鮟肝(アンキモ)を酒蒸しする簡単レシピ

January 10 [Tue], 2017, 1:42
ハロー。

鮟肝の美味しい季節ですね。

鮟肝とは、アンコウの肝ですね。

中国産の鮟肝が1パック300円弱で売っていたので、蒸します。

酒蒸しというと難しそうなイメージですが、この方法だと超絶簡単です。


まず100円ショップなどでも買える巻き簾(まきす)に鮟肝を置いて、塩を全体に振ります。



30分くらい冷蔵庫に入れておいて、お酒をジャバジャバと掛けて塩を洗い流します。

そのこぼれた酒はフライパンで受け止めて、水を足して、そこにギュッと巻いた鮟肝をひっかけます。

ポイントは、水面よりも巻き簾の方が高いことです。浮かすのです。

ちょうど良いサイズの巻き簾とフライパンの組み合わせが無い場合は、巻き簾をハサミでちょん切ってください。



そして蓋をして火をつけます。

写真だと蓋をしてないですが、蓋はします。

25分くらい、水が空にならないように注意しつつ酒蒸しにします。



巻き簾を取り出して、そのまま冷蔵庫で冷やしたらできあがり。



適当に切ってポン酢かなんかで食べましょう。



痛風には牛乳とかヨーグルトとか低脂肪乳がいいってテレビでやっていました。

すでに毎日飲んでるよという人もいるかもしれないですが。












オオイチョウタケを食べる

September 23 [Fri], 2016, 16:02
先日、キノコ狩りに誘っていただいたんだけど、別の用事が入っていて、ウォーーーーー!ってなっていたときに、三重県津市美杉町で試験露地栽培をしているオオイチョウタケというキノコが岩出菌学研究所から届きました。

ヤコウタケやヒメマツタケとかの研究、販売をしているところですね。



オオイチョウタケは地元だとスギタケというそうで、美杉町でとれるからスギタケなんですかね。
杉林に生えるからスギタケなんでしょうけど。
ちなみにオオイチョウタケという名前は、イチョウに生えるからじゃなくて、お相撲さんのチョンマゲである大銀杏に形が似ているからとか。



カサの表面はピンと張った鹿革みたいな独特の質感で、ヒダは密。軸もしっかりしていて食べられそう。
香りはマッシュルームやエリンギに近いかな。噂に聞く粉臭さというのはほとんどないと思う。



露地栽培ということで、ゴミを軽くとったら念のために塩水に軽く漬けて虫出し。

オススメは炊き込みご飯らしいので、ニンジン、油揚げだけを追加して、たっぷりのオオイチョウタケと炊いてみた。味付けは薄ーいめんつゆ。

シャキシャキっとした歯ごたえが楽しいキノコですね。エリンギほど硬くもなく、ほどよい歯ごたえ。茎の部分もおいしい。もっとたくさん入れればよかった。



続いてはバターソテー。バターで焼いて、ちょっと白ワイン入れただけ。


平たいマッシュルーム、丈夫なタマゴタケ、軸の生えたヒラタケといったところでしょうか。

クセはほとんどなく、たくさん食べると若干粉っぽさを感じるかな。でもこれがないと、なんのキノコを食べているんだかわからないというレベル。栽培なので収穫時期が適切なんでしょうね。うまい。



翌日はスパゲティなど。わかりにくいけど自家製麺。
クセがないけど食感があるので、和洋中なんでもいけそう。
いろんなキノコと合わせて使うのも良さそうだ。

残りは干してみたので、後日、ダシや煮物を試してみようかなと。
干すと香りが一気に強くなるタイプかも。



手で触って、匂いを嗅いで、なんとなく特徴がつかめたので、森で見かけたら採って食べようと思うキノコがまた増えた。


蛇善でヘビのハンバーグとニンニク焼きをいただいた

August 29 [Mon], 2016, 14:03
久しぶりにブログっぽいこと書きます。

浅草橋と蔵前の間くらいに「蛇善」というその道では有名な店があるのですが、どの道かというと店名のままですが「蛇の道」。

サイトの情報だと、「すっぽん、マムシをはじめとする精力剤、黒焼きの製造販売・卸〜蛇善〜」だそうです。まあ、そういうことです。

昔は蛇屋もたくさんあったそうですが、いまはほんの数軒になったみたいで、逆にいろいろなところからお客があつまってくるのだとか。その辺の話は直接ご主人から聞いてみてください。意外な顧客だらけです。



