H O T E L M A G E N T A . 

September 27 [Thu], 2007, 22:27
放置してきましたが、もう暫く放置します。
このブログの内容は下のサイトに移すので
もし何か感じたものがありましたら
サイトを通じて感想を頂きたいと思います。

HOTEL MAGENTA

PCからの観覧も可能ですが、携帯推奨です。
PCサイトは時間がないため今年中には作りきれないと思います。


あとは技術とお金と時間がほしいところですが。

瓶詰めの固執 

July 03 [Tue], 2007, 22:47


「嘘吐き」


君に最後に言われた言葉だ。





5月38日、月曜日。

午後16時。

未だ無い傘の所為で防げぬ毒を

小さな瓶に詰めてみた。





霞んでいく景色の中で揺れていた。

出来るだけこの景色を崩さないように。

出来るなら静かに。


この世界が霞んでいく理由は知ってる。


「君に見せたいと思っていたよ。」

黒縁眼鏡の僕は言った。

「だって此処は君の居た場所だから。」

好きなだけ見てくればいい、僕は此処に居る、と。

「でも、その後のことは君にも解ってると思う。」

此処で君が何をしたかも、ね。

そう言ってまた、笑う。

僅かにその顔を歪ませる"彼″の

影がひとつ、この世界に墜ちた。


揺らめく世界に焦点を定めて

歩いていくのは、既に歩いた道。


とうに消えた足跡をもう一度付け直すけれど、


道の終わりは見えていて。


昔の僕が、無表情で僕を見ている。


からっぽだった僕、


口にナイフを咥えた僕が。


刃が嗤う"僕"の唇を僅かに裂いて


流れ出すそれに、彼女の面影が重なる。



世界の終りは見えていて。



知っていたのに否定した過去

解っていながら受け入れない未来

壊れた現在に動き出せなかった時針を

左手でくるくる回してまた嗤う"僕"



「何て不様。」



-------------------------------------


「固執」の意味は広辞苑の2個目の意味で。

日本語は難しい。




黒縁の戸惑いレンズから視得るヴィジョン 

June 20 [Wed], 2007, 1:32

「かまわない。」


僕は答えた。


「君を殺すことは、かまわない。」


僕は続ける。


「それでも君はからっぽになれない。」


僕の眼は君を越えて窓の外を見る。


「だって君は、街を理解していないじゃないか。」





それは夢の中で。


目覚めた今、君はこの部屋の何処にも居なかった。

相変わらず冷え切った部屋から、僕は街を見る。

窓の外では雨が降り続いている。

彷徨う君は、きっと傘を持っていない。

だから君は、きっと傘を持った自分に出会うだろう。


そうして僕は、一点を見つめる。


「気づかないと思ったのか?」


僕は尋ねた。


「いや、君は僕なのだから、いつかは気づくと思ってた。」


僕は答えた。


「昨日まで、気づかなかった。」


部屋の隅で本を読み続けていた、僕に。


「気づかなかったなんて、君はひどいな。」


黒縁眼鏡の僕は小さく、笑った。


「ずっと此処に居たのに。」


眼鏡越しに僕は僕を視ていた。


「君も、僕も。」


解らなかったのは、そう。


「変わった、な。」


黒縁眼鏡の僕は、本を閉じて言った。


「もう23回も読んだ。」


そして真っ直ぐ僕だけを見る。




「変わったとして、僕は、僕だ。」



そう言って、変わってしまった僕はまた、


昔と違う表情で微笑んだ。



「これは、君の未来なのかもしれないね。」



僕を指差して、"彼"は言う。



「だって"君"は、"僕"なんだから。」







そして未だ変われずに居る僕は、僕自身のフィルムを視る。


黒縁眼鏡の僕によって上げられたブラインドの向こうで


それは今、廻り始め


気づけば僕は、暮れていく空を見上げていた。



牙を剥く毒蛾の夜 

May 06 [Sun], 2007, 0:05
この街に生きているという事実。
この毒に生かされているという事実。
少しずつ生きる気力を奪うのに
殺してはくれない毒は
私の首を絞めていった。
呼吸が精一杯で、苦しくて泣いた。
それ以上に、寂しくて泣いた。
毒を運ぶ雨は冷たかった。

とても、とても。

一粒一粒が棘となり、
一つ一つの詞を切り裂いていった。
毒はゆっくり蝕み、やがては腐るこの身、
今は只......

