February 07 [Mon], 2005, 3:41
どんなに押しても、無理な力で引き寄せる。
あの時の視線が、腕が、声が、すべてが恐ろしくて。
思い出す度に震える体を、自らの手で、小さな子供をあやすようになでる。
大丈夫。
大丈夫。
もう、怖いことはない。
それでも、あの時のあの瞳はあたしを縛り付けて、あたしはまた、金縛りに遭ったように、体を硬直させる。

過去の”無理矢理”を忘れようと、あたしは強くなった。
拒絶することで自分を守れるのだと思い、それまで言えなかった拒絶の言葉を口にできるようになった。
けれど、やっぱり違う。
あたしがどんなに言葉にしても、拒絶は簡単に遠くに投げ飛ばされ、また、”無理矢理”が起こる。
どんなに強くなったつもりでいても、この世界は牙を向き、より強い敵をあたしの前に置いていく。
もう、自分だけで自分を守ることはできないのか。
そうなれば、あたしは敵の成すがまま。
また”無理矢理”が発生し、あたしは汚れていく自分の体を見ているだけ。
何もできず、茫然と立ち尽くしたまま涙を流す。
なぜあたしは弱いのか。
拒絶以外に道はないというのに。
悪いのは誰なのか。
いつまでも弱いままのあたしが責められる。
悪いのはあたし。
もっと、強くならなければ。
けれど、強がりはあたしの心を蝕むばかり。

バカは知っていた。
強がっているあたしの裏側で泣いているあたしを知っていた。
あたしはバカの心の中で泣いた。
無理に触れることなど許されなかったあの頃。
それでも、体ではなく心で包んでくれた。
だからあたしはバカを信頼している。
バカと一緒にいると安心できる。
バカは馬鹿だけど、それなりにあたしの弱い所を補ってくれた。
華奢なバカの体は、唯一あたしを守ってくれる強い盾になる。
正に、バカの壁。


ゴメン、バカって言い過ぎた。



2004/08/05 07:42 幸せ探しのアフォ便りより

黒髪 

February 06 [Sun], 2005, 3:46
最近、あたしの髪が茶色くなった、とよく言われる。
確かに、鏡で見てみると、多少茶色くなったような気がしなくもない。
この間彼氏とチャリで二人乗りしていた時も、

(*-人-){彪羅、髪染めたやろ〜

と、後ろから言われた。
染めるわけがない。
染められるわけがない。
母さんが、高校生の分際で…と怒る上、友人数名と彼氏に「染めちゃダメだぁ!!」と言われているのだから。
まぁ、別にいい。
染めたいが、黒髪もなかなか好きだ。
むしろ、大好きだ。
あの、天使の輪がいい。(髪の綺麗な人限定)
今まで髪を茶色や金に染めていた人が黒に戻しているのを見ると、ときめいてしまう。
多分、イメージがガラリと変わって、その人の新しい姿を見られるからだろう。
あたしの中に、

黒髪=真面目

というような等式はない。
第一、あたしは”真面目”が嫌いなのだから、そんな等式が頭の中にあったとしたら、あたしは間違いなく黒髪を嫌っている。
ただ単に、黒髪はどんな人にでも似合い、また、その人の顔のいい部分を引き立たせてくれるような気がするだけだ。
日本人に黒髪が似合わないわけがない。
元々黒髪なのだから。
女なら、清楚にも、元気にも見せられる。
男なら、爽やかにも、大人っぽくも見せられる。
ただ、男性の場合、少し間違えるとナルシストのようにもなってしまうのが難点である。
実際、あたしの知り合いに一人、ナルシストと呼ばれている黒髪の似合いすぎる男がいる。
しかし、彼が髪を茶色に染めた時は、友人が悲しんだものだ。

「黒髪じゃない○○なんて、○○じゃない!!」

あなたは、黒髪と茶髪、どっちがお好き??


来年の目標。
『髪を茶色に染めて、脱・見た目だけ優等生!』

……
やっぱ茶髪もラヴ。



2004/08/11 17:53 幸せ探しのアフォ便りより

障害者 

February 05 [Sat], 2005, 4:12
うちのバイト先には、みどり園という場所から働きに来ている、障害者の人たちがいる。
私達と、どこかが微妙に違う。
皆、目があり、鼻があり、口があり。
パーツで見ると同じなのに、一緒にすると何かが違う。

何が、違う?