この店は昭和4年に建て替えたそうで、その時に取り付けたのがこの金庫。

空襲で目の前に焼夷弾が落ち、金庫の外側は大丈夫だったけれど、中身は灰になったのだとか。この建物も、一枚壁紙をめくると燃えた跡があるらしいよ。












で、以前にこの店の五代目当主にヘビ狩り(仕入れ)に連れて行っていただいたことがあり、そちらの記事がこちらです。このときのことを店主が覚えていてうれしかったです。

■プロといくヘビ狩りツアー

あのときはヘビを捕まえるまでで、諸々の都合が合わずに「ヘビを食べる」というのはしなかったのですが、ようやくそのチャンスがやってきました。おっさん8人くらいでヘビを食べに行くという、実にオッサンらしい企画が立ち上がったので、いの一番(化学調味料じゃないですよ)に手を上げて、参加してきた次第です。いや正確にはおっさんがすぐ応募してきて定員に達したという感じか。

これがまあ、実に感動的というか、好奇心をガンガンと揺さぶられる内容だったですよ。久しぶりにブログに書いちゃうくらい。


さてこの蛇善さん、ヘビの黒焼きとか粉末とかの薬っぽいものを売っているだけではなく、キッチンと食堂スペースがあり、お願いすれば生きたヘビやスッポンなどが食べられるんですね。座席が4つしかないし、仕入れ次第でなにがあるかは謎なので、予約した方がいいかもしれません。夜の営業時間外も対応可。



<お問い合わせ>
株式会社蛇善
〒111-0051 東京都 台東区 蔵前 4-1-2
TEL:03-3851-3070
http://www.hebizen.co.jp/




この日のメニューは、おすすめのヘビをみんなで2匹くらい、オススメな料理でお願いしますという感じ。

もちろんお腹いっぱい食べるような店ではないので、胃袋よりも、好奇心を満たす店だと考えた方がいいかもしれません。あるいは陰嚢袋。しらないけど。


まず出していただいたのは、食前酒としてニシキヘビの胆嚢を干して漬けたお酒。

オシャレな「切子」のグラスに入ってます。

ちなみに蛇を捕る人を「トリコ」といいまして、ヘビ好きが高じて「虜」になる場合と、「トリコ」になる場合があるのでご注意を。ご主人と話がかみ合わなくなることがあります。



で、味ですが、前に作った焼きサンショウウオ酒をパワーアップさせた感じ。前にどっかでちょっとなめた熊の胆が近いかな。まあまあ苦いです。ああー。




続いてはお待ちかねの生きたヘビ。取り出されたのはナイスサイズのアオダイジョウ。ご主人の話によると、主にカエルを食べるシマヘビよりも、鳥やネズミが主食のアオダイショウの方がうまいんじゃないかなと。

なんとなーく臭そうなイメージですが、さてどうでしょうか。







秘伝の方法で手際よく蛇をさばいていく店主。

気になる捌き方は、背中越しに盗み見て覚えましょう。



食前酒が続きますが、アオダイショウの生き血を赤玉ワインで割ったものと、胆嚢をニンジン酒で割ったもの。

生き血というのはよくスッポンなんかでも聞きますが、胆嚢っていうのは初めてですね。魚を捌くときに苦くなるから絶対につぶすなといわれる苦玉のことです。その鮮やかな緑の色から「翡翠酒」と呼ぶこともあるとか。











生き血は赤玉ワインで薄められて飲みやすいのですが、翡翠酒はすげーっすね。だれか夢精するんじゃないかな。

ニンジンだけでもパワフルなのに、さらに胆嚢ですよ。ブルブルくるね。飲み終わった後に唇をなめてもビリビリくるね。胆嚢で作った媚薬入り口紅とかどうでしょう。


身は包丁を使わずにイワシみたいな手開きでチョチョっと捌かれて炒め物に。









これが血抜きが完璧だからか、まったくもって臭み無し。上手に捌かれているから骨もない。食感と味は深海にすむヌタウナギが近いかなって伝わらないかな。クニクニしてこれぞ全身筋肉って味なんですよ。



肝(レバー)はウナギやサンマの肝に似てますかね。なんでも毒蛇の肝のほうが美味しいんだとか。

蛇ってどうしても無理をして食べるジャンルのイメージがあったんですけど、考え方がガラガラっと変わりました。ヘビだけに。

こりゃ金を払ってでも、あるいは自分で捕ってでも食べるジャンルの食べ物ですね。もちろんマムシとかの毒蛇はあれですが。胆嚢と生き血はパスすると思いますが!