「寒い....」

泣き続けて越える夜
翌朝泣きつかれて詞の中に沈んで眠る。
夢の中でも崩れていくというのに。

散らばる凶器で傷を増やしても
からっぽになろうとしても
何一つ上手くいかずに毒は強まっていくばかりで。

散らばる毒牙

窓の外を舞う毒蛾は増えていき
振り向けば....

今、求めすぎた願いを。


「 を、   ほしい」


かき集めた詞、でもまだ足りなくて。


たぶん、この街に「生きる」私は
きっと崩れ落ち、腐り果て、壊れ狂うまで

抜け出せない。


「私  殺して   」



夜の闇は今日も、私の首筋に毒牙を突き立てるのだろう。
今日も私はからっぽになりきれない感覚を持ったまま
決して私を殺してはくれない夜を泣く。




「  」



23回目に吐き出した詞は真っ赤に染まっていて
私に終りを教えている。
腐り落ちていく両腕を
今は只、見ていることしか出来なくて。
麻痺した感覚では痛みさえ感じられずに
詞は引き裂かれ、意識は壊れていく。

既に終わりを迎えたように見える情景
塗り重ねられた毒の空



「私を、殺してほしい。」



塗り重ねられた、求めすぎた願いを。


-----------------------------


求めすぎた願い=からっぽになること



これ書いてるひとは課題が終らなすぎてちょっとなきそうです。笑


理性飼い馴らした庭(下書き) 

April 26 [Thu], 2007, 0:18

幾度も壊れそうになったから
閉じ込めた心殺して
理性飼い馴らした庭に埋めた。

そうして僕はからっぽになった。



僕は未だナイフを右手に握り締めたまま、
眠る君の後ろに立っている。

午後4時。

飼い馴らした理性手放して
代わりにこの庭で君を飼うことだって、今なら容易いこと。

君の首筋に刃先を向けて
ナイフを握る手を少しだけ弱めた。

今なら、容易いこと。

気づけば僕は、独りきりで笑っていた。
笑う意味も知らないのに。
笑う理由なんて何一つ無いのに。
全ての感覚を殺してしまって
もう僕には、
君が誰なのかも解らないというのに。

ため息のように少し声を吐き出しながら笑っていた。
ため息のように少し泪零しながら笑っていた。
からっぽだった僕は、からっぽじゃない僕の庭で
変わらずからっぽを演じ続けて。

僕の心が憑依したように見えていたから
今まで手放さずにいたナイフ。
今はそれを握る手がどうしようもなく震えていた。
君の上にそれを落とさないように
自分の爪が手のひらに食い込み血が滲むぐらい
一層強く握り締めた。

もう既にからっぽではない僕は
君を失うことに対する恐怖に怯えていた。

僕は震える右手を左手で押さえつける。
次第に重みを増していくナイフ
耐え切れなくなった僕の両手から零れ落ち
落下したそれは君の目の前の床に突き刺さった。
僕は君を見ていることに耐えられなくなり、
君に背を向けて眠る。



毒に侵された眼で、ナイフを見つめ
その白い手で刃をそっと包む君。
少し力を入れると手の中に傷ができ、
溢れ出す血液が温かくて
その魅力に取り付かれていく。

黒い雲はより黒く染まり
その規模を広げていく。
やがて訪れる夜は

すぐ傍にあった。





灰色 

April 23 [Mon], 2007, 0:13
目覚めると、薄暗くて冷たい朝だった。

開いたカーテンから覘いた窓から
曇った空が見える。
光はほんの僅かで、弱弱しい白。
その中には、冷たく張り詰めた空気から自身を守るように
しゃがみこんで、灰色の毛布に身を包む君。
昨日と変わらずバラバラで、ばら撒かれた詞の欠片。
その上で静かに窓の外ばかり見ている君の背中を、
僕はベッドに腰掛けたまま、只、見ていた。
君は哀しみ、孤独引き連れたまま、そこに居て。
漂う君の心は、この部屋の空気をより冷たくする。
弱弱しく吐き出す白い息、やがて倒れ込む詞の中で消えていく。

僕は未だ、君の背中を見ているだけだった。

君の背中に映されるフィルム。
君の詞から成る物語を、見ているだけ。

からっぽな僕の中に、確かに息づき始めていた君の存在。
それでも君の中に、僕の居場所はありますか?

