紛失 

July 21 [Sat], 2007, 16:10
実に4ヶ月ぶりの日記になる。
ノートをついうっかり紛失してしまい、新しく購入する事にした。
爽やかな緑が綺麗な、以前患者からもらったノート。
こういった事でもない限り、自分には無用の代物だ。
今度は無くさないように、大切に使いたいと思う。

ここのところ、医局の皆も日記を書いていないようだ。
やはり忙しくなってしまうと、日記どころではなくなってしまうのだろう。
しばらくはこうして、また1人で書くことになりそうだ。

25日に、心臓外科の医者達のカンファがある。
掛け持ちをしている香坂は、その準備に追われているらしい。
患者の治療方針を決める為には必要なものだが、会議というのは得てして長くなるもの。
昔外科にいた時代から、あまり好きなものではなかった。
早紀と出かける約束も、そのせいで何度かキャンセルし、よく怒られたものだが。
今となっては懐かしい思い出だ。

この時間になって、やっと患者が途切れ、落ち着いてきた。
仮眠室で一眠りするとしよう。

久しぶり 

November 28 [Tue], 2006, 0:57
前の日記から、だいぶ日にちがあいてしまった。
日記を書いてなかった間、城島からハイビスカスティーをもらったり、
あの少年が両思いになって退院していったりと色々あった。
日記の内容には事欠かないのだが、時間がないことこの上ない。
インフルエンザはまだ流行していないようだが、風邪が流行っていて
小児科がとても忙しいらしい。

そういえば、この間病院内を歩いていたら、大学時代の同期に会った。
最近内科医として、港北に勤務し始めたらしい。
見た目は大人しそうな女性だが、なかなかに強烈なキャラクターだ。
以前インフルエンザの予防注射が余ったからといって、
希望していなかった者をつかまえ、強引に接種していた。
「血も涙もないやつだ。」と言われていたのを、今でも思い出す。

その話を香坂にしたら、一度会ってみたいと言われた。
香坂とその彼女、どっちがより気が強いのだろうか。

カボチャの行く末 

November 08 [Wed], 2006, 1:23
結局ハロウィンのかぼちゃは、皆で少しずつ切って持って帰ることにした。
恐らく今日明日は皆の家の食卓に、カボチャ料理が並ぶのだろう。
ちなみに自分は、煮物にしようと思う。
寒い時期にはもってこいだだろう。
あれだけ大きいと、皆で分けても相当な量になった。
1人暮らしなのに多めに持って帰った太田川は、かなり大変な思いをしたらしい。
持つのを少し手伝ってやりたかったが、勤務の時間が合わなかった。

香坂は香坂で、毎日論文に悩んでいるらしい。
最近眉間に皺を寄せている時間が長くなった。
悩んでいる時の彼女の癖だ。
何も手伝うことは出来ないが、とりあえず一緒の10日の一緒の夜勤の日は、
コーヒーでも淹れようと思う。


誘い 

October 30 [Mon], 2006, 23:13
何の気なしに医局で城島と話していたら、
今度馬場先生と3人で飲みに行く話になった。
救命医が3人で酒を飲む機会など、そうそうはないだろうが。
ほんの少しの可能性に期待して、計画を立ててみようと思う。
珍しいことに言い出したのは城島で、いい店があるから
是非行きましょうと言ってくれた。
城島とはどこかぎこちない間柄で、
向こうも自分を苦手としていると思っていたから、少しだけ嬉しかった。
本当に、そのうち飲みに行く事が出来たらと思う。
馬場先生も楽しみだと言っていた。

少し前の話になるが、あの少年とまた話をした。
結局医局の医者だけでなく、看護師達にも聞きまわっていて、
誰も真面目に答えてくれなかったとしょげていた。
彼が真剣なのはわかっていたし、少しだけ気の毒になって
早紀との馴れ初め話を少し聞かせたら、楽しそうに目を輝かせて聞いていた。

