群衆の中の孤独な個人

October 25 [Fri], 2013, 13:13
学校を1クラス30人くらいのクラスルームという単位ではなくて、150人くらいの単位、「ハウス」という概念でつくったほうがいいという、Sさんの提案を受けて設計をするんですが、小学校の設計は文部科学省が細かく規定しておりまして、調整がひと苦労です。

教室の面積は65m、天井高は3mというように細かく決まっている。

決められた要素の組み合わせでしか小学校はできない状態です。

上から見て、とんがり屋根があるのがひとつのクラスルームですが、それがいくつか束ねられてひとつの「ハウス」をつくるというように設計をしています。

このとんがり屋根の中に入ると、周囲が全部ガラス建具や可動建具で仕切られているだけなので、お互いの視線が通い合う。

子どもたちはひとつのクラスルームの中で教育を受けているというよりは、もう少し大きいハウスの中で教育を受けているという感覚をつくる、ということをやりました。

そして黒板はキャスター付きでどこにでも持って行け、パーティションをとれば、空間は一体になるという工夫を重ね、クラスルームがもう少し解体して、溶けていく、そのようなものをつくろうと思いました。

これをやってわかったことは、学校のクラスという単位をルーズにするなかでいじめがなくなりました。

いじめが起こる背景には、30人くらいの小さな人間関係の中で逃げ場がなくなる子どもが出てくることがあります。

担任の先生がいて、その支配の中に30人が置かれ、その中で人間関係をつくれない子どもはそこからはじき飛ばされる状況です。

それが150人くらいになってくると、30人のスケールでは人間の関係性ができなかった子どもでも他に関係性を持てることになります。
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