触れればドカン!14章 徹夜 

2007年06月07日(木) 17時45分
ということでうちらは夜の学校に進入すべく校門までやってきた。
現在の時刻は午後8時。
「それじゃあ、夜の学校にレッツゴー。」
先陣をきって校門をよじ登って進入したのは怜ちゃんだった。
「じゃあ、わたしも。」
と、かねちんも侵入した。
「早く、晶ちゃんやみんなも入ってきてよ」
と、怜ちゃんがうちとクラスのみんなをせかした。
「う、うん。」
やっぱ、不法進入は気が引けるものだと実感した。
――――――――――――――――――――――――
最近の学校にしてはセキュリティーはぜんぜんだった。
てっきり、セクムなどに入っているものだと思っていたのに・・・・まぁ、それはそれでありがたいんだが。
「そういえば、昇降口閉まってるけどどうするの。」
うちは、怜ちゃんに聞いてみた。
「それなら心配ないよ。ちゃんとそこの窓の鍵を開けておいたから。ほら・・・あ、あれ、開かない。」
「おいおい、ここまできてそりゃあないよ。」
といったとき、
「あ、ひとつ隣だった。ほら、開いた。」
「もぅ、早とちりすぎですよ。」
かねちんが怜ちゃんに一言をいれた。
―――――――――――――――――――――――――
ということで、校舎内に進入成功。
「ええと、うちのクラスはと・・・・あったあった。」
「なんか、夜にお化け屋敷つくるのって結構怖いねぇ。」
と、怜ちゃんがいうと、
「あの、怜ちゃんがいうとぜんぜん怖そうに聞こえないんだけど。」
「そう、でも怖いのはほんとだよ。」
今度はさすがに怖がっている声だった。
「大丈夫ですよ。私も晶ちゃんもいるんだから。あと、クラスのみんなも。」
「そ、そうだね」
―――――――――――――――――――――――――――
そんなこんなで、やっと朝までに完成させることができた。
途中、かねちんがお面で脅かしたりしてきたこともあったけど
それを除けば順調だった。
「じゃ、ここで解散ね。さっさ校門をでないと、先生たちきちゃうから。」
ということでうちらの徹夜の作業は幕を閉じた。

触れればドカン! 第13章 「悩みの種」 

2007年06月07日(木) 17時44分
うちの悩みの種・・・それは怜ちゃんです。
なにがって?このとうりですよ
次の日も怜ちゃんはまた例のことを聞いてきてうちはまた手を怪我してしまったり、お化け屋敷の中を作ってるときにも、うちに聞こえる最低限な声で『好きだよ』とかいってうちの反応見て笑ってるし・・・
そんなことのあとにはかねちんに
『なにかあったの?』と聞かれて、当てられるし・・・
楽しいはずの文化祭の準備がまったく楽しくない。
この調子だとうちは文化祭までもたないな、うん。
さすがに仕上げに入るとそういうことはなくなったっていいたいけどまだ少しだけ続いた。
かねちんはみんなより早く終わってたので見せてもらうとものすっごくうまくできてた。
しかもうちが最初に見せてもらったらしいが、なんか、ね
うれしいはうれしいんだけど・・・

そんなこんなで文化祭前日
だがうちのクラスだけまだ完成し終わってない。
ってことで夜の学校に侵入して完成させることに・・・

触れればドカン! 第12章 「考えるヒト」 

2007年06月07日(木) 17時39分
そして始まった学園祭の準備。
うちのクラスでお化け屋敷なんて壮大な出し物の準備をしたらこれからの授業などの関係で困ってしまうので、空いている社会科資料室を使う事になった。

それはそれで考えるのが面倒くさいと思ってしまううちだが、その前にこないだのかねちんや怜ちゃんの言葉が頭から離れなくなってしまっている。
あの時うちは、本気で二人共の事を考えてしまった。二人から好きと言われて心の底から嬉しいと思った。
うちはやっぱり、怜ちゃんやかねちんが好きなのだろうか?
だとしたら、どっちが好きなんだろう?どちらかが好きでなければならないのか…?