今後はキャンプとかでみつけたら、まず間違いなく捕まえると思います。テヘペロ。


もう一匹は沖縄のヒメハブ。でたな、毒蛇。

これもとりあえずは酒で。
生き血と胆嚢がダブルで入ったワイン割り。

うおー。







そして身は皮や内臓を取り除き、謎の専用マシーンでガンガンと骨を叩いてハンバーグに。

この機械はもちろん特注で、一号機はパワーが強すぎてお蔵入りし、この二号機はちょっと弱いのが難点だとか。

まずはウナギのように開いてガンガンと叩き、ぶつ切りにしてから電動ミンチ機でウィーンと潰し、さらにお好み焼きを焼くようにガンガンガン。

俺の知っているハンバーグと作り方が全然違う!











「今日はニンニクも入れちゃうか!」





あれだけ丁寧に潰しても骨がコリコリするけれど、でもそこがいい。これも臭みが無く、ワイルドなツクネ焼きといった感じ。シシャモを頭から食べられる人なら問題なし。一緒に焼いたタマネギの甘みが合うね。味付けは醤油。ふりかけるのは山椒が合うそうです。

ハンバーグならぬハブバーグということで。

ヘビは油がないので、フライパンは焦げ付かないティファールを使用。ちなみに包丁はグローバルナイフでした。


以下はオマケ。
沖縄のアカマタという噛みまくるヘビ。
すげー噛むんだよとうれしそうな店主。



毒がないけれど噛まれると剣山で刺されたみたいな、イラッとする痛さだそうです。
沖縄で見かけても、手を出さないようにしましょう。






すっぽん料理もオススメだそうです。
でかいな、きみ。




こちらはすっぽんの尻尾。ではなくてヒル。

ひーーーーーーーーーーーーーー!



「この前、ヒルを買いに来たおねえちゃんに、エサはどうすんだいって聞いたら自分を噛ませるっていうから、どうせ血を吸わせるならってツボを教えてやったんだよ。ヒルに吸われると、唾液の成分で血が止まらなくなるんだけれど、それが体にいいのよ〜」とかなんとか。


ということで、とても楽しかったです。

久しぶりに心がワルツを躍りました。細胞単位でゾワゾワしたよ。

とりあえず近いうちに、麻の袋とヘビバサミとポイズンリムーバーを買おうかな。


ちなみにこのあと男だらけでいったのは、汁なし坦々麺のお店「タンタンタイガー」でした。
痺れが強くておいしかったです。パクチー追加してみました。




ということで、胆嚢を堪能してきましたという話でした。





定温調理機になる炊飯器を買いました

June 21 [Tue], 2016, 17:15
家にある炊飯器が20年くらい前のもので、そろそろ買い替えてもいいかなーと思ったんだけど、新しいやつってたかいよねーということで、中古でなにかいいのないかなーっと思っていたら、製麺界のさおりんことマダラさん(@shiibasama )が、「Sマルチ調理」とかいう謎の機能がついた炊飯器をベタボメしていたので、それを中古で買ってみたよ。

20年前の炊飯器から、10年前の炊飯器への進化ですよ。
で、Sマルチ調理というのは、今は炊飯器を作っていないサンヨーにだけ備わっていた必殺技で、ようするに定温調理のこと。好きな温度に設定すれば、その温度をキープしてくれるという力強い機能ですよ。



その機能ならヨーグルティアにもあるんだけれど(こちらの記事参照)、より設定温度の幅が広く、また温度の安定性がいいのだとか。

ちなみにサンヨーの炊飯器はパナソニックに吸収され、Sマルチ機能は廃止されたみたいです。



定温調理といえば、肉ですかね。

とりあえずフリーザーバッグに豚バラ塊を入れ、醤油と酒を少々。
内釜に水をたっぷりと入れ、沈めて空気を抜いてチャックを閉めます。
ストローで吸うより簡単ですねこれ。