毎日青い服を着ている人がいる。
その人は、一言で特徴を言うと、
「しつこい」。
仕事をしていて、ふとその人の方を見ると、よく目が合う。
ずっと見られているのではないか、と思うほどに見てくる。
それは、あたしに限ったことではない。
他のバイトの子も、やはりじぃっと見られていた。
時には手を振られ、時には「何か言えよ!」と怒鳴られ。
うちの妹は、「頭のおかしい人」と言われていた。
妹は言った。
「お前がな。」
と。
バイトの子、みんながその人を嫌い、みんながその人を「障害者」と呼んだ。
今日、バイトの子が冗談で、その人にこう言った。

「あたしら、親友だもんねぇ」

その人は、笑顔だった。

「親友だよ」

少しもごもごとした声で、そう言った。
バイトの子は笑った。
その人をバカにするような笑いで。
それでもその人は嬉しそうに笑っていた。
わからないのだろうか?
自分が馬鹿にされていることが。
あの笑顔は、演技とは思えない。
なんだか無性に悲しくなった。
同じ人間なのに、何が違うというのか。
確かに、あたしもあの人に話しかけられたりすることで、少々の嫌悪感のようなものを感じた。
それは否定できない。
それでも、その時目の前でその人を笑いもののようにしていたバイトの子のように、その人を笑うことはできなかった。
その人を馬鹿にしてしまえば、あたしは本当に馬鹿な人間になってしまう気がして。
キレイ事ではない。
笑われるのは、馬鹿にされるのは、あたしも嫌だから。
私達と同じ、人間を笑うのだから、自分で自分を馬鹿にするようで。

じぃっと見てくれてるのがあの人じゃなくて、どこかのイケメン君なら大歓迎なんだけど。(浮気者)



2004/08/12 23:35 幸せ探しのアフォ便りより

曾祖母 

February 04 [Fri], 2005, 4:15
今日からお盆だ。
今年は曾祖母の初盆ということで、たくさんの提灯をぶら下げて納骨堂へ行ってきた。
行き交う人々も皆提灯を手に、納骨堂へと向かっていく。

曾祖母が亡くなったのは、去年の12月23日の深夜だった。
朝早く叩き起こされ、その日はせっかくの休みだったというのに、目を擦りながら祖母の家へと向かった。
曾祖母は、口を開いたまま、静かに横たわっていた。
改めて見ると、あまりにも小さな体。
歳は90を越え、曲がった腰。
傍にはなぜが、妹の元安眠の友である、水色のゾウのぬいぐるみ。
黒い瞳で、じっと曾祖母の動かなくなった体を見つめていた。
曾祖母はよくこのぬいぐるみを手に、祖母と話をしていたらしい。

『あら、こん子供な目がくりぃ(黒い)ねぇ!珍しがぁ。』

曾祖母はその頃すでに痴呆が始まっており、ぬいぐるみを人間の子供と勘違いしていたようだ。
それでも愛おしそうに、いつもそのぬいぐるみを傍に置いていた。
空を見ては太陽と月を間違え、亡くなる数ヶ月前から、あたし達は曾祖母と顔を合わせることはなくなっていた。
しかし、だからこそ、あまりに突然の死だった。
いつでも会えるから、と安心していたのだろう。
曾祖母がかなりの高齢であるというのに、まだまだ長生きしうな、そんな気がしていた。
曾祖母の葬式は、25日が友引だったため、24日に行われた。
棺桶の中には曾祖母と沢山の花、そして、あのゾウのぬいぐるみ。
黒い瞳は変わらぬ表情で、こちらを見上げていた。

曾祖母とゾウのぬいぐるみは、友に空へと昇っていった。
曾祖母の骨は、あまりに白く、脆かった。

あたしもいつかは死んで、曾祖母のようになる。
その時あたしの周りでは、一体どけだけの人が泣いているのだろう。
お盆になっても、誰も迎えに来てくれなかったらどうしよう…
まぁ、その時は、勝手に家に帰るさ。


ひいばあちゃん、おかえりぃ(≧∀≦)



2004/08/13 23:53 幸せ探しのアフォ便りより

約束 

February 03 [Thu], 2005, 4:16
幼い頃、あたしは祖母と約束をした。
人差し指を唇に当て、「秘密だよ」と微笑む祖母。
幼いあたしは、笑いながら大きく頷いた。
しかし、幼い頃の約束など、時がたてば忘れてしまうものである。
もちろん、あたしも忘れていた。
というか、気にしなかった。
祖母から「内緒だよ」と口止めされていたことを、友達に話していた。
ごめん、婆ちゃん。
許して、婆ちゃん。
あの頃はあたしも若かった。
こう言うと、今のあたしがかなりの年寄りのようだが、そういうことではない。
少し大人になっただけだ。
考え方も変わった。
今は、約束はきちんと守る。
あの頃のあたしとは違う。

