長ったらしいけど続き物なんだよね?これ?

March 08 [Mon], 2010, 14:42

1.

(ぽとぽとと落ちてくる石榴のような色の果実。それ自体は無害のようだが、鋭い牙の並んだ口が裂け目のようにゲテゲテと笑っている)

このあたりには、何にでも目や口がついています。

(そこら中の木や草、自転車などの無機物にまで丸い目がある。白目のあるものから黒目だけのものまで、転んだ少女をぎょろりと見詰める)

(誰もいない薄暗い山道、かろうじてアスファルトの敷かれたその先から、二匹の子犬が駆けてきて少女の横を走り去る)
(一匹にはくりくりした目が四つ。もう一匹には顔がなく、臀部に大きく裂けた口がおりガウガウと不気味な声で鳴いている)

子犬ってやっぱりかわいいなぁ。
…でも私は、口より目のあるやつの方が好きです。

(恐らく少女の見ている幻覚、または夢、もしくはこの村にだけ起こる精神的病)
(どうにもこれは続き物のコミックスらしい?表紙は赤く、そこにクレヨンでガサガサと何かを描いたような気持ち悪いものだ。『不安の種』の1巻に似ている)


――――――――――――――――――――――――
2.

よくわからないけど、何かの段階を踏んだ後、3回目に殺される運命。
私はそれを皮肉にも似た気持ちで受け入れると言ったが、やはりその時が来るのと死ぬのが恐ろしくなった。
目の前の男性は私に銃を向けてくる。
最初は朝であるのに相手の顔が暗くてよく見えなかったが、不意に辺りが暗くなり、しかし何故か彼の姿が認識できるようになった。
京様…?(たぶん違う。背も高いし。私が憧れているものへのこじつけだろう。だが私の中で彼は京様らしかった)

憧れの遠い人を前にしても、死への恐怖に頭の中は醜い命乞いの言葉でいっぱいだった。
ふと、彼は銃を下ろす。もう私を殺す気は失せたのだとわかった。
その瞬間、眼下に見えるコンサート会場から光と大きな歓声が聞こえてくる。

「あなたは、まさか…」(京様?とは言えていない。全くの別人であると夢の外の私が理解していたからだろうか)
腕が痺れていく。足の力が入らない。体中がピリピリと麻痺してしまったようなのに、心臓だけがドクドクと飛び跳ねる。
彼は先程までとは違い、人懐こい笑みを浮かべていた。
「ギターとかするの?」(いきなりの漫画展開に夢の外の私は笑うしかない)
「……いえ…。…やってみたいとは思ってます」
私の声は情けない程に裏返っていた。
違う。やりたいのはギターじゃなくてシンセサイザーで…。(本当はドラムなのに何故こうも混乱していたのだろう)
「そう。やってみるといい」

(ここからはあまりよく覚えていない。どうにか体を動かし、私は学校に向けて彼に背を向けた気がする)
(まるでゲームのように梯子を上り下りしたり、無駄に体力を消耗しながら学校へ向かう。その途中で眉のない女性に迫られ重要アイテムらしき『リンゴのような人形の頭』を渡してしまったのは、サイレントヒル3をやっていたからだろう)

学校に到着すると、遅刻ギリギリの時間だった。
学校といっても、昔、小学生の時に通っていた山中の分校によく似た施設だ。
何故か昇降口の前から教室の前に至るまで、検尿用の醤油入れみたいなアレが散乱している。
中身は殆ど残っていないが、きちんとキヤップはされており中身が散っている形跡はない。
小さな容器に残った黄色い液体は何処か怪しく、何かの薬を乱用した跡に見えなくもない。
(私はそこですっかり検尿の日を忘れていたのだと不本意ながら思う)
その時トイレから出てきた親友の姿が見えたので、私も教室に向かった。

(この夢の記憶はここで途切れる)


――――――――――――――――――――――――
3.

(意識を失った少女を抱いて、その兄らしき青年がアスファルトの山道を走っている。どうやら上の1の続きのようだ)
(大雨の降る中、小規模な災害でも発生しているらしく、所々に土砂が崩れている。夕刻を過ぎたあたりだろうか、先程より辺りは暗い)

俺は知っている。この村はおかしい。
俺は知っている。この後何が起こるかも。
(どうやらこの妹のクレヨンの落書き通り物事が発生しているらしい。この兄は村の外の者だろうか)

とにかく今はあのタクシーから逃げなくてはならない。
そう、恐らくこの辺りだ…
(次の瞬間、目の前から猛スピードのタクシーが突っ込んでくる。それは青年に衝突する寸前にスリップし、脇道の土砂の中に突っ込む)
(兄が呆然としていると、大破したタクシーの中から血まみれの運転手が這い出てくる。腕や首は少しおかしな方向に曲がっている)

「待って下さいよォ……助けて下さいよォ……その子を下さいよォ……」
(不気味に笑いながらずりずりと近づいて来る運転手に、青年は顔を真っ青にしながらも全力で走り出す。その脳裏に、妹が描いたクレヨン画の絵本の内容が反芻される)

『おにいちゃんは、こわいたくしーのおばけを、日本刀でやっつけてくれました』
(『日本刀』だけ漢字なのが気に掛かる)

日本刀…俺はそんなの持ってない。
実家(ウチ)の物置を探したってそんなものないだろう。
○○(妹の名前)…お兄ちゃんを困らせるのはやめてくれ。
(その時、片腕がずしりと重くなる。妹を抱くその片手には、何故か日本刀が握られていた)

なんだこれ…俺はこんなもの持ってきた覚えはないぞ!
どうなってるんだ
どうなってるんだ

「待って下さいよォ……助けて下さいよォ……その子を下さいよォ……」
(振り向くと先程の運転手が這い蹲ったまま恐ろしい勢いで迫ってきていた。最早人間ではない事は明らかだ)
「うわああああああ!!」
(驚いた青年は無茶苦茶に日本刀を振り回す。次の瞬間、嫌な感触にはっとすると、日本刀は運転手の脳天から顔の半分程にまで深く刺さっていた)
(その場でビクンビクン痙攣を繰り返し、尚も動こうとする運転手を見た青年は、再び全速力で逃げるのだった。…ここから少し曖昧)

(足首程まで水の溜まった道を駆け抜けた青年は、避難所である村の分校に辿り着く。自身の体も休めるようにと妹の担任に促され彼に妹と託すと、青年はずるずるとその場に座り込んでしまった)

「先生ー、○○先生ー!」
(兄から少女を預かった教師は保険医の名を呼びながら廊下を歩いていく。だが保健室にその姿はない。すると、少し離れた給食室から保険医らしき男が出てきた)
「先生、困りますよ。可愛い生徒が大変なのに」
「そう言われてもなぁ。私は医師ではないし、…を…研究…い発…のためにここに来たのだから」
「先生!いいから早く戻って下さい…誰が聞いているかもわからないのに…」
「わかりましたよ。大丈夫、この子も私が昔から×××…」

(二人が立ち去った後の給食室。小さな分校にしてはやけに広いその部屋の奥は、何かの研究施設のようでもあった…)







(夢の全てではないが、私が思い出せる事はここまで。これ以上思い出す意味もないように思うし、あまりに不気味な夢だったのであまり思い出したくない。)
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