ついでに鶏モモ肉も2枚。
こちらはナンプラーと酒で。



で、内釜の水を適量まで捨てて、中にスノコを入れます。
オリジナルのスノコは中古のため付いてなかったので、適当なやつです。
ちょっと小さいかな。



ここに肉を沈めて、レッツ保温。



最初の挑戦なので、65度で3時間とかどうでしょう。
ヨーグルトメーカーだと、水からだと温まるのに時間が掛かっちゃいますが、これだと水からでもきっと平気な気がします。



そんなこんなでできあがり。



豚バラ肉、いい感じじゃないでしょうか。



断面を見てみると、これぞ定温(低温?)調理というロゼ。



柔らかさは文句なし。
味がだいぶ薄かったので、タレをもっと濃くするか、これを醤油ダレに浸ければきっと完璧。
塩とか塩麹に付けてからやってもいいかもね。




鶏モモ肉は、あら袋に穴が空いちゃった。
スノコが小さくて、内釜に触れている部分が溶けたかな。



でもまあ火の通り方はバッチリじゃないでしょうか。
薄味になっちゃったけどドンマイ。
ポン酢でもかければパーフェクト。
もっと攻めた温度にしてもいいのかも。







この溢れ出た肉汁でご飯を炊いたのも美味しかったです。
そう、この定温保温器具、なんとご飯も炊けちゃうんです。

ちなみに中古で3000円くらいだったかな。
温度をキープできる上にご飯も炊けて超お得!
ありがとう、マダラ先輩!

牛肉は……今度ためします。



ハコネサンショウウオを料理してみる

June 21 [Tue], 2016, 11:13
さて伊藤さんと福島県檜枝岐村にサンショウウオ漁へと行ってきたわけですが(こちらの話)、採れたのは全部ハコネサンショウウオだそうです。サンショウウオっていうくらいだから山椒の匂いがするのかと思ったら、ハコネは無臭みたいですね。





で、旅館では天麩羅で食べたのですが、せっかくだからと数匹もらってきて、調理実験してみることにしました。
ちなみに濡れていて冷たい場所という条件であればけっこう持つようで、ビニール袋にコンビニで買った氷パックと入れておいたら、全部生きてました。

これを子供が飼うと大騒ぎ。ここで料理したら嫌われるなということで、冷蔵庫にしまっておいて、明日逃がしてくるよとウソをついてのクッキングでございます。ちなみに翌日も元気に生きていて、冷蔵庫を開けた人が飛び出してきたサンショウウオに驚いたとか。





さて調理法ですが、地元では海水くらいの塩水に浸けて昇天させてから、タワシなどでヌメリをとって冷凍するそうです。ただ冷凍しただけだと、解凍したときに生き返っちゃう場合があるとか。スターウォーズだ。

私は目をあわせないようにしてバババっと塩を掛けてフタをして、薄目でみながら涙目で洗いました。
余談ですが、ウツボもこのように塩を大量に掛けるとすぐ弱ってくれます。

地元では内臓をとらずにそのまま調理するそうですが、せっかくなので捌いてみるなど。

腸の中にカワムシっぽいなにかがちょこっと入っていたくらいで、砂とかはなかったです。
サンショウウオを食べる上で多少の虫など気にしてもしょうがないので、丸ごと食べるのが正解ですかね。





メスは卵がでかくてびっくりポン。
両生類ってたくさん卵を産むイメージだったんですが、サンショウウオは少数精鋭みたい。
安産とか子宝とか精力の薬として使われたというのは、こういうところからなのかなー。

せっかくなので茹でて食べてみたら、ほどほどに固く、分解性BB弾を食べているみたいでした。
ハタハタの卵、ブリコが近いかな。






調理はまず小麦粉をはたいて唐揚げで。
天麩羅よりも姿が丸見えなので、そこは好みの分かれるとこでしょうが、どうせサンショウウオを食べるならこっちがいいような気もします。





カジカやハゼのような歯ごたえで、なかなかうまいんですけど、続けて3匹食べてみたら、なぜか体が拒否反応を起こしました。毒とまではいかないけれど、なにか刺激性はあるのかなー。たくさん食べるもんじゃないですね。まあ気持ちの問題かもしれませんが、漢方薬になるくらいだから、食べすぎは毒かもしれません。