幼い頃、あたしは祖母と約束をした。
もう、これ以上破ったりしないよ。
あたしは大きくなったから。
婆ちゃんとの、約束。


大好物の春巻き食べようとしたら入れ歯が吹っ飛んだなんて、誰にも言わないから。



2004/08/15 12:47 幸せ探しのアフォ便りより

にゃんこ 

February 02 [Wed], 2005, 4:19
彼氏が、猫を飼い始めたらしい。
名前はまだない。
彼氏は「バカ猫」と呼んでいる。
なるほど。
飼い主もバカなら、飼われている猫もそうらしい。
しかし、この猫がまた可愛らしい。
いい雰囲気になると、くしゃみをしやがる。
しかも、やたらこちらを見つめてくる。
おかげで爆笑の連続だった。
あたしが触ると、ひたすらあたしの指を舐めている。
が、彼氏が舐めると、いきなり噛み付く。
飼い主をよく知っているらしい。
可愛いヤツだ。
彼氏が眠っていると、頭突きを食らわして妨害し、風呂場の前に糞を撒き散らす。
可愛いヤツだ。
そんな猫に、彼氏は「バカ猫ぉ!」と笑いながら悪態をつく。

しかし、彼氏は現在一人暮し。
年はあたしと同じなのに、母親が入院しているため、孤独な夜を過ごしている。
昔は寂しさのあまり、ひっそり泣いていたこともあったらしい。
一人暮しは気楽だが、やはり家族が誰もいないと寂しいものだ。
そんな時、この猫がやってきた。
愉快な猫の行動を見ているだけで、寂しさから少しだけ逃れることができる。
彼氏は「バカ猫」と呼んでいるが、こうしてみると、かなり立派のように思える。
まだ小さいくせに、結構偉大である。


けど、鼻水こっちに飛ばすのはやめてね、猫ちゃん。



2004/08/16 21:53 幸せ探しのアフォ便りより

過去と罪 

February 01 [Tue], 2005, 4:22
あたしはどれだけ、君に迷惑をかけただろう。

明るい部屋の中で、真っ白な天井を見つめる。
急に胸が痛くなった。
それは肉体の痛みではなく、心からのもやもやとした痛み。
突然蘇ったあの頃のあたしが、今のあたしを冷たい目で見つめている。

『自分ばかり、幸せでいいのか?』

幸せの裏側で、過去のあたしが今のあたしを睨みつける。
アンタの罪は、一生許されない。
そう言わんばかりに、あたしの首を締め、あたしの手首を傷つけ、あたしの心臓をえぐり取る。
あたしは君の幸せを奪った。
それでも君はあたしを許した。
それで全てが済んだつもりだった。
けれど。
そんなわけないじゃない。
何かを奪われて、心の底から許せる人間が、いるわけないじゃない。
あたしはあの時の君の痛みを誰よりも知っている。
なのに、傷つけた。
こんな自分に嫌気がさして、冷たい涙が頬を伝う。
それで過去を洗い流すかのように。

救われない。
逃れることはできない。
それが罪。
それが人を傷付けることの重さ。
だから時々、痛い。
君があたしを許す度に蘇る罪悪感。
君があたしを無下にする度に襲い掛かる後悔。
どれだけいい子ぶったって、あたしの裏側は汚い泥でいっぱいで。
弱みを見せたあの人にさえ、その過去は見せられない。
また、あの人がどこかへ去ってしまいそうで。
もしかしたら、君もあの人も、本当はあたしの心からとうに離れて、見えない場所にいるのかもしれないね。
それがあたしの罪に対する罰なら、あたしは一生この十字架を背負いながら、無駄に歩を進めて君とあの人を追うんだろう。
どんなにボロボロになっても。
独りは、怖いから。


君だけじゃない。
あたしはきっと、多くの人を傷付け、これからも傷付けていく。
そうでなくちゃ、幻の幸せすら掴めない。
弱い、強がりな自分。



2004/08/20 07:40 幸せ探しのアフォ便りより

放送 

January 31 [Mon], 2005, 3:49
この辺りの各家庭にひとつずつついているスピーカー。
地区内のお知らせがよく放送されている。
その主な内容は、ゴミを出す日や葬式のお知らせ、子牛をよこせという脅迫放送等。
そんな平和な麓地区に、事件が起こった。

ピンポンパンポーン♪

いつもの音。
相変わらずイントネーションが不自然な上に滑舌の悪い正体不明のおっちゃんの声。
どうせまた、あたし達には関係のない話だ。
シカトして、黒タイツについた毛玉取りを再開する。
しかし、次の言葉であたしの意識は完全に毛玉からおっちゃんの方へと向けられた。

『え〜猫が迷子になりました。』

ニャンコ。
かなり私情である。
その人にとって猫は家族の一員かもしれないが、毛玉の排除を中断させられたこっちの身にもなってほしい。
知ったこっちゃない。
中断させられた歯痒さに鼻息を荒くしながらも、続きに耳を傾ける。

『特徴は、青い首輪をしていて、毛の色はグレー。』

あぁ、結構普通のニャンコなわけね。

『名前は、シロ。』

グレーなのにシロかよ。

『28日から行方不明です。』

あらまぁ、大変ね。

『見つけたら、山下さんちまで…』

誰!?

