ニューシネマパラダイス。 

October 22 [Sun], 2006, 21:55
普及の名作。
こんな良い映画があるなら何故もっと早く観ておかなかったのだろう・・なんて思ったくらい。


戦後。シチリア。
テレビもラジオもない時代。
その村には一つだけ劇場があった。人々はそこに集まって、みーんなで映画を観た。
そして共有し合った。
愛や悲しみ、胸躍る興奮、笑い。映画のもたらすもの全て。
大人も子どもも老人も、みんな一緒に。

村に暮らす少年トト。大の映画好き。笑顔がすーごくすてきな男の子。
そして村の劇場で孤独にフィルムを回し続ける映写技師の老人。アルフレード。
やがて2人は友だちになる。

トトの成長を深い愛情を込めて見守り続けるアルフレード。
まるで本当の父親のように。
シチリアの暖かい空気や人々に包まれながら、
トトは青年になり、愛を知り、苦痛を知り。
その果てにある決断を下す。。(ここからは映画をみてくださいね。笑)


見終わった後で、ふっと思い出したのは、ふるさとのこと。

「再会」というものは、
一度全て「忘れ」てからじゃないと出来ないものなんじゃないかな。
生まれ育った世界から離れて、違う世界に生きて、そしていつか故郷へ帰ってきたとき。
その懐かしさはきっと、子どもであった自分自身に会わせてくれる。
その頃、自分を大事に守っていてくれたひとの愛を気付かせてくれる。
そして、今でもわたしを待っていてくれる人たちをかけがえない存在と感じることができる。

この映画は、見る者をそんな気持ちにさせてくれます。

そして。映像を彩るうつくしい音楽。
ラストの、トトがアルフレードの形見と対面するシーン。
日常生活のたくさんのシガラミさえも忘れ去って、ただ涙が流れます。
心を綺麗に洗い流してくれる、そんな作品。



大停電の夜に。 

October 08 [Sun], 2006, 7:42
「東京タワー」の源監督作品。

物語の舞台は、東京。
人工衛星の事故(詳細は謎。)により、首都圏で大規模停電が起こる。
テレビも、エレベータも、地下鉄も。電力に頼るライフラインはストップ。
普段の生活なら、ただの事故がおこった1日で終わるだろう。
でも、この日は年に一度のクリスマスイヴ。

会いたい人がいる。待っている人がいる。
やらなければいけないことがある。
そんな、人々の想いが込められた夜。

それぞれの出会い、ひとの不思議なつながり。
人間ってやっぱり、気持ちとか、想いで繋がってる生き物だなって感じた。
それと、イヴの夜というちょっと期待したくなる時間の流れの中で、映画を観ているのだけど、
自分も「その場所」に居るような、そんなリアルな感じ。


特に良かったのは、豊川悦仁さん経営のめちゃ渋!!なバーの雰囲気。
停電だから・・・とのことでお向かいのろうそく屋さんの女の子(田島智子さん)が、たくさんのろうそくを持ってくるんだけど、そのろうそくの灯りに照らされて2人がトヨエツの昔ばなしについて話すシーン。


現場スタッフになって眺めたかった。。って本気で思った。
美術担当の人は大変だったろうなー。でもセットそのもの、場所そのものが素晴らしく美しかった。
冬ってろうそくの灯りが無性にみたくなるね。

出てくる役者陣もどの人も味があって、あったかかった。
見終わった後も余韻にひたれる。いい映画。

東京タワー 

September 05 [Tue], 2006, 23:39
2005年の冬に公開された映画。
黒木瞳と岡田准一の年の差カップルの恋のお話。

あまり自分の話をココではしないのだけれど。
今まで好きだったひとに、ほんとの意味で「さよなら」を言ってきました。
ずっと前にその恋は終わっていたのだけど。
もらったメールとかの「言葉」はずっと消せなくて。
どーしようもなくて。そんな毎日が辛くて。

本当に、水槽に水が溜まっていくみたいに気持ちが溢れて、
溢れ出したら想いを伝えることでしか気持ちを止められないような。
そんな、唐突な。
非日常と日常の間にあるような恋でした。

で。
この映画を見たのは自分の気持ちを落ち着けるためでもあったのだけど。


いまほんとに謎。
「愛って・・・・?」
あたまがませてる小学生レベルみたい。。


なんだろうね。でも今何となく思うのは。
ひとを愛することで、自分の寂しさを紛らわしたり、消すことは、愛とは違う。
でも。
ひとを好きで好きで。
でも逢えない時間が長くて。だから寂しく想うのは、その気持ちは「愛」なのかな。それは相手ではなく、自分に向けられたものではないのかな。

自分の想いが叶わなくて「愛情」が報われなかったり。
逢えない日々が長くて「寂しさ」が募ったり。


その気持ちは相手のためのもの?
自分のためのもの?