やっぱり死んだ人をずっと思い続けることはないのか、と聞かれたので、
愛情はずっと変わらないと答えておいた。
あの美人の先生にも恋してるのかとストレートに聞かれ、
早紀を思う気持ちとは少し違うと素直に答えると、
しばらく考え込んでしまった。
高校生には少し難しい話だったのかもしれない。

最終的には彼は、あの見舞いに来る女性に思いを伝えるそうだ。
10月30日は彼女の誕生日なのだそうで、今日まさに伝えるつもりらしい。
そんなにミーハーなタイプでもないが、結果は少しだけ気になる。
また続きの話を期待する事にしよう。

恋する少年 

October 18 [Wed], 2006, 0:35
交通事故で救命に運ばれてきた少年がいるのだが、
毎日見舞いに来る年上の女性に、どうやら恋心を抱いているらしい。
滅多に関わることのない自分がそう思うのだから、
医局での話題になりつつある。

見た目の綺麗な少年だから、看護師達を始めとする面々が、
皆応援しているらしい。
当の本人が気づいているどうかはわからないが、気づいたらどう思うことやら。

他の患者の回診の途中、彼のベットの近くで香坂と立ち話をしていたら、
いきなり呼び止められた。
あの気の強そうな美人の先生が好きなのか、と。
そんな事を言われても、正直に答えられるわけもなく、
うまくごまかして帰ってきてしまった。

どうやら後から香坂にも、同じ質問をぶつけたようだ。
山城さんと桜井を交えて、3人で色々と話していたが。
とりあえず見つからないようにこっそりと屋上に上がって、しばらく過ごした。

最近は半袖でいると、少し涼しくなってきた。
空は、とても綺麗だったが。
それともう1つ、考えていた事。自分は、香坂をどう思っているのだろうか。

早紀に対する思いとは少し違っていて、
そんなに熟した思いでもなく、決して軽いものでもないと思う。
だが、やはり恋なのかどうかはわからなかった。
つくづくこういう事には疎くて嫌になる。

香坂も、あの少年に聞かれて、
今日くらいは、自分の事を考えてくれたのだろうか。


噂話 

October 16 [Mon], 2006, 14:39
香坂が外来当番の今日、どうやら患者に説教をしたらしい。
看護師達の噂話を小耳に挟んだ。
思っていることは色々あって、彼女なりに一生懸命なのはわかるが、
色々と誤解されやすいのは、確かだと思う。
そしてその点では、自分も人の事は言えない。
相手に伝えたい何かがある時、人は色々な手段をとるが。
万人に受け入れられる手段をとる事は、難しいと思う。
自分なりに彼女を応援していければと思っている。
だが、今日のところは山城さんと城島に任せておくとするか。

穏やかな1日 

October 16 [Mon], 2006, 1:04
今日、もう日付が変わってしまったので、昨日の出来事。
休日のせいか急患も少なく、穏やかな1日だった。
その代わり、月曜日は患者が多く、いつも大変なのだが。

昼時もホットラインが鳴らず、
馬場先生も太田川の寿司をつまみ食いする時間があり、
城島も玉ちゃんのチャーハンを食べきる時間があった。
自分はというと、色々とたまった仕事をこなしていたら、
あんぱんと香坂に分けてもらったシエロのサンドイッチしか
口に出来なかったが。
香坂は仮眠室で眠っていて、昼食自体を食べ損ねていた。
恐い夢を見なかったか、聞き損ねてしまったが・・・。
仮眠室の中から、ほんのり柑橘系の香りがした。
もしかしたら、アロマを炊いて眠ったのかもしれない。

城島は明日は10日ぶりの休みという事で、早めに帰っていった。
早く帰れる時に帰り、休むというのも大事な仕事だと思う。
残業の多いこの仕事では、なかなか難しいのだが。

自分は明日は早い勤務だが、
仕事がまだ終わらないので眠ることが出来ない。
また昨日に引き続き、眠れぬ夜になりそうだ。
時間があったら、明日仮眠室で寝るとしよう。

焼き鳥とアロマ 

October 14 [Sat], 2006, 0:23
珍しく早く仕事が終わった、夜勤明けの日。
香坂がたまにはどこかに行こうと誘ってくれた。
最近目の下の隈が、目立っているような気がする。
山城さんが、桜井が最近香坂が不眠に悩まされているという話を
していたのを思い出した。
どうやら今も、不眠は続いているらしい。
自分はというと、毎日快眠とまではいかないが、夢を時々見るくらいだ。