この現実を生き抜くには弱すぎただけ。
この街の毒素は少しずつ君を壊す。
何も知らないままでよかったのに。
真っ白だった君は少しずつ黒に染められていった。

既にからっぽの僕の中に現れた君と、
君が引き連れてきた哀しみ、孤独、そして現実。
白い夢に漂うだけだった僕の中に、黒い雲を落としていく。
今、真っ黒な雨は毒素を強く含んで、僕らの上に降り注いでいる。
――それが今、君の背中に映るフィルム

決して泣かない君の零した真っ黒な雨。
全て受け入れられるのに。
だって僕はからっぽ。
幾らだって余裕はあるから。
でも君は僕に寄り添うことも無く、僕から離れることも無く、
近くも無いけれど、遠くも無い、そんな関係続けている。

やがて倒れ込んだ詞の中で、
眠れない夜を越えたであろう君がやっと眠りに落ちた。
それは相変わらず曇った空を映す窓、
君の心映す冷え切った朝の中で。

毒の降るころ 

April 20 [Fri], 2007, 23:36
部屋に帰ると君は居ない。

暗い部屋は解読不可能な走り書きが記され、
引き裂かれた、バラバラの紙に覆われていて。
床にはいくつかの刃物が突き刺さったり、投げ出してあったりした。

閉ざされた窓を少し強い雨が叩いて
君を外の世界へ誘った空。
カーテンを開け、雨の誘うままに外を覘く僕。
非常階段に座り込み、
冷たい雨に凍えて、痛み堪える君が居た。

床から一本のナイフを引き抜き、右手で構える。
非常階段の方へ、
真っ直ぐ君の方へ向けて、君を誘う。
刃先の向こうに君が居る。
君は僕に微笑んでみせる。
僕は君に微笑んでみせる。
ナイフに近寄る君、
ナイフを下ろさない僕。
君は物欲しそうに僕のナイフを舐める。
冷たい雨ごと、僕のナイフを。

僕はナイフを引っ込め、
左手の人差し指で君の睫毛の雨粒を拭う。
この街の毒素を含んだ雨粒、
君と同様に、自分の指についた雨粒を
僕は舐めた。

君を窓から部屋の中へ入れた。
君の長めの黒髪から墜ちる雨粒は
数え切れない詞(ことば)の一つ一つに染みこんで
毒を広めていく。

長い間、毒の中に佇んでいた君は言った。

「からっぽになりたい。」

未だ僕の右手に握られるナイフ、
僕の右手首を君の右手が掴み、
君はナイフの刃を自分の左肩、首の付け根あたりに向けて。
僕を見る君の目は既に毒に侵されていた。

僕は左手で君の右手を外し、
君の後ろ側に回り、君を座らせた。

ナイフの刃を君の首筋へ。
少し右にずらして首と肩との境を切り開いていく。
浅い傷から少しずつ、
愛すべき君の、毒にまみれた血液が流れ落ちる。

「もっと見たい。」

君は言った。
僕はナイフに付いた君の血液を舐め取り、
続けて君の傷を舐めた。
応急処置を施した後、君に言った。

「お預け。」









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not エロス

勘違いされやすいかもしれないけど
違イマス

前にも大雑把な奴を描いたけど
細かくしてみた。まだ途中。

昨日は結局自分が寝付き悪かったから寝れなかった
しょげ・・・・
授業中に半分寝た(集中しろよ

夜の足音 

April 16 [Mon], 2007, 15:43
「偽者の夜」

夕食は小さな喫茶店で食べた。
両親と私の3人だった。
もう12年目になる古い車で、家路についた。
帰りに母が和菓子を買うと言って、車は途中、菓子店に停車した。
両親は車を降り、和菓子を買いに店へ入っていった。
私は車の中に残り、深くなる夜と同じ色のイヤホンを耳に押し込んだ。
そこから流れる音が鼓膜を震わせ、外の世界の音を全て遮断し
私は外の世界しか映せない眼を閉じた。

雨降りの日の詩だった。

曲が終わり、僅かな静寂が訪れた瞬間
遮断された世界から、足音が聞こえた。
そしてそれは、私の座る後部座席を通り過ぎ、
運転席のドアを開けた。
私の知らない誰かは、私を乗せたまま菓子店を出た。
泥棒だろうか。それとも人殺しだろうか。
私は眠っているふりをした。

流れ続ける次の曲は―…

「 」

運転席の誰かは私に向けて声を発した。

「何故、自分から来ようとしなかった?」

私は眼を開けた。
「誰か」とは、黒髪で、黒いスーツに身を包んだ男だった。
その後姿は私の殻を見透かし、
隠し続けた真実を見破った。

「考え事をしていたから。」

私はそう答えた。
私自身が何処へ行くべきだったのかは、全く検討がつかなかった。
しかし、私が生まれてから続けてきたことといえば、
これぐらいしか無かったのは事実だった。