さて。愛ってなんだろう。

8月のクリスマス。 

August 07 [Mon], 2006, 0:39
何回か途中休憩をはさんで、たったいま、見終えました。

山崎まさよしさんが主演・音楽を手がけた映画です。
山崎さんの歌は昔から有名だったから知っているけど、どんな演技をするのだろうと思って見てみることにしました。


えっと、ラブストーリーです。
ほのかな、でもたしかな恋といったところかな。


ラブストーリーなんだけど、そんなめちゃ急展開するとか、恋の三角関係に陥るとか。そんな展開はまったくない。ごく普通の・・・いや、主人公のおかれた境遇はけして普通ではないのだけれど。
わたしたちが日々暮らしている日常の中に「恋」というものが自然に生まれてきたような。

ゆっくりと時間が流れていく。
雨が降って、止んで、空が晴れていく。そんな素朴な雰囲気が漂う作品でした。

でもね、やっぱり恋だから、いろいろある。
もう少しでお互いがふれあえるのに。。なかなかうまくいかない。
でも体はふれていないけれど、心は繋がっている。そんな風に思った。


そして山崎まさよしさん、素敵な演技でした。
ポロシャツがあんな風に似合う男性っていいですね。

Beautiful Mind。 

August 04 [Fri], 2006, 0:54
タイトルに惹かれてTUTAYAで借りてくる。

ラッセル・クロウの演技を初めて見ましたが、とてもあたたかい笑い方をする俳優さんだなぁと思いました。ぴしっとした表情と、愛する人に向ける微笑みと。どちらも素敵でした。
物語は。ネタばれの危険があるので見たくない方は10歩くらい下がってくださいね。笑。









******





最初に、これはヒューマンドラマなのか、それともサスペンスなのか。。といったところ。
どちらの要素もたっぷりで、見ごたえありでした。特に最初、幻覚だと言われ始めた頃は完全に主人公視点だったので、「いや、幻覚なんて嘘だ。ホンモノを見てるにきまってる。」と頭が混乱してきたり。。
あとになって考えると、見ている側までも巻き込んでお話を進めていくやり方、見事でした。
途中、幻覚に絡まれるシーンはやっぱり怖かったです。


「自分が心からの友人だと思っていたその存在が、実はアタマが勝手に作り出した幻覚である。」


こんなことを突然言われても、信じられるはずがない。
だって現に目に見えているではないか。

主人公の精神にヒビが入り始める。
そこからの苦悩の日々。愛する妻すらも守れない、信頼できない。


物語自体は悲しみに満ちていました。
でも、見終わったあとにはとても安らかな気持ちになれる、そんな映画です。

ゲド戦記。 

August 03 [Thu], 2006, 1:42
久しぶりに映画館へ足を運んだ。

宮崎駿監督の息子が手がけたジブリの最新作「ゲド戦記」。
原作は確か高校生の頃、母親がはまっていたのにつられて一度読んでいた。
今回のストーリーは「ゲド戦記」というより「アレン戦記」といったところかな。

とても感動したのは。風景の美しさ。

そらの色、草原の色。
星々のひかり。
夕日と、朝日の圧倒感。
町の風景。
どれをとっても、色遣いや描き方がうつくしい。まず、物語がどうこう言う前に、映像としての質の高さを感じました。


つぎ。物語に出てくる登場人物はそこまで個性派という訳ではなかった。
少なくとも「千と千尋」の湯婆女みたいな濃いキャラは登場せず、全体的に薄いイメージ。でも線がその分すっきりとしていて。細かな表情からは温かみが感じられた。主人公?アレンの喜怒哀楽がストレートに伝わってきた。ぱっと見、ヤックルに乗ったアシタカか。笑。と思ったけど、表情がアシタカとは全然違っていた。

ストーリー自体は、伏線が張っあるのかと思いきや、最後までタネ明かしがなかったり、何故そこで?という疑問が出てきたり。。全体的にフォローがなかったかな。原作を読んでいない人にとっては「?」が浮かぶ場面もあったかもしれない。


それでも、息子さん(名前は忘れた…)はしっかり父の仕事を引き継いだのではないかと思う。

「もののけ姫」で宮崎駿も終わったと一時噂されたこともあったが、ディズニーが死んでしまってもその精神を引き継いだディスニー映画のように、ジブリも永遠に名作を作り続けてほしい。



思い出した。。宮崎吾郎監督でした。

Dancer in the dark。 

July 28 [Fri], 2006, 0:57
この映画は忘れられない。
なんというか、教訓でも感動でもない。
ただ、イメージとして心の中に残っている。

実際はとっても鑑賞しづらい作品。カメラは手持ちかっていうくらいブレるし、映像も少し色褪せてる。

ストーリーも、「どちらかと言えば。」なんて曖昧な表現する余裕も無く。
救われない。とわたしは思った。
これは。救われないお話だなって。15歳くらいのときに見てそう思った。


でも。このどうしようも無く引きつけられ続けている感じは何だろう。
主演はビョークさんという、北欧のアーティスト。とても不思議な雰囲気のひと。言葉で表すなら。。んー現代的?とでも言えばいいのかな。
彼女の歌う歌。テーマソングの影響は大きかった。と思う。
機関車に揺られながら、踊りながら歌ううた。カシャンカシャン。線路を踏む機関車の規則正しいリズムから、その曲は始まる。良ければ一度聴いてみてください。曲名はちょっと思い出せないけど。

映画の最後はとても恐ろしかった。
限りない優しさからくる、ぞっとするような恐ろしさ。という感じ。

この映画。
好きでもキライでもなく。良いとも悪いとも言えない。なんだろう。。

ただただ「強烈」なイメージが心に焼き付いているのです。
2006年10月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
最新コメント
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:hitokoma-lib
読者になる
Yapme!一覧
読者になる