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有償のはずカンボジアの橋が無償に 政治空白利用した「駆け込みODA」? / 2010年06月25日(金)
 事業仕分けでは有償協力だったはずのカンボジアの巨額な橋建設が、参院選公示直前に、無償に決まったことが分かった。外務省は否定しているものの、関係者は、野党などの追及のない政治空白を利用した「駆け込みODA」だったのではないかとしている。

 支持率アップに役立った事業仕分けだが、その後は必ずしもフォローされていない。そんな中で、重大な決定が、政府内で行われていた。

■河野太郎氏、選挙間際狙ったと批判

 それは、カンボジアのメコン河に架ける国道1号線の第2メコン橋「ネアックルン橋」の建設事業だ。2006年の調査報告書では、全長5キロを越える巨大な橋だけに、総事業費が約65億円とされている。

 民主党政権が2009年11月に行った仕分けでは、橋などの「経済インフラ」は無償資金協力でなく、有償の円借款で、といった取りまとめをした。

 ところが、外務省は、この橋については無償資金協力を決め、2010年6月23日、日本の駐カンボジア大使が同国と書簡交換を行った。それも、協力限度額が、調査報告の2倍の約120億円にも膨れ上がっている。

 これに噛みついたのが、国会でODAの問題点を追及している自民党の河野太郎衆院議員だ。

 河野氏は、自らのブログで23日、「やられた!」と告白。参院選公示の前日になって政府が決めたことに対し、「選挙の間際にどがちゃがしちまえ」というテクニックだと批判した。そして、巨額のインフラ投資を無償協力でやることに対して説明不足だと指摘した。

 ネット上でも反響があり、河野氏のブログには、はてなブックマークが100以上もついている。

 カンボジアの橋建設を無償資金協力にすることについては、事業仕分け後からすでに情報が伝わっていた。

■外務省「選挙に関係なく決めている」

 同国などで活動している国際NGO「メコン・ウォッチ」は2009年12月11日、その可能性をサイト上で指摘。「民主党政権自らが仕分けの結果を骨抜きにする『駆け込みODA』であり、事業仕分けに対する国民の評価を裏切る行為と言わざるをえません」と批判した。

 無償協力は、通常は数億円ほどで、外務省でも、返済できるような収益性が低く、医療・保健、教育、農業といった生活分野などとしている。これに対し、同NGOでは、橋建設は、円借款でも十分な収益性があるとし、「仕分けの結果で縛られる来年度予算にならないうちの駆け込み措置」と指摘した。

 今回の政府決定についての取材に対しては、「もともと何年も前から外務省が無償でやろうとしていたことを事業仕分けが変更できなかったということ」とし、「決定は残念」だとコメントしている。

 外務省の国別開発協力第一課では、橋建設を無償協力としたことについて、こう述べる。

  「事業仕分けは、法的な拘束力があるものではないですし、個別の案件は個別に考えています。仕分けで『円借款』と言われたとは認識していません。(河野太郎氏の)ブログには事実誤認があります」

 そして、橋に収益性があることを否定する。「近隣諸国を結ぶために架けるものですし、単独で採算性はありません。しかも、各国とのアクセスがよくなり、効果が高いと考えています」

 建設費が倍に膨らんだことは、カンボジアでの物価高騰による機材などの購入費上昇が主な理由としている。

 政治空白を利用したとの指摘には、こう反論する。

  「選挙がいつかには関係なく決めています。相手国の都合のつく日を設定したということです。無償協力は、日本企業を対象にしたタイドなものですが、決定は企業の事情とは関係ありません。相手国からかなり昔に要請があり、その国の事情で決めたということです」


■6月25日21時22分配信 J-CASTニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100625-00000006-jct-soci
 
   
Posted at 22:13/ この記事のURL
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