うーむむ、と考えるけど、やはり答えは出ないまま心の中でもやもやとした嫌な後味を残しつつうちを苦しめる。


「ちょっと、何ぼさっとサボってるの!?」
怜ちゃんの大きな声がうちを限りなく続く思考の中から現実へと引き戻した。
「え?あ、ゴメン。」
やはりボーっとしたまま上の空のような声で返事をするうち。
「もしかして、こないだのかねちんの言葉思いだしてる?」
「ち、違うよ!」
怜ちゃんはからかう感じで冗談として言ったつもりなのだろうが、図星だったのでつい本気で否定してしまう。


お化け屋敷は、壁を作って少しでも部屋の中に長い時間居られるように作っている。
うちと怜ちゃんはその中で必死に仕掛けを作っていた。
かねちんはと言うと、他の所でマスクやら小道具やらを製作しているらしい。
かねちんはホラー系の本も結構好きな方で、色々な知識があるからという事で指名されて作っているのだ。

「ねぇ、もしホントにボクが晶ちゃんに告白したらどうする?」
何故かイキナリ真剣な声で言ってくる怜ちゃん。
「ふへっ!?いだっ!釘がっ!」
あまりに真剣な声で言っていたので驚いてうちは釘を指に軽く刺してしまった。血がじわりとにじみ出る。
「だからさー、ボクがホントに告白したらどうするのかって。」
「う、うちは…」
さっきからその事で悩んでいたのに、とは絶対に言えない。
「あ、血出てるよ?」
怜ちゃんはそう言って、うちの手を取って財布から絆創膏を取り出してうちの指に貼る。
「あ、ありがとう…。」
「いえいえ。まぁ、ちょっと気になっただけだから良いや☆」
そう言って怜ちゃんは作業に戻ってまたトンテンカンと釘を打ち始めた。



そして何時しか日が暮れて、生徒がぞろぞろと下校し始める。
怜ちゃんも帰宅していったのだが、うちはまだもう少し作業をしたいので残った。
そこに、何故か小道具を作っていたかねちんが来た。
「あ、晶ちゃん残ってたんだ…」
かねちんもまたこないだの言葉を大声で言ったのに気にしていないようだ。
うちはもうかねちんとも怜ちゃんともどう話せば良いのか困ってるっていうのに…。
「うん、まだ少しやりたいからね。かねちんは何しに来たの?」
「えーっと、火の玉作ったんだけど、蛍光ペンキのムラがないかなぁって思って。」
火の玉に蛍光ペンキ、案外かねちんって凝り性なんだなぁ。

「その手、どうしたの?」
かねちんがふと気になったのかうちの手の絆創膏を見て言う。
「あぁ、さっき怜ちゃんが変な事聞くからさ、釘を打ち謝っちゃって、あはは」
うちは笑いながら言う。ホントは笑えないのに…。
「どんな事?」
「え?」
ほんの僅かな好奇心から出た疑問なのだろうが、うちにとっては大問題である。
「えーっと…その…」
「こないだの賭けのアレと関係あるの?」
かねちんはこういうのには妙に鋭い。女の勘ってヤツなのか。
「うん、ホントもう迷惑な話だよね。はは」
また無理に笑って誤魔化そうとするうち。
「そっか…」
しかしかねちんは意外にも笑わず、いや普段からあまり笑わないが、結構本気な顔をしていた。
「えと、かねちん?」
何かあったのか、そう思った。
「ひへ?いや、何でもないよ、うん。」
声が裏返っていても何もないのだろうか…。

とりあえずそこで話は途切れて、そのまま生徒の居られる時間ギリギリまで作業をしてかねちんと別れを告げて帰った。


二人共、最近何を考えてるのかわからないなぁ…。次はどんな賭けの伏線なのだろうか、とか考えてしまううち。
まぁ、とりあえずうちが考えても分かりはしないと思ったので何時も通りお風呂に入って静かに眠りについた。

触れればドカン!第11章 「回想」 

2007年06月07日(木) 17時38分
その日の夜うちはふと昨日と今日のことを考えた・・・・・。
なんかうち、すっげーナルっぽいこと考えてたんやん。
そう、自分はただ「好き」ってことを言われてなんか「付き合ってください」っていわれたかのように悩んだり怜ちゃんたちにたいして返事してたなぁ・・・・。
今考えるとすっげーナルじゃん。
でも、あの時は気が気でなかったししょうがないか。
あぁ、一ヵ月後には学園祭かぁ。うちのクラスはすっげーベタなお化け屋敷をするらしいが正直どうでもよかったりするんだよなぁ。まぁ、楽しければなんでもよし。
明日からはいろいろな準備が始まるから筋肉痛とかにならないようにしないとなぁ。
そういやぁ、当日は怜ちゃんたちと回るのかぁ。またなんか、なければいいけど。なんか起こるといえば、うちって今日は貧血で倒れたんだったっけか。あ、保健室飛び出しちゃったんだった。明日、先生に謝りにいこっと。
今日は、いろいろとあったなぁ。あしたは何が起こることやら。
まぁ、いまから悩んだってしょうがない明日は明日の風が吹くわけだし明日になってから考えよう。
なんか眠いしもう寝よっと・・・・・・。