塩焼きはどうだろうとグリルで焼いてみたら、真っ黒の黒焼きになってしまいました。
ちょっとかじったら食べられる炭という感じだったのですが、これを熱燗にいれたところ、風味豊かなサンショウウオ酒となりました。あえてサンショウウオの味を楽しむなら、この食べ方が一番いいような気がします。






ちなみに漁師さんは自分では食べず、何かの取材の時に2回くらい食べた程度だとか。
もともと地元で食べていた食材ではなく、漢方として売れるから採っていて、その需要がなくなったので今は観光用に出しているんですよね。食文化でもなく、ゲテモノでもない、微妙な食材。

檜枝岐村に旅行にいったら一匹位は食べたいだろうなー。
もし私が檜枝岐に住んでいたら、ぜったい採るだろうなー。
変なブームになって乱獲につながらなければいいかなー。

なんていうのは食べた人のいえる発言じゃないですが、食べたからこそ言えることもあったりなかったり。

源流に潜むハコネサンショウウオ、なかなかであえないリアルなゆるキャラとして、永遠に檜枝岐村で生き続けてほしいと思います。こういう生き物がこの村には存在するということの証明として、資源が減らない程度にちょっと食べる感じがいいんだろうなーと、よそものはおもいました。



大阪・中津のカレー屋、(SOMA)ソーマ

April 20 [Wed], 2016, 1:27
ブログなんで旅先でカレーを食べただけの話とかどうでしょう。

先日、つっても結構前ですが、大阪取材ツアーにいってきまして、取材先である絹延橋うどん研究所(うまいうどん屋)の所長(カレー好き)が、

「中津のSOMA(ソーマ)っていう店のカレーがうまいんや」

と申しておりまして。私、カレーに関しては全然詳しくないんですが、話を聞く限りでは相当うまそうなんですよ。



中津というのは、大阪初開催となる製麺会を明日おこなうシカクさんのある街。シカクからすぐ近いならば行かねばならぬだろうということで、カレー日和となったピーカンの土曜日に、ラーメンの仕込みをする前に軽く食べてみようかなと立ち寄ったところ、これがオープン前から大行列。

中津っていう街は実際に来てみるとわかるんですが、行列ができるような店がある感じの場所じゃないんですよ。しかもその店は遠目からだと何屋なのかまったくわからない店構え。あとでシカクの店長にきいたら、土日はいつもこんな感じらしい。へー。



行列を見た通りがかりのおばちゃんが行列に話しかけて、

「ここ何屋?え、カレー?それにしては匂わんな」
「いやそりゃあんたが汗臭いからや」
「あっはっは。加齢臭のせいか!」

みたいな会話をするなど。

あとジャルジャルを足したみたいな彼氏を連れた女性が、話を聞き流しながらツムツムをずっとしていた。



で、しばらく待ってようやく入店。15席くらいと中待ちが5席という感じ。ということで、もうちょっと待つことになるのだが、こういう中で待つ時間はそんなに嫌いではない。

なにやら民族系ダンスミュージックみたいな音楽の流れるオシャレスペース。DJブース的ななにかもあるし。そしてお客さんはみんな真剣に目の前のカレーを食べて、いやカレーと会話をしていて、人間同士の会話はほとんどゼロ。意識高い系のカレー店なのだろうか。



そして漂ってくるスパイスの香りが強烈で、花粉症の鼻が急に通ってきた感じ。医食同源っていうやつですか。まだ食べてないけどさ。



それからしばらく待ち、カウンター席に通される。キッチンを担当するのは私と同年代かあるいは年下くらいの日本人男性。七三分け。そして接客は日本人女性。こちらは六四分けくらいか。

インド人とかネパール人が作っている訳ではないし、気難しい頑固主人が作っているという訳でもない。よくわからない。




さてメニューだが、チキンキーマとトマトカレーに牛筋をトッピングしたものをセレクトしてみた。せっかくなので欲張った。辛さは5までが無料で、よくわからないので3にしておく。事なかれ主義。

