正しい街@ 

July 02 [Wed], 2008, 0:32
星が見えない。

2年前、
あの街で見えていた
数えきれないほどの星の瞬きは
東京の空には映らない。

ここは
地上が明るすぎるのだろう。


もう夜中だというのに、
新宿の街は光に溢れ
人が行き交う。

こんな時間に、
若い女がひとりで歩けば、
何人もの男が声をかけてくる。

店の客引きであったり、
食事の誘いであったり、
欲望剥き出しで寄ってくる男だっている。

ここにいると、
なんだか自分じゃないみたいだ。


去年あたしは、高校を卒業した。

決して勉強ができたわけではなく、
運動ができた訳でもない。

そんなにかわいくもなくて、
何も取りえなんてなくて。

でも、女子高生とはそういうもんだ。

みんな同じような雑誌を読んで、
同じ制服を着て、
何かが突出することを
みなは望んでいない。

あたしだってそうだ。
周りの子達となんら変わりのない子だった。


それなのに。

あたしには居場所がなかった。

一緒に帰ったり、
休み時間にお喋りする相手がいなかった。



学校では、
いつもひとりだった。
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