* 出会いは金色 *

June 20 [Tue], 2017, 21:00
 
『パンケーキを食べに行きませんか?』

何十通もやりとりを繰り返したある日、
彼からのお誘いはそんな感じだったと思う。

断る理由もなく、承諾。

前日の夜、まるで遠足を待ち遠しく想う子どものように
ドキドキと心臓が落ち着かなかったのは久しぶりのことだった。



季節は、晩夏。

まだ、蒸し暑さが残るそんな日。

待ち合わせは、大阪キタにある商業施設の前。
一足先に着いた私は、滴る汗をこまめにぬぐった。

汗臭いって思われないかなあ?メイク、崩れてないかなあ?

そわそわしながら到着を待つ。



程なくして、こちらへ向かってくる1人の男性。

黒髪の短髪で、キリッと吊りあがった眉毛で、さらりとジャケットを羽織っていて。
こちらへ近づくにつれて、まるでそこだけ爽やかな風が吹き抜けているかのようだった。



「はにーさんですか?」



目の前で、私のHNを呼ぶ綺麗な声。
ビルの隙間から漏れた光が、彼の笑顔を一層眩しくした。



私は一瞬で恋に落ちた。

 
P R
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付き合って3年。両親にも紹介済み。
未来を夢みた私の、時が止まった実話。