顎骨骨折 

August 10 [Fri], 2007, 17:13
顎骨骨折

あごの骨(顎骨)を骨折すると、痛みだけでなく上下の歯のかみ合わせまでも変わってしまい、口が大きく開かなくなったり、口を開け閉めするとあごが左右どちらかへずれたりします。顎骨骨折の大半は、下顎骨に起きています。

上顎骨を骨折すると、その近くに眼筋があるために複視が起きたり、神経が損傷されて眼の下側の皮膚がしびれたり、ほお骨を指でなぞると形の異常を感じたりします。また、あごが骨折するほどの外傷や強い打撃は、脊椎損傷、脳しんとう、頭蓋内出血をも引き起こすことがあります。

顎骨骨折の可能性がある場合は、あごと歯を動かないように一緒に固定する必要があります。あごを手で支えるか、できればあごの下から頭にかけて包帯を巻き(バートン包帯)、しっかりと固定します。包帯で固定した後は、骨折による内出血で気道がふさがる危険性があるため、その人の呼吸が止まらないかを慎重に見守りながらできるだけ早く病院へ運びます。


骨折したあごを一時的に安定させるために、バートン包帯が用いられます。

病院では、顎骨骨折の治療を行う前に、脊髄損傷が起きていないことを確認するために、頸部X線検査が行われます。上あごと下あごをワイヤで連結する治療が行われ、骨がつくまでの6週間はそのままの状態が保たれます。この間、患者は食事はできず、ストローを使って液体だけを飲むことになります。顎骨骨折の多くは、骨折した両側の骨を金属プレートでねじ止めする手術で修復できます。手術後の数日間はあごを動かせませんが、その後数週間は軟らかい食べものであれば食べられるようになります。小児の場合は、顎骨骨折でも固定しないケースもあり、固定する代わりに最初にあまり動かさないようにすれば、数週間後には普通に動かせるようになります。歯や歯の生えている穴から汚染された環境である口の中まで貫通した開放骨折の場合は、抗生物質が投与されます。

歯のひび 欠け 折れ、ぐらつき、脱落 

August 10 [Fri], 2007, 17:06
歯のひび 欠け 折れ、ぐらつき、脱落

冷たいものをかんだり食べたりすると、歯に瞬間的に鋭い痛みが走ることがあります。このような痛みは歯の不完全な破折(ひび)(若木骨折)によって起こりますが、歯が欠けていなければ修復材を使って修復できます。

外傷やひび割れが起こりやすいのは、上あごの前歯です。外傷を受けた歯に空気をあてて痛みがなければ、歯の一番外側の硬いエナメル質だけが傷ついている可能性が高く、たとえエナメル質が少し欠けていても治療を急ぐ必要はありません。しかし歯の中間にある象牙質が破損すると空気や食べものが触れるたびに痛むため、早急に治療する必要があります。ひび割れが歯の最も奥にある歯髄にまで及ぶと、ひびのある個所に赤色の斑点が現れて、かなり出血することもあります。このような場合は残った歯髄が壊死して激痛を引き起こす前に、根管治療を行って歯髄を取り除かなければなりません。

外傷を受けた歯がぐらついたり歯の周囲の歯肉組織から多量に出血したりしている場合は、できるだけ早く治療しなければなりません。乳歯の前歯が損傷を受けてひどくぐらついているときには、すでに生えている永久歯に悪影響を与えないためと、これから生えてくる永久歯のスペースを確保するために、ぐらついた歯は抜きます。

乳歯が脱落したときには、永久歯のつぼみにダメージを与えるといけないので、取れてしまった歯を元の穴(歯槽窩)へ戻す再植と呼ばれる治療は行われません。一方、永久歯の脱落の場合は緊急に治療が必要です。取れてしまった歯はきれいに洗って歯が生えていた穴に戻しておくか、それが不可能な場合は、その歯をコップに入れた牛乳の中に浸けておきます。牛乳は、再植手術までの間、歯を新鮮な状態で保存しておくのに役立ちます。どちらの場合でも、取れた歯を持ってただちに一番近い歯科医院を受診してください。

歯が取れてから30分以内に埋め戻すことができれば、かなりの率で元通りの健康な歯に戻す(生着する)ことができます。しかし歯が取れてからの時間が長びくほど、再植しても歯が元通りに機能し続ける可能性は低くなります。再植した歯は、7?10日間、副子(スプリント)で周囲の歯と固定されます。最終的には再植した歯は根管治療を行うようになります。また歯を取り囲んでいる骨(歯槽骨)にまでひび割れが及んだ場合は、6?10週間、スプリントによる固定が必要です。