空は澄んでいてとても美しかったが、夜はとても涼しい。
香坂はずいぶん薄い服を着ていて、見ていて忍びなかった。
ジャケットを肩にかけてやると、照れくさそうに笑っていたが。
その笑顔の意味は計り知れない。そして、顔色はやはりよくなかった。

何を食べようかうろうろ歩いているうちに、アロマテラピーとやらの店を見つけた。
自分にはよくわからない代物だが、女性らしく楽しそうに中を歩き回っていた。
不眠を解消するという、オレンジ・スウィートと、
少し沈んだ気持ちを癒してくれるという、クラリーセージというものを、
念入りに全ての効能を読んだ後に、購入していた。
買うまでにたっぷり2時間かかった。
女性の買い物というのは長いものだ。

その後、すぐ近くにあった焼き鳥屋に2人で入ってしばらく話した。
アルコールは眠りを浅くする作用があるということで、
自分は彼女に付き合って、ノンアルコールだった。
そうでなくても寝不足なのに、酒を飲んだら眠ってしまいそうでもあったからだが。

期待以上に美味しくて、2人で20本以上頼んで盛り上がってしまった。
特に何を話すでもなく、2人でゆっくり過ごしていただけなのだが。
沈んでいた気持ちと疲れていた体が、少しだけ回復したような気がする。
自分は元気になったのだし、香坂も元気になっていてくれればいいのだが。
明日はまた午後から仕事。風邪を早く治せるように努力しよう。

 

October 10 [Tue], 2006, 23:50
精神的な落ち込みが少し落ち着いたと思ったら、
今度は喉が痛くなってきた。
このまま熱が出るような事にならないといいのだが。
喉や鼻に症状が出ると、熱を出すので気をつけなくては。

最近は空が澄んでいるのか、月が綺麗だ。
視力が悪いので、はっきりと丸く見えないのだが・・・。
屋上から見る月は、周囲に光がないのと相俟って、さらに美しい。
じっと月を見ていると、色々な事を思い出す。

仕事のことであったり、久しく会えていない友人の事であったり、
もう2度と会う事ができない、早紀のことであったりするのだが。
こうして感傷的になる時点で、やはりまだ回復していないのかもしれない。

そうして色々と考えていたら、いつの間にか香坂が横に来ていた。
もう上がりだというので、一緒に病院を出て、駅まで歩いた。
きっと自分が元気がないのは気づいていたのだろうが、
何も口にすることはなかった。

あまり心配されると、逆に迷惑をかけている気がして、
申し訳ない気持ちになってしまうので、黙っていてくれて、よかったと思う。
こういう時は落ち込めるだけ落ち込んで、諦めがつくのを待つしかないのだろう。
いつも自分はそうして乗り越えてきた。

明日からもこれからも、ずっと日々は続いていく。
いい事も悪い事もあってこそ、日常に色がつくのだろうと思う。
明日から少しずつ、頑張っていこう。

不調 

October 05 [Thu], 2006, 23:39
最近心身ともに不調が続き、何もする気が起きない。
仕事はそれなりにこなしてはいるが、
部屋の中が雑然とするばかりで困ったものだ。

皆日記を書くことを趣味にしているようだが、
一体どんなことを書いているのだろう。
自分はどちらかというと、不調な時ほど日記を書けなくなる方だ。
精神状態のバロメーターは、日記の頻度で判るような気がする。

ブログなどを読んでいると、不調な時でも日記を書ける人もいるようだ。
こんなに文章書ける精神力があると見るべきか、
文章を書くことで心の整理をしていると見るか。
その判断は自分にはつかない。

香坂が風邪を引いたようで、城島が代わりに仕事に出てきていた。
とりあえず、無理をするなとだけメールを入れておいた。
明日は元気な香坂に会えるだろうか。

P R
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