三尖弁閉鎖不全症
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000243.html
■原因としては、弁そのものの構造異常による一次的なものと、弁そのものは正常にもかかわらず、機能的とも呼ばれますが、右心室の収縮期圧の上昇によって起こる二次的なものがあり、頻度としては後者が圧倒的に多く認められます。
■前者の構造異常ではリウマチ熱によるリウマチ性弁膜症、感染性心内膜炎、Ebstain(エプスタイン)奇型という先天性奇型、三尖弁逸脱症、カルチノイド症候群、外傷性、Marfan(マルファン)症候群、放射線術後などがあります。
一方、後者の二次性のものとしては、僧帽弁閉鎖不全症など他の弁の異常や肺高血圧症などにより右心室に負担がかかるために起きる場合や、心筋梗塞の一種である右室梗塞によって右心室の動きが悪くなったため起きてしまうものがあります。
■ 自覚症状のない軽度の三尖弁閉鎖不全症では特別な治療は不要です。
下肢のむくみ、頚静脈の怒張、腹水などの右心不全症状が出現してきた場合は、内 科的治療として尿量を増加させる利尿薬の投与などを行います。
前述の二次性三尖弁閉鎖不全症は、その原因となっている病気の治療で三尖弁閉鎖不全症も改善 することが多いため通常手術の適応にはなりません。
ただし、弁輪拡大という変化を伴い右心不全症状が重篤な場合には手術適応について検討します。
弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2007年改訂版)
■病因
三尖弁は僧帽弁に比べcoaptation zone の幅が狭く,また右室圧が低くtightな閉鎖を必要としないため,軽度のTRは健常者にも高率に認められる。
TRの発生機序としてもっとも一般的なものは,左心不全と肺高血圧の合併,あるいはどちらかに続発する右心室の拡張または右心不全による二次性(機能性)のものである。
一次性のTRは頻度は少ないが,原因としてリウマチ熱,感染性心内膜炎,カルチノイド,外傷,マルファン症候群,三尖弁逸脱,エプスタイン奇形などにより生じる。
■症状と身体所見
臨床的には中等度〜高度TRを検出することに意義がある。
自覚症状はTSと同様,右心不全症状が中心である。
聴診上,第4 肋間胸骨左縁で最強の全収縮期逆流性雑音を聴取し,吸気時に増強,呼気n時に減弱する(Rivero-Carvallo徴候).重症例ではTR雑音を欠く場合があり注意が必要である.
■心エコー法は,三尖弁の構造・運動を評価し,弁輪の大きさを測定,さらに三尖弁機能に影響しうる他の心臓異常を検出するのに有用である.器質性の場合,弁尖の収縮期逸脱,疣贅,切れた腱索などが認められる.
機能性逆流の場合にはこのような器質的病変がみられず,中等度以上の逆流の場合には三尖弁輪の拡大や三尖弁尖の収縮期離開を認める.TR の診断はカラードプラ法により収縮期に三尖弁から右房へ逆流するジェットによりなされ,重症度評価にカラードプラ法による半定量評価法が一般的に用いられている.
日常的によく用いられる方法として,右房を3等分し,逆流ジェットの到達度によって重症度を評価するものである.
逆流ジェットが右房内三尖弁側1 / 3以内にある場合を軽度,2/ 3までを中等度,それ以上を高度とする.
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■原因としては、弁そのものの構造異常による一次的なものと、弁そのものは正常にもかかわらず、機能的とも呼ばれますが、右心室の収縮期圧の上昇によって起こる二次的なものがあり、頻度としては後者が圧倒的に多く認められます。
■前者の構造異常ではリウマチ熱によるリウマチ性弁膜症、感染性心内膜炎、Ebstain(エプスタイン)奇型という先天性奇型、三尖弁逸脱症、カルチノイド症候群、外傷性、Marfan(マルファン)症候群、放射線術後などがあります。
一方、後者の二次性のものとしては、僧帽弁閉鎖不全症など他の弁の異常や肺高血圧症などにより右心室に負担がかかるために起きる場合や、心筋梗塞の一種である右室梗塞によって右心室の動きが悪くなったため起きてしまうものがあります。
■ 自覚症状のない軽度の三尖弁閉鎖不全症では特別な治療は不要です。
下肢のむくみ、頚静脈の怒張、腹水などの右心不全症状が出現してきた場合は、内 科的治療として尿量を増加させる利尿薬の投与などを行います。
前述の二次性三尖弁閉鎖不全症は、その原因となっている病気の治療で三尖弁閉鎖不全症も改善 することが多いため通常手術の適応にはなりません。
ただし、弁輪拡大という変化を伴い右心不全症状が重篤な場合には手術適応について検討します。
弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2007年改訂版)
■病因
三尖弁は僧帽弁に比べcoaptation zone の幅が狭く,また右室圧が低くtightな閉鎖を必要としないため,軽度のTRは健常者にも高率に認められる。
TRの発生機序としてもっとも一般的なものは,左心不全と肺高血圧の合併,あるいはどちらかに続発する右心室の拡張または右心不全による二次性(機能性)のものである。
一次性のTRは頻度は少ないが,原因としてリウマチ熱,感染性心内膜炎,カルチノイド,外傷,マルファン症候群,三尖弁逸脱,エプスタイン奇形などにより生じる。
■症状と身体所見
臨床的には中等度〜高度TRを検出することに意義がある。
自覚症状はTSと同様,右心不全症状が中心である。
聴診上,第4 肋間胸骨左縁で最強の全収縮期逆流性雑音を聴取し,吸気時に増強,呼気n時に減弱する(Rivero-Carvallo徴候).重症例ではTR雑音を欠く場合があり注意が必要である.
■心エコー法は,三尖弁の構造・運動を評価し,弁輪の大きさを測定,さらに三尖弁機能に影響しうる他の心臓異常を検出するのに有用である.器質性の場合,弁尖の収縮期逸脱,疣贅,切れた腱索などが認められる.
機能性逆流の場合にはこのような器質的病変がみられず,中等度以上の逆流の場合には三尖弁輪の拡大や三尖弁尖の収縮期離開を認める.TR の診断はカラードプラ法により収縮期に三尖弁から右房へ逆流するジェットによりなされ,重症度評価にカラードプラ法による半定量評価法が一般的に用いられている.
日常的によく用いられる方法として,右房を3等分し,逆流ジェットの到達度によって重症度を評価するものである.
逆流ジェットが右房内三尖弁側1 / 3以内にある場合を軽度,2/ 3までを中等度,それ以上を高度とする.
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