触れればドカン! 第10章 「決断」 

2007年06月07日(木) 17時36分
3人の沈黙は続いた。
うちは考えこう言った。
「少し考えさせてくれないかな?」
怜ちゃん、かねちんともにオーケーでとりあえず帰ることに
時間は2日間もらい、その間考え続けた。
夜は眠れず、授業もうわの空で。
そして2日目の夜、うちは二人に明日伝えたいことがあるといい電話で伝えた。
場所は音楽室で、と
放課後、3人集まったが気まずい感じだ
うちは伝えることを話すことに
「うちは、怜ちゃんのこと好きだよ。でも、かねちんのことも好きなんだ。二人のうち一人を選んで今までの関係が崩れるのが嫌なんだ。だからうちには選べない。ほんっとごめん」
といって頭を下げた。が、二人の笑い声が聞こえてきたのでふっと顔を上げてみた。すると
「やったーうちの勝ちだね。かねちん」
「あーぁ、仕方ないですねー、はい」といい食券を怜ちゃんに渡した。
うちは状況がつかめないまま固まっていた。
やっと状況を整理し、わかった。
うちは二人に遊ばれてたのだ。
しかも賭けで!
うちは怒り
「ちょっと二人ともひどいじゃん。人の心を弄んでー」
「ごめんごめん。晶ちゃんがうちらのことどう思ってるのかそりたくてさ。でも晶ちゃんを好きなのはホントだよ。ねー、かねちん」「そうですよ」
「でも、ひどすぎだよ〜」
「ごめんって。これからも3人でいれるんだからいいじゃん」
と怜ちゃん。まぁ確かにそうだね。続けてかねちんが
「1ヵ月後には学園祭もあるんだし。一緒に回ろうね☆」
「そうだね」
と二人に遊ばれたけどこれからも3人でいれるからいいや
でも今年の学園祭はなにやるんだろ?




自分が考えてたやつが途中で消えてしまったため大幅な路線変更しました。
たぶん今までで一番考えたな。
ちぃすけとそらへ
うちが話の方向を変えてごめんねー。
本当はまっとうなのかんがえてたんだけど・・・

触れればドカン! 第9章 「抑えられない想い」 

2007年06月07日(木) 17時34分
うちは少し冷ややかな床に倒れこんだまま、目の前がかすんできた。
うちは…どうなるのだろうか…。



気付けば、保健室のベッドで寝ていた。
保健室の女の先生が優しく話しかけてくる。
「もう、ビックリしたよー。イキナリ二人の女の子が真っ青な顔してあなたを運んでくるんだもの」
そーいえば、急に倒れたんだっけか…。
「何か危ない病気かと思ったけど、貧血みたいね。偏った食生活とかしてちゃダメよ」
「す、すみません…。」
だんだん頭がハッキリと動いてくる。
倒れた時、何かがあったような…そう、肝心な何かが…。
何だっけ…。
…………………ッ!
「今何時間目ですかッ!?」
「何言ってるの?今さっき授業は終わったわよ」
先生が変な事を言う人だ、というような目で見てくる。
しまった、止められなかった…!
ガラッ!という強い音を立てて保健室のドアを開け、急いでうちは保健室を出る








音楽室には、怜ちゃんとかねちんがいた。
「何か用だったの?」
かねちんは早く帰りたそうな顔をして言う。
「うん…、ちょっとね。」
そして1分ほどの沈黙が流れる。気不味い雰囲気だ。
その沈黙を大きく破るように怜ちゃんが少し大きな声で言う。
「ねぇ、かねちんってさ、晶ちゃんの事好きだよね?」
瞬間、かねちんの顔が凍りつく。
「ぇ、そ、そんな事…」
「じゃあ、ボクがもらっても良い?」
「も、もらうって、物じゃないんですよ!?」
かねちんは顔を少し赤らめて言う。
「でもかねちんは晶ちゃんの事好きじゃないんでしょ?ボクは、好き。こないだの旅行で告白もした。」
「ぇ……」
「だから、ボクは晶ちゃんが好きで、付き合うつもり。」
「わ、わたしだって…!」
「かねちんは卑怯だよ!好きでもないって言いながらあんなに晶ちゃんと楽しそうにして!」
追い討ちをかけるように怜ちゃんが声を張り上げる。
そして、かねちんも負けじと普段あまり出さないような大声を出す。
「わたしだって、晶ちゃんが好きだもん!」
そうかねちんが言った瞬間、怜ちゃんの顔が変わった。
目を大きく開き、口を半開きにし、とても驚いている。
たしかに、かねちんの言葉は驚くべきような言葉だが…。
かねちんは、ふと後ろを振り返ってみる。
そこには、怜ちゃんと同じようにして驚いた表情をしたうちがいた。