それ以上の詳細は伝えず、おっちゃんは勝手に放送を終わらせた。
なんともアットホームな地域である。
名字だけで住所がわかるらしい。
長友さんや小野さんなど、同じ名前の家庭が5件以上はある麓地区。
もしかしたら山下さんもたくさんいるかもしれないというのに。
シロの行方より、山下さんの家の方が気になってしかたがない。
そしてもっと気になるのが、あのイントネーションのおかしい謎のおっちゃん。
あんた、誰。


毛玉とりすぎて(?)、黒タイツに大量の穴が開いちった。



2005/01/31 21:13 幸せ探しのアフォ便りより

戯言 

January 30 [Sun], 2005, 4:24
あた〜らし〜い朝が来た♪
おはようございます。
このマガで読者様方に朝の挨拶をしたのは初めてかもしれない。
いつも一人でつらつらと語っているばかりで、読者様への配慮というか、親切というか、そういうものがまるで見られない気がする。
ということで、たまにはあたしの感謝の気持ちを込めて…
きちんと朝にマガを配信しようと思う。
え?
どこが「感謝を込めて」かって?
ただいまの時刻、夜中の1時51分。
こんな時間にマガを配信されたら、たまったもんじゃない。
多くの人が夢の中で妄想の世界を堪能している今、こんなマガが届いたらどうだ。
このマガを購読している友人Yさんは、メールの着信音をまたアラームと間違えて無駄に起きて悲しむだろうし、他の友人Kちゃんは、ドラクエの音楽(町を歩き、スライムと戦い、レベルアップし…その他諸々のBGM)が、ケータイから部屋中に響き渡るに違いない。
みなさんに迷惑をかけるわけにはいかない。
ん?
マガなんか書いてないで、とっとと寝ろって?
暇なんだもん。
こんな時は何か書きたくてしかたがないのよ。
眠れないのよ。

音楽鑑賞 

January 29 [Sat], 2005, 3:52
午前6時50分。
起床。
休みの日だというのに、やけに起きるのが早い。
特に理由はない。
なんとなく目が覚めてしまった。
それだけのことだ。

パソコンの電源を入れる。
最近最低でも3時間はパソコンに向かっている。
やりたいことが多すぎて、少なくともそれくらいはかかってしまうのだ。
そのせいだろうか。
昔寝違えた所の痛みが少しだけぶり返している。
ついでに、右肩が重い。
何かにとりつかれたのだろうか。
きっとアイツだ。
アイツの生き霊に違いない。
あの野郎。
まだあのことを根に持っていたのか。
いいじゃないか。
セーラームーンのおもちゃのトランシーバーをちょっと拝借したり、竹やぶに放火して勢いよく燃えちゃったことくらい。
あれはアンタも共犯じゃない。
まぁ、いい。
霊がとりつくのは左肩だったようか気もするが、そんなことはどうでもいい。
今パソコンの使用目的の大部分をしめているのが、音楽鑑賞だ。
邦楽は一部を除き飽きてしまったので、洋楽ばかり聴いている。
洋楽のPVを見ながら鼻血を吹く毎日。
なぜか洋楽のPVはあんなシーンやこんなシーンが盛り沢山。
わざわざ近所のAV自販機にビデオを買いに走ることもない。
って、そんなことが言いたいんじゃない。
というか、見ない。
そんなの。
あたしが見たいのは破廉恥なイヤンな映像ではないのだ。
音と映像がうまく合っていると、不思議な浮遊感のようなものに襲われ、鳥肌が立つ。
その感覚を味わいたいだけなのである。
ブリトニーがどこかの男とちゅーしていようが、変な緑の液体を男の口に入れていようが、そんなものを見るのが目的ではない。
邦楽とは違う雰囲気、完成された音。
流行りの曲にはない音の深さが、あたしを音マニアの道へと引きずり込む。
そして、あたしの肩の痛みは悪化していくばかり。

身近な音楽に飽きがきてしまったら、新しい音楽との出会いの機会を増やすことをオススメする。
音楽は時に思考や物の見方までもガラリと変えてしまうことがある。
どんなジャンルの音楽でも目を逸らす事なく、一度じっくりと聴いてみてほしい。



2005/01/29 11:47 幸せ探しのアフォ便りより
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