October 19 [Thu], 2006, 23:08
僕は記憶を失った。
自分のことも、風斗のことも、全く思い出せない。

でも、何故かそれ以外のことはみんな覚えている。
一般常識は勿論、僕達の家から一番近い村の名前や、
その村に唯一ある本屋の場所、そこの店員のおじさんの顔や癖など
細かいことまではっきりと思い出せるのだ。


風斗は、「そういう記憶の失い方もあるんだよ」と言っていたが
何だか釈然としない。
胸の中のモヤモヤは増すばかりで、
もうどうしたらいいのか分からなくなっていた。


そんなある日、僕は村人の一人

―確か名前はシナノ

と川で出逢うことになる。

記憶 

October 17 [Tue], 2006, 21:58
風斗と生活を始めて早一週間。

――彼が言うには何年も前から一緒に住んでいるそうなのだが
   記憶がないので何とも言えない。

ようやく落ち着いて日々を過ごせるようになった。
風斗は僕にとても良くしてくれるので、毎日が満ち足りている。


…それなのに。
胸の中に湧き上がってくるモヤモヤを、
僕はどうしても抑えることができないでいた。

おそらく原因は一つ。


―それは、僕の記憶の失い方にあった。

風斗 

October 16 [Mon], 2006, 22:11
風斗。
青年はそう名乗った。

「あの…僕のことを知っているのですか?」

不安と混乱で震える身体を必死に戒め、僕は彼に尋ねた。

「知っているも何も、僕達は親友じゃないか、”ソウ”」

「ソウ…?」

「君の名前だよ」

風斗は囁くように答えた。
彼の唇はまだ笑みの形を保ったままで。

そのあまりの美しさに、これが夢か現実か分からなくなる。

「記憶を失ってしまったんだね。大丈夫、安心して。僕がついているから」

そう言って、風斗は僕の手をそっと握った。

周りは信じられないものばかりで…自分の存在さえ信じられないのに、
何故かその手の温かさだけは


信じることができた。

輪廻 

October 15 [Sun], 2006, 21:46
輪廻ーーーそれは、迷いの生死を重ねてとどまること。
輪廻ーーーそれは、同じことを繰り返すこと。
輪廻ーーーそれは、…執着心の深いこと。




ふと我に返ると、目の前には見知らぬ青年が立っていた。
かすかに笑みを湛えたその顔はとても美しく、思わず見惚れてしまいそうになる。

「あの・・・・・」

そこで気付いた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・僕は」

信じられなかった。




「僕は…僕は誰でしょうか」

 ―――自分は記憶喪失だった。

あいさつ 

October 15 [Sun], 2006, 9:59
初めまして。
これからこのブログには私の書いた駄文達を多々載せていく予定です。
読み辛い&理解しがたいかもしれませんが、読んで頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。
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