文献:関節窩と烏口突起の関係:解剖学的研究 

March 14 [Sun], 2010, 21:20
短いのでさくっと。

タイトルは「関節窩と烏口突起の関係:解剖学的研究」という意訳ではなく、「The relation of the coracoid process to the glenoid: an anatomic study」です。お間違えのないよう。

pubmedはこちら↓
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19664503

論文の内容
・20肩(18遺体)で関節窩と烏口突起の関係を調べた
・関節窩を時計と見立てて、何時の方向に烏口突起があるかを調べた
・関節唇と烏口突起の距離を調べた
・烏口突起は1:24から2:18の間にあり、平均は1:47±0:15であった
・距離は21.5±3.6mmであった


烏口突起のimpingmentの治療の際に役立てる資料だけれど、PTとしては超音波診断とかで使えるかも。

文献:上腕二頭筋腱の安定化としてのSGHLとCHLとSSC腱の機能解剖について 

March 14 [Sun], 2010, 17:49
途中まで読んで?となって、最後の図5で!となった文献です。
面白かったー。

タイトルは「上腕二頭筋腱の安定化としての上関節上腕靭帯(以下、SGHL)と烏口上腕靭帯(以下、CHL)と肩甲下筋(以下、SSC)腱の機能解剖について」という適当な意訳ではなく、「Functional anatomy of the superior glenohumeral and coracohumeral ligaments and the subscapularis tendon in view of stabilization of the long head of the biceps tendon.」です。

pubmedはこちら↓
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19535271

論文の特徴
・結論から言うと、上腕二頭筋長頭腱(以下、LHB)を脱臼させないようにSGHLがLHBの下に滑り込んでいる
・さらにSGHLはSSC腱の終わり部分に付着していて、SSC腱も同様にLHBの安定化に貢献している
・CHLはSGHLと同様の組織構造であり、SGHLに緊張を与えることで間接的にLHBの安定化に貢献している


意外とFig.5から見たほうがいいかも。これ見ないとわかんなかった(理解力不足)。
ええと、結論から言うと「スガヤ先生、ぱねぇ!」みたいな。もちろん、他のMDの先生方もぱねぇのですが。
船橋整形に行きたくなっちゃいますね♪

文献:前方へのinstabilityにおける関節上腕靭帯の解剖と機能について 

March 11 [Thu], 2010, 21:44
さて、肩です。この間の院内勉強会はうまくいった気がします。
後輩たちも色々と関心が持てたようでよかったです。

それはともかく…

タイトルは「前方へのinstabilityにおける関節上腕靭帯の解剖と機能について」という適当な訳ではなく、「Anatomy and function of the glenohumeral ligaments in anterior shoulder instability」です。

pubmedはこちら↓
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12072743

論文の特徴
・上関節上腕靭帯(と烏口上腕靭帯)は0°〜50°において前方の安定性を保障している
・中関節上腕靭帯は45°〜60°において前方の安定性を保障している
・下関節上腕靭帯は前後の脱臼に対して最も重要な安定性を有している


だいたいですが、こんな感じです。もうちょっと細かい文献も読んでみようかな…

文献:能動的なエクササイズ中の腹部筋群のrecruitment 

March 05 [Fri], 2010, 0:14
またPaul W Hodges絡みの文献です。
そんなファンかという声が挙がりますが、なんとなく気になっていた文献なので、深い意味はないです。

タイトルは「能動的なエクササイズ中の腹部筋群のrecruitment」という適当な意訳ではなく、「Abdominal muscle recruitment during a range of voluntary exercises」です。

pubmedはこちら↓
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez

論文の特徴
・腹横筋、内・外腹斜筋、腹直筋にEMG装着し、エクササイズを行った
・運動は「下部臍引っ込め」「全体的に臍引っ込め」「Bracing」「骨盤後傾」エクササイズを行った。
・下部・中部の腹横筋は「下部臍引っ込め」で他のエクササイズと比較して有意に活動した。
・外腹斜筋は「Bracing」で他のエクササイズと比較して有意に活動した。

・これらの結果は臨床にevidenceを与えるものである。

なんというか、上記の特徴は一部なので、読んでみることをオススメします。
というか私の書き方だと偏ってそうなので…。精進します。

文献:上腕二頭筋長頭腱のentrapment(肥大した上腕二頭筋) 

February 27 [Sat], 2010, 23:07
これは面白い!!

タイトルは「上腕二頭筋長頭腱のentrapment(肥大した上腕二頭筋)」などという適当な訳ではなく、「Entrapment of the long head of the biceps tendon: the hourglass biceps--a cause of pain and locking of the shoulder」です!

これは原著で読むべきだと思います。

ちなみにpubmedはこちら↓
http://bit.ly/c7bVYU

論文のサマリー
肩関節挙上時の10〜20°の可動域制限を伴う痛みには肥大した上腕二頭筋の存在を疑うべきである
・肥大した上腕二頭筋の厳密な診断は鏡視下もしくは開放術で可能である
肘伸展位で肩挙上すると上腕二頭筋腱が結節間溝に滑り込まない様子が観察される
・単に上腕二頭筋腱切除や固定術はこの問題を解決しない
・上腕二頭筋腱の関節内の部分を切除するべきである

考察では「上腕二頭筋腱の肥大は腱板やSSP損傷の一次的要因になり得るのではないか」と言及していました。興味深い。まだまだ肩は奥が深い。

ちなみにリハ科内の(非公式)勉強会で発表予定。