受け取らずに履物を指差して訊いてみる

August 17 [Sat], 2013, 10:48
驂Tったような真っ白な校舎が見えるが、どうしようか、もう遅刻は確実なのだが。
 そこで俺は、一瞬、サボることを考えたが、そんな悪魔的な囁きを全力で振り払い、
「教室だな」と低い声で言って頷いてみせた。
 遅刻とはいえ、誠意は見せておいた方が良いだろう。もしかしたら許してもらえるかもしれない。
 実際、遅刻するつもりなんて毛ほども無かったわけで、少し出発の時間をミスっただけなんだ。さっさと更生を見せ付けて、こんな街とはオサラバしよう。
 まぁ、なんというか、初日だし、大目に見てくれるんじゃないか。そんな淡い期待を抱きつつ、教室へ向かうことにした。
 閑散として、静まり返った昇降口。下駄箱。
「えっと、俺のクラスは確か……」 三年二組、とかって言われてたっけな。
 探す。すぐに見つかった。
『戸部達矢』www.2453pt.com
俺の名前がカクカクしたゴシック体で書かれた領域があった。
 そして、
「戸部、達矢くんですか?」
 声がした。女の子の声。
「え……」
 声のした方を向き、顔を上げると、なんとまぁ可愛い女の子がそこに居た。くりっとした大きな瞳と、しっとりスベスベでサラサラな髪が印象的だった。
 制服姿の女の子は、少し緊張している様子で、視線を何度も斜め下に落としながら、声を震わせながら名乗った。
「あ、あたし、笠原みどりっていいます」
「はぁ」「これ、どうぞ」
 ずびっと上履きを差し出してきた。「これは?」
 受け取らずに履物を指差して訊いてみる。
「上履きです」「そりゃ見ればわかります」
「あっ、ごめんなさい、そういうことじゃなくて、どうしてこれをってことですよねっ」
「まぁ」coach 財布 リボン

「実は、あたしのお店で、この学校の上履きを売ってるんです。というか、あたしのお店にしか売ってなくてですね。それで、昨日受け取りに来なかったので、登校前に渡そうと」
「あ、お金は」「もう受け取ってるので、どうぞ」
 言うと、笠原みどりは身を屈め、俺が履きやすいように上履きを揃えて置いた。
「あ、どうも」「いえ、仕事ですからっ!」
 言って、スマイル。coach 大阪
そして今度は人差し指を立てながら、その指を怯えたように震わせながら、
「あ、それと……『まずは職員室に来てく
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