何故こうも、人間関係は複雑になってしまうように出来ているのだろうか…。
うちは、これからどうすれば…。

触れればドカン!第8章 「異変」 

2007年06月07日(木) 17時33分
朝起きるとうちは体の異変に気が付いた。「な、ど、どうなってんだ」なんと、うちの体は動かなくなっていた。昨日怜ちゃんに冷たくしすぎたかな。いや、でもそれとこれは関係ない・・・・・はず。でも、かねちんに頼んで・・・いや、このことを怜ちゃんがかねちんにいうはずがない。
――――――――――少しして、少しずつ体が動くようになってきたので一応学校に行ってみた。すると、昇降口でばったり怜ちゃんに会ってしまった。
「なんで晶ちゃん昨日は、うちを避けてたの?」
「え?そ、そんなことないって」
やばい、避けてたことが気づかれた。って気づかないほうがおかしいか。
「まぁ、いいや。今日は避けないでねっ☆」
「う、うん。」
こりゃ、近いうちに決着つけなかんなぁ。
一時間目が終わり、教室を出るとかねちんがいた。
「あ、晶ちゃんだ。」
「あ、かねちん。」
「あのね、今日の放課後に音楽室に来てほしいの。だめ?」
「だめじゃないよ。」
「じゃあ、待ってるから。」
「う、うん」
あぁ、なんかまた何かありそうな予感バリバリするんですけど。うちこれからどうなるの?
そう思った矢先。またうちの体は動かなくなった。
バタン
うちは倒れていた・・・・

触れればドカン! 第七章 「選択」 

2007年06月07日(木) 17時30分
その朝、うちらは名古屋に帰った。
が、今日は月曜日。もちろん学校はある。
名古屋に着いたのが9時過ぎ。
すでに学校は始まっている。うちらはとりあえず昼から学校に行くことにした。


―――昼になり学校にいった。普通は先生に怒られるのだが、そこはかねちんのおかげでなんとかなった。
授業が終わりうちは怜ちゃんに見つからないように帰った。
なぜなら昨日の出来事があってから顔がまともに見れず、とても気まずいからだ。
正直、うちも怜ちゃんが好きだ。言われてうれしかった。だけどうちはかねちんも好きなのだ。
どちらかを選ばなくちゃいけない、だけど選ばなければ二人を傷つけてしまう。
こんなに早く選ばなくてはいけないときが来るなんて・・・

まだかねちんに言われてないから(怜ちゃんにいわれたけど)まだ大丈夫だと思うけど・・・

その夜はうちは眠れなかった。

 触れればドカン! 第6章 「ユレルオモイ」 

2006年09月10日(日) 15時05分


「えーっと、二部屋空いてますか?」
とりあえずうちはフロントで二部屋空いているか聞いてみる。
怜ちゃんとかねちんと一つ屋根の下でなんて眠れません。
「すみませんお客様。休日なので一部屋しかご用意できません…。」
……………。どーしよう。
「じゃあ一部屋でお願いしますっ☆」
怜ちゃんがハイテンションに言う。ちょっと待とうよ、うちですら女性と相部屋で寝るなんて気が引けるのに女性の怜ちゃんが…。
「いやちょっとおかしくない?相部屋って…」
うちが反論する。
「ボクは別に気にならないもん。かねちんもだよね?」
かねちんも小さく頷く。マジですか…。

とりあえず一部屋を予約しました。一つ屋根の下です。なんでこうもラブ漫画チックなんだよ。
「とりあえずさ、ご飯より先にお風呂入ってこない?」
と、うちは心の準備やら何やらを整えるために提案をする。
「良いよー、でも晶ちゃん覗いたりするなよっ?」
怜ちゃんがからかうように言う。
「しないよ!」
まったく何なんだもう…。


─────そしてお風呂から出て、ご飯を食べた。
なんかうちはあまり食べた事のないようなブルジョワなモノがいっぱい出てきて、もうどう反応すれば良いのやらわからずあたふた。
っていうかお金はかねちんが払ってくれちゃってたけど大丈夫なのだろうか。しかもカードだったし。高校生がカード使う事自体おかしくないのだろうか…。