彼は只の泥棒や、只の人殺しなどではなかった。
遠い昔に迎えた一つの夢の終り、
彼の足音は終りを終らせる夜の足音と同じだったから。
彼は言った。

「でも君の感情の多くは、
この世界でいくら考えたところで戻らないだろうけど。」

私の中に「怖い」と「面白い」という感情以外は
あまり存在しないこともまた、事実だった。
私にとってこの世界はとてもくだらないもので、
面白いものなど滅多に無かった。

・・・・


「夜」



------------------------------------


イヤホンを耳に押し込んだところまで実話です

・・・の部分は面倒なので中略されました



腐敗の予感 

April 10 [Tue], 2007, 23:35
「名無し」

既に腐り墜ち崩壊した両腕なら、
貴女が拾い集めて
裏庭の井戸に沈めたのでしょうから。

耐え抜きすぎた孤独の果てで
世界を失った貴女の姿を拝見致しました。
話せない貴女の、離さない孤独。
話さない僕の、離せない孤独。
盲目となった貴女の
景色だけでなく、音さえも失い、
その目蓋に映る最後の色は。

窓の外、裏庭の椅子に座り
貴女はこの午後に、何を想うのでしょうか。

降り続ける木漏れ日の色も、
漂う風の音も、
貴女には、もう何も解らないことと想いますが、
貴女はきっと覚えているのでしょうね。

曇った窓に描いた夢も
庭に流れ込む小さな川も
覗き込んだ井戸の底さえ

全てを浮かべ
貴女は今、私とは違うところで
同じ庭を見ているということ。

まもなく全てが崩壊する私の全てをも
貴女はその庭の井戸に
全て沈めてしまうのでしょうから。

その口元に、僅かな微笑みを浮かべたまま。

僕はやがて腐り果て、
貴女と同じように何も解らなくなります。

腐り果てた僕は此処で
井戸の淵に座り、只、貴女の背を
孤独を放し、何の感情も無いまま見るのです。
追うこともせず、その背中に向けて

僅かな微笑を浮かべ…


--------

とくに解説はないです。
意味もあんまり深くないはず。
最後が点々なのは考えてる途中で腐りきったからです。


0-1 

March 22 [Thu], 2007, 23:20

日常で面白いことが特に無いので
(いつもないけど…←寂)
今日は真面目に描きます、長いです。
なんか面白いことはないかね。

全5部作「空白」

「事実」

※「事実」にはグロテスク要素が含まれるため、
  掲載はしばらく控えます。


「欠落」

背筋に寒さと孤独感を感じ
僕は目を醒ました。
辺りは真っ暗で、背中合わせの君がやけに冷たい、
午前四時半。

夢を見ていた。

僕は真っ白な夢の中、
真っ白な世界で、真っ白な君と出会う。
僕らは決して向き合わず、僕は君の背中だけを知っている。

君の顔も、君の声も知らないまま、
この世界に二人きりで。

僕が真っ白な窓の外を見ているとき、
背中に君の視線を感じたことが何度もあった。
確かに君は僕を見ている。
でも、振り向いてしまったら
この夢は壊れてしまう気がして。

だから僕らはいつからか、
背中合わせで互いを支え、
この夢の中で生きてきた。

互いに依存していた。

目を開けると真っ暗で、
何も見つけられなかった。
目を閉じると真っ白で、
僕は君を見つけられる。

だから眠り続けた。

生きることの意味は、
全て眠るためにあった。

でも僕は、事実が知りたかった。
怖くてたまらないけれど、目を開けた。

真っ暗。午前5時。

何も見えない、見つからない。
君がやけに小さい。
孤独が怖い。
凍てつく空気が痛い。

午前5時半。

何も聴こえない。
未だ事実は見えてこない。

午前6時。

気づけば視線は空白の床に落ちていた。
見上げると、辺りは朝の光に包まれていた。
心地良い冷たさ。

視線を窓へ。
硝子に映るのは――


君。


映された情景に、どうしようもなく怯える僕が居て。
崩れていく。

堪らなく、痛い・・・!

君の叫びが聴こえる。
泣き叫びながら君は崩れていく。
痛くて苦しい時間を、君はたった独りで。

どうか、違うものであってほしかった。
これ以上事実を知りたくない。
既に一度捨てた事実。
認められなかったのは、僕の方だった。

頭が割れそうだった。
割れてしまえばよかった。

もう、生きられない

震えが止まらず
吐き気が止まらず

誘う眠りに縋ることに必死になった。

やがて僕は、意識を失った。

君の崩れる音に、身をまかせたまま。

プロフィール
  • アイコン画像 ニックネーム:あか
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