和紙とは

January 09 [Wed], 2013, 17:45
このことは併し、自然科学の歴史[#「歴史」に傍点]がすでに物語っている処である。近世自然科学に於ける根本概念は或る意味では大抵哲学(当時夫は形而上学)体系からの所産である。エネルギー不滅則となって現われるエネルギーの概念は、ライプニツにとっては、彼のモナドロジー(夫が彼の存在論だ)によるモナドの表象力に相応せしめるために構成されたものだし、運動量不滅の法則となって現われる運動量の概念は、デカルトにとっては、彼の幾何学的物体観から出て来るものである。このライプニツ主義とデカルト主義との対立――ライプニツはデカルトの幾何学主義[#「幾何学主義」に傍点]に対して力学主義[#「力学主義」に傍点]を押し立てることによってその存在論への動機を得ている――は、単に存在論=実体論の上での対立ではなくて、自然哲学(現代の言葉では)=自然科学の上での対立なのである。そしてこの二つともが実は、更に古くスコラ哲学に於ける実体[#「実体」に傍点]――それは神であり不生不滅の常住者である――の概念の変形したものに外ならなかったのである。
 以上のことは又哲学の歴史の側からも知ることが出来る。今日吾々が実際に用いることの出来る哲学は、吾々が東洋人であるにも拘らず(或る哲学の博士の如きはその著書に「我は日本人なり」というリフレーンをつけているが)、決して印度哲学や支那哲学、仏教哲学や況して「日本」哲学、などではなくて、所謂西洋哲学・欧州哲学なのである。西洋哲学は、その学的実質から見れば、西洋の哲学ではなくて今日では吾々の哲学なのである。
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