この手を汚すこと、あなたを守ること。(1)
2005年06月04日(土) 23時50分
みんながしあわせになれる方法を探していた。
でも、そんなもの見つからなかった。
なら、
あなただけしあわせでいてくれれば良い。
引き金を引くのに抵抗を感じなくなったのはいつからだったっけ?なんて思いながら、握った銃に手早く新たな弾丸を詰める。
シリンダー式は古風な感じが好きで使っているが、正直不便さを感じる時も多々。
「やっぱマガジン式のヤツも手に入れて、両方持ち歩こうかなぁ」
ちいさくひとりごち、しっくりと弾が収まったのを確認。
「お待たせ。しんどいの長引かせちゃってごめんね? すぐ、キメてあげる」
足元でうずくまる息も絶え絶えな感じの人影に銃口を向ける。
途中で弾切れ起こすなんて、何て不親切。
出来れば、『彼』みたく一発でキメたいんだけど。
「オレまだ下手くそでごめんねー」
続けざまに数発打ち込んで、やっと終わりにできる。
「あー、お腹空いた」
使い終わった銃をジーンズの後ろポケットに突っ込み、その場を立ち去る。
一度も振り返らないまま。
「早く帰ろ。捺朗さんのごはんが食べたーい!」
その足取りは、つい今しがたの行動が嘘ででもあるかのように軽く見えるだろう。
でもオレは、ポケットの銃から布地越しに伝わる熱さを、確かに感じていた。
でも、そんなもの見つからなかった。
なら、
あなただけしあわせでいてくれれば良い。
引き金を引くのに抵抗を感じなくなったのはいつからだったっけ?なんて思いながら、握った銃に手早く新たな弾丸を詰める。
シリンダー式は古風な感じが好きで使っているが、正直不便さを感じる時も多々。
「やっぱマガジン式のヤツも手に入れて、両方持ち歩こうかなぁ」
ちいさくひとりごち、しっくりと弾が収まったのを確認。
「お待たせ。しんどいの長引かせちゃってごめんね? すぐ、キメてあげる」
足元でうずくまる息も絶え絶えな感じの人影に銃口を向ける。
途中で弾切れ起こすなんて、何て不親切。
出来れば、『彼』みたく一発でキメたいんだけど。
「オレまだ下手くそでごめんねー」
続けざまに数発打ち込んで、やっと終わりにできる。
「あー、お腹空いた」
使い終わった銃をジーンズの後ろポケットに突っ込み、その場を立ち去る。
一度も振り返らないまま。
「早く帰ろ。捺朗さんのごはんが食べたーい!」
その足取りは、つい今しがたの行動が嘘ででもあるかのように軽く見えるだろう。
でもオレは、ポケットの銃から布地越しに伝わる熱さを、確かに感じていた。