土日だからなのか大盛りはやっていないそうで、隣に座ったお客さんが、

「ご飯少な目で」

と注文していて、ならそのご飯おれにくださいといいそうになった。いわないけど。

待っている間に厨房をのぞいていると、大鍋から仕上げ用の小鍋にルーを取って、注文に合わせて辛さやらトッピングやらを個別に仕上げるスタイルのようだ。



やってきたカレーは、なじみのあるトロリとしたルーではなく、ゴツゴツしたスパイスの連合軍。いや多国籍軍。あるいは傭兵部隊。そしてご飯は玄米である。こうきたか。普通の合い掛けはライスを挟んで並列の関係だが、ここではトマトカレーをベースに、チキンキーマが縦に重なっている縦列の関係だ。

乗っているのは福神漬けにラッキョウではなく、野菜のピクルスにウコンのみじん切りだろうか。



肝心の味だが、最初は個性派ぞろいのスパイスそのものを食べているようだったが、食べ進むにつれてカレーとしての理解度が深まり、そして口の中でうまさとして積み重なっていくのがおもしろい。バラバラのようでチームプレイだ。ドカベンの明訓高校か。



そして牛筋はゼラチン質の肉だけではなく、大根とコンニャクの入った居酒屋スタイル。これはこれでうまいが、最初の一杯としてはちょっと変化球の注文をしすぎたかな。



一口ごとにこのカレーへの印象が変わり、だんだんと一つ一つのスパイスの言葉が聞き取れてくると情報量の多さに気が付く。口の中が聖徳太子状態だ。スパイスに話しかけられすぎ。そりゃみんな無言になってカレーの声を漏らさず聞こうとするさ。

たぶんこの一皿で私の中でのスパイスへの理解が20年分くらい進んだ気がする。スパイスってこうやって使ってもいいのか。なるほど、これはカレーマニアが語りたくなるカレーなのだろう。カレーマニアじゃなくてもこれくら語りたくなるくらいなんだから。文明開化の音がしたぜ。



インド系でも日本系でもない、きっとオリジナルの系統。ニューウェイブ系。


二階にギャラリーがあって、そこへの階段がなかなか急でおもしろかった。




ということで、ソーマにいったらシカクで「趣味の製麺」を買ってくださいね。「捕まえて食べる話」も売ってるよ。



シカクの店長も店員のスズキナオも製麺機を買ったらしいので、製麺の話をすると喜ぶと思います。




武蔵野うどんを食べました

July 02 [Thu], 2015, 23:08
昼飯に某うどん屋へ。

一階のカウンターがいっぱいで、二階に案内されたら、すごくひとんちっぽかった。実家か。



店主の筆跡が私ににていた。



いわゆる武蔵野うどんってやつですかね。
ネギと豚バラの汁で、不揃いでコシの強いうどんを食べるやつ。



不揃いのうどんは、結構好きです。



豚バラうめー。




埼玉県産の小麦粉を使った肉ネギうどんが500円。
ずいぶん安いなーと思ったのだが、帰りに次回使える百円引きの券をもらった。

大丈夫か、この値段で。


旅行気分が味わえて楽しかった。

ネットで検索したら、「字が汚い」って書かれていた。いいじゃん。

特になにもない一日

May 01 [Fri], 2015, 0:13
記事にするほどのことでもなく、

ツイッターで書くようなことでもない、

ツイート以上記事未満みたいな一日だったので、

たまにはブログで書いてみます。

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都内某所でパリッコさんとスズキナオさんという、次世代を担う居酒屋系ライターのお二人と、敏腕編集者と某案件の打ち合わせ。

