サイハテ・ソングス / オワリカラ

March 06 [Thu], 2014, 10:56
約1年振りです。
自分を取り巻く環境もかなり変わり、一人称は「僕」から「私」になりました。
私にとっての「僕」という一人称は完全に役目を終えたのです。
お疲れさま。

さて、本題です。
現場感のない人間が書くレビューほどつまらないものはない、と思い、しばらく筆を取る、ではなくキーボードを叩く、ということから離れていた私ですか、これまでまとまっていたオワリカラというバンドへの興味関心がこの1枚で急速に深まったため、こうしてポチポチと文字を入れています。

お聴きになられた方も多いと思いますが、この作品、オワリカラらしい心地よい中毒性だけではなく、過去の作品以上に二面性や表裏一体という表現がしっくりくるものに仕上がっているように感じます。

私はものすごく熱心なオワリカラファン、というには到底及ばないライトなリスナーなので、的外れなことも書いてしまうかもしれませんが、そこも含め、一個人の感想として受け止めていただければと思います。

冒頭は勢い良くベッドにダイブするような軽快さと解放感、というより解き放たれる、という言葉が相応しい楽曲が並んでいます。
気がつけばもう◯曲目だ!というくらい、巧みに引っ張り込まれる。
そしてゆっくりと、自らの身体が重たくなり、沈み込んで行くような独特の心地よさがやってきます。
その流れが本当に美しい。
そして、オワリカラというバンドの術中にまんまとハマってしまった!と、思った時にはラストを飾る「L」がバシッとこの作品を締めくくってくれていました。
また、途中差し込まれるタイトルにもなった「サイハテソング」のタイミングの良さったらないです。
いわゆるオワリカラのテイストとは異なる色を持った楽曲ですが、それにもかかわらずピッタリとパッケージされていて、私のように深くバンドのことを知らない人間が聴いても違和感なく入ることができる。
美しい、と感じた理由はきっとここにもあるはずです。

私は専門家ではないし、毎度書くように偉そうな評価をできるような人間ではないのですが、ロックをロールする、というのはこういうことなのではなかろうか、と誰かに語りたくなる。
そんな1枚が完成したと思います。
楽曲におけるBPMの加速が取り沙汰される中、ミドルテンポでも爪先が淀みなく弾み始めるその感覚も味わっていただけることでしょう。

過去の作品にも言えることですが、オワリカラは言葉の乗せ方、ではなくはめ込み方が本当に上手い。
それができればいい曲なのかと言われればそれはまた別ですが、バンドの魅力の1つであり、私が彼らの音楽をつい聴かされてしまう理由の1つでもあることは確かです。

現実のギリギリちょっと上、と唄われるように、オワリカラ、ってつまりそういうことなんじゃないでしょうか。
あとね「踊るロールシャッハ」ね。
この曲カッコよすぎでしょうよ。


■ ■ INFO ■ ■
TITLE : サイハテ・ソングス
ARTIST : オワリカラ
2014/02/26 RELEASE
HP : http://owarikara.com
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