「ねぇねぇ、枕投げしない?」
怜ちゃんが切り出した。この年で枕投げって…。枕投げって小学生とかの修学旅行の定番じゃないのか?
「怜ちゃんが暴れそうだからダメ。」
うちは反対した。
「私は…良いよ。」
かねちんが賛成していた。最近のかねちんチャレンジャーだなぁ。
「はいっじゃあ2対1で枕投げは決行です!れでぃすたーと!」
「はうぇ!?」
いきなり怜ちゃんがどこからか出してきた枕がうちの顔に当たった。
「ちょっいきなりすぎだよ!もう!」
「あはははは」
かねちんは横で笑っていた。
この後、結局怜ちゃんが一方的な強さで圧倒したのは言うまでもない。
そんなドタバタな遊びだったけど、とっても楽しかった。この時間が何時までも続けば良い。本気でそう思った。
そして枕投げが終わって夜も更け、明日は早いので眠る事にした。
明日には帰っちゃうのか…思えば無理矢理怜ちゃんに誘われてこっちに来て、ホーム間違えて奈良に行ったり何故か京都に来ちゃったり。ホント色々あったけど楽しかったなぁ。
うちはそんな事を考えていたら、なかなか寝つけなくなった。

すると、暗闇の中で声がした。
「晶ちゃん眠れないの?」
怜ちゃんの声だ。怜ちゃんも眠れなかったのか…。
「う、うん…。ホント楽しかったなぁって思って。」
うちは正直な感想を言う。
「じゃあさ、お風呂から戻る時中庭みたいな所見つけたんだ。そこに行ってみない?」


怜ちゃんの後ろを歩きつつ、中庭のような場所に着いた。
鈴虫の声とかが聞こえて周りの木々は小さなライトでライトアップされていて、うちみたいな高校生の現代人でも風流を感じさせる所だった。
「へぇ…良い場所だね。」
怜ちゃんがいつもとは違う静かな声で言った。
「うん、日本人にしかわからないような良さがあるね」
うちも共感する。
「実はさ、今日晶ちゃんと出かけようって言い出したのかねちんなんだ。」
怜ちゃんがいきなりな話をする。うちはてっきり怜ちゃんだと思ってた…。
「かねちんが言い出した時さ、ホントにかねちんは晶ちゃんが好きなんだなぁって思った。」
「はぃ!?」
うちは怜ちゃんの突拍子もない話に驚きを隠せない態度をとる。
「だって図書館でも仲良さそうにしてたでしょ?かねちんってさ、他の男子にあんな笑顔見せないもん」
「はぁ…、そうっすか…。」
うちには相槌を打つくらいしかできない。
「で、気付いたんだ。ボクは、晶ちゃんが好き。かねちんには負けたくない。付き合って下さい。」
「……………。今度はいくら賭けてるの?」
うちはそれが本気には思えなかった。多分またいつものように怜ちゃんとかねちんに賭けで遊ばれているとしか。
「本気だってば、ホントに…」
怜ちゃんの月明かりに照らされている白い顔が赤みを帯びていた。怜ちゃんの恥ずかしがっている所なんて初めて見たかも…。
そしてその顔が段々うちの顔に近付いてくる。これは、もしかして…


その夜、うちは、人生初めてのキスをした。
結局返事はその場ではできず、とりあえず考えるという事で落ち着いて部屋に戻った。その日ドキドキと高鳴る胸はうちを眠りの世界へは行かせてくれなかったのだが。


 触れればドカン!第5章 「コンビニ弁当」 

2006年09月10日(日) 15時04分

京都を散策してまず来たのがここ金閣寺。まぁ、有名どころだし。
「あの金箔っていくらするんだろう?」
かねちんが興味津々にいう。あなたは金とは切り離せないのですか・・・。
「さぁ、わかんないや。でも、綺麗だよねぇ・・・」
おぉ、こういう感想を待っていたんですよ。
「雨じゃなければの話だけど。」
言っちゃったよ。
「まぁ、しょうがないよ。梅雨だし。うちは、雨の金閣寺もまんざらじゃないと思うよ。」
「「なんかおじいちゃんみたい」」
うわっ、声を合わせていわれた。正直へこむよ。
「まぁ、それはいいとして。お昼ごはんはどうする?」
「「コンビニ弁当」」
こいつら、いや彼女らには京都に来たっていうの昼食をコンビニ弁当で済ませる気ですか。
「まぁ、いいや。」
なんやかんややって、もう夕暮れ旅館を探すのにもどこへ行ったらよいのか、
ふと、立ち止まった場所にあったのはいかにも京都らしい旅館があった。
「よし、ここにしよう。」
「うん、そうだね。」
「そうですね。」

何気なく入った旅館であんなことが起こるなんて今のうちたちは想像もしていませんでした・・・・。