打ち合わせといっても、特に差し迫った議題はないのだが。



その後、パリッコさんは別件取材へ。

私とナオさんは、ラテン系の外国人がストロングな缶チューハイを飲むコンビニのイートインスペースで、とても真面目な打ち合わせ。

私が大阪取材にいく理由をどうにかつくれないものかとか、ペンネームをスズキナオから『オナ・スズキ』に変えたらどうだとか(セクハラ兼パワハラ)。


その後、再合流をして、まだ早い時間だけれどちょっと呑もうかと街をさまよい、何でそこを選ぶかなという路地裏の店へ。



暖簾の情報量が多いですね。

値段設定に謎が多い、安いんだか高いんだかわからない店。

揚げ物の定食が600円で、チャーシュー単品が850円とか。


ビンビールと刺身のセット1000円を勧められて頼んだら、千切りのキャベツと、薄切りの紅ショウガと、シャリシャリと凍ったマグロの中落ちが同じ皿に乗ってきた。

三人でニヤニヤしながらつまむ。

刺身の乗った皿のキャベツに、パリッコさんがソースをドバドバかけだして、ああ、これ揚げ物用のキャベツかとようやく気が付いた。



ワサビが抹茶アイスみたいだった。


パリッコさんが追加で焼酎の水割りを頼んだら、店のおじさんが100円玉を持って外に出て、缶のお茶を買ってきて、お茶割を出してくれた。



「ぼく、水割りっていいましたよね?」 「うふふ」 「あはは」


途中で、「ちょっと氷を買ってくる」と、おじさんが買い物にいって、しばらく戻ってこなかった。

日本の治安の良さが好きだ。


店を出て、「さっきのお茶割、このお茶か!」とパリッコさんがつっこんでいた。



お茶なんて安いの買っておけばいいのに、仕入れ原価高いなーと三人で笑うなど。




「すごい店だったなー!」 「でもまた行くでしょ!」 「語れる店だね!」





その後、ナオさんと分かれて、パリッコさんと中野のタコシェへ。

5/1までパリッコさんが原画の展示をしているので、じっくりと拝見させていただく。

ビールのラベルの、はみ出た文字が、かっこいいなと思った。










タコシェで「大衆酒場ベスト1000」の3巻を買うと、ちょっとしたオマケマンガがもらえるそうです。


まだ6時過ぎだったけど、中野ブロードウェイの地下でシュウマイを買ってさっさと帰った。


ゴールデンウィークの平日らしい、なにもしない良きサボリの一日だった。


製麺機でつくる年越しそば事件

January 02 [Thu], 2014, 3:41
ハロー、2014年。

ということで、あけましておめでとうございます。

昨年末の大晦日は、年に3回くらい使うことを目標にしている製麺機を引っ張り出して、年越しのソバ打ちをしてみました。
まあ製麺機なので、打つのではなく、回すんですが。

製麺機を使ったそば作りは、製麺機元年にも挑戦したのですが、その時はボロボロの細長いそばがきにしかならなかったけれど、今回は成功しました。



コツは、打ち粉。まあ、それだけです。
あとは経験でどうにかなります。

茹でるときにボロボロになるかなと心配したのですが、全然大丈夫でした。
これもまあコツがあるのですが。



冷水でしっかりと締めてから温めなおし、天麩羅そばでいただきました。
自家製ソバ、なかなかの味です。
ただし、台所が粉だらけになります。



二杯目は冷たいまま、盛りそばで。
腰があっていいソバなのです。


製麺機を使うと、ソバ打ちのための修行とかいらなくて素敵です。

あとで記事になりますが、友人宅に製麺機を持参してのラーメンの出前というのにも挑戦しました。

ものすごく好評だった気がするので、2014年は製麺機で攻めていきたいと思います。
大人の趣味として、アリだと思います。

渋谷で焼肉事件

September 13 [Mon], 2010, 0:05

某タンデム関係のミーティングで渋谷の香月という焼肉店に。

香月(かげつ)

牛角とか安楽亭以外の焼肉店に入るのは久しぶりなので緊張したけど、ぐるなびに載っている二千円の安いコースに千円の飲み放題(ビールはエビス)をつけて、追加で牛肉の寿司を頼む。寿司うめえ。



高級そうなお店だったけれど、なんだかチェーン居酒屋と変わらない金額でいい肉が食えて満足。飲み放題1000円はうれしい。

コース以外にもいろいろうまそうな肉があったのので、カルビ三点盛りや内臓系も追加したいところだったが、アラフォー三人でいったので、すぐお腹一杯になって思った以上に食えなかった。



「若いころはもっと食べられたのに…」とつぶやきあう三人。

悔しいので、体調を万全にしてまたいく。別に食べ放題じゃないから、たくさん食べなくてもいいんだけどね。次はもう一つ上のコースを頼むのだ。


そして終電逃したので今日はネット難民。



いい肉はうまい。

渋谷の香月はカゲツと読むが、飯田橋の香月と書いてカツキさんは元気だろうか。

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