いるはずのない祖母がそこにいるのが怖かった 

April 24 [Mon], 2017, 11:47
夫は早くに両親を亡くしたためか、死んだらそれで全て終わり、
と言う考えで、心霊の類は一切信じていません。
しかしまだ学生の頃に、1度だけ金縛りになったそうです。

その日朝の9時過ぎに、そろそろ学校に行かないと、と思いながら、夫は
自分のベッドの上でゴロゴロしていました。
そんな風に、ウトウトしていたら、
突然身体が動かなくなったそうです。
周りの物は見えているのに、身体が全く動かない状態は、
とても不愉快だったそうです。

仕方なく、しばらくそうしていたら、
ベッドの周りを多数の老人に取り囲まれていました。
夫は驚いて、とても焦りました。
何しろ、見ず知らずの人たちに取り囲まれたら、それが老人でも子どもでも
怖いだろうと思います。
ところが夫が、老人たちの中にその頃はまだ元気だった夫の
祖母がいたと言うのです。

その日の朝、祖母はいつものように畑に出かけて、
その時間は家に居ないはずでした。
祖母は夫の頭のあたりに立って、夫の顔をじっと覗き込んでいたそうです。
その事が夫を一番怖がらせました。
普段一緒に暮らしているお祖母さんなのに、何故怖いのか、
夫に訊きましたが、
いるはずのない祖母がそこにいるのが怖かったと言っていました。

生きている人間なら、ちょっと用事が出来て
畑から家に帰って来る事もありそうですが、
そんな理屈では打ち消す事の出来ない怖さだったようです。
人間が色々と学問を追求するのも、
怖さを打ち消すためなのかも知れません。





P R
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