養命酒を飲んでみた。

January 04 [Wed], 2012, 20:08
養命酒を飲んでみた。

実はCMはいずこでみたことがあるのに、今まで養命酒を飲んだことがなかった。

名称からして神々しいではないか。「養命酒」。自分から命を養う酒なんて、どんな美酒またはさぞかし苦い薬草をどっぷり漬けこんだおどろおどろしい飲み物に違いない。

朱色の箱を読むと成人1回20mlとある。計量容器におそるおそる瓶をかたむけると、とくとくと良い音を鳴らしながら流れ出てきたのはいかにも薬効がありそうな濃い茶色の液体。

おお、これは。美味しそうというより、苦そうだ。

ところで養命酒はCMのいずこで、といった私だが、強烈なインパクトで養命酒の名を思い出すのが向井万起夫の著書、『君について行こう』の中に出てくる「養命酒」。

手元に本がないのでもしかするとただの思いこみ、なのかもしれないが、万起夫の妻で宇宙飛行士の千秋さんが飲んでいたのが「養命酒」。外見もりもりには見えない千秋さん(本当の千秋さんはものすごくスポーツができるもりもりで才媛)の力の源、「この一杯に救われる」ではないけれど、昔からあまり精気のなかった私にとってはまさにうらやましい限りの飲み物だった。

でも本を読んだときは未成年だったし、アルコールが入ったものを親に要求するのも(自分でこっそり買ってみようとかおもわないのがまた子供)難なのでそのまま歳月は流れ、現在に。

で、一気に飲み込んだ。

おい。おいおい、おい。

知ってるぞ、この味。舌に残る苦いというより深く甘みのある味は過去の記憶を呼び覚ます。どれだどれだと記憶をさぐる。

きれぎれになってしまった記憶は霧散していてぴたりとあてはめることはできないが。

触覚の記憶は嘘をつかない。

むかしむかしのその昔。幼いころに私はこれを飲まされた。かつて母もこの「養命酒」なるものの効力にすがったことがあるのだろうか。

とまぁ、驚きと一緒に再度朱色の箱をみて、妙なことに気がついた。

「乗物又は機械類の運動操作を行う場合は服用しないでください(アルコールを含有するため)」

そうだね、職場とかで飲んでたらさすがにまずいわ。

「1日3回、食前又は就寝前に服用してください」

食前・・・これはいくらなんでも朝食や昼食ではないだろう。ということはこの「食前」は「夕食」が該当する。

そして寝る前にごくりと一杯。いいね、いいね。体あったかくなるし。

でも1日3回なのだよね。あと、1回はいつを指すのだ?

やっぱり昼食か?いやいや朝食か?いやいや、それはまずいぞ。働いているかぎり、アルコールがはいっているものを仕事前や仕事中に飲むのはまずいのでは?

でもあと1回はいつ飲むんだ?これは休日を基本に考えるべきなのか?ところで2回分40ml飲んだらやっぱりまずい?

まじめな用法・用量の説明書ほど、面白いということを初めて知りました。



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