことです。その過去の株価の推移や企業の実績から未来を予想するのですから、未来の考え方は人によって違います。

 また、現在個人投資家の主流であるデイトレード(日計り)や短期売買などを行う場合、指標の分析ではあまり効果が現れません。デイトレードや短期売買は主にテクニカル分析(主としてチャートから短期の値動きを分析予想する方法)が用いられることが多く、上記のような指標を使ったファンダメンタル分析は主に中長期投資やポートフォリオ運用(いくつかの銘柄に分散して投資を行い、リスクとリターンの効率性を高める運用方法)に用いられることが多いようです。

デイトレード、短期売買派・・・テクニカル重視
中長期、ポートフォリオ運用派・・・ファンダメンタル重視

という考え方で問題ないでしょう。もちろん総合的な判断で投資銘柄を抽出するのが望ましいのですが、投資先や業種などによっても重点をおく指標は変わってきます。例えば、輸出業などであれば為替の値動きも見逃せない重要な指標の一つです。