昼ドラHolic 〜安宅家の人々・美しい罠・麗わしき鬼(麗しき鬼)・紅の紋章・母親失格・金色の翼・愛の迷宮・安宅家の人々〜

東海TV昼ドラのあらすじや感想を書いてます。

2006年10月
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2006/07/01〜09/30
「美しい罠」189,044Hit
09/30最終回は8,911アクセスでした
2006/10/01〜12/31
「紅の紋章」170,020Hit
12/27最終回は2,096アクセスでした
2007/01/04〜03/30
「母親失格」47,685Hit
03/30最終回は1,472アクセスでした
2007/04/02〜06/29
「麗わしき鬼」130,863Hit
06/29最終回は4,355アクセスでした
2007/07/02〜09/28
「金色の翼」91,308Hit
09/28最終回は840アクセスでした
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紅の紋章/第17話「婚約者」10/25Wed.1/2 / 2006年10月25日(水)
客間に集まる家族、そして邦代と純子。
辻が綾子の縁談の話を切り出す。
驚く綾子。
珠彦「その縁談って、誰が持ってきたんです?」
邦代「私よ。綾子さんのためと思って」
珠彦「唐突過ぎませんか」
辻「私も最初はそう思った。
しかし、綾子の幸せの選択肢として
悪い話ではないと思ったんだ。どうかね?綾子」
綾子は純子の意見を求めるように、純子の顔を見る。
純子「もし気が進まなかったら、
はっきりそう仰ったらいいんじゃない?」
邦代が怒ったように言う。
「他人は口を挟まないでいただけますか」
珠彦「綾子は純子さんを叔母さんより頼っているんです」
珠彦を咎める辻。
辻「私がずっと一緒にいられるのなら傍においておきたい。
しかし、親というのはいずれ先に逝かねばならないのだから。
悪い縁談なら私が握りつぶしていた」
邦代が綾子に言う。
「お父様がそこまで仰っているのだから、
考えるだけ考えてみて下さらないかしら」
辻「今すぐとは言わん。ゆっくり考えてみなさい」

話が終わり、純子が自分の部屋に戻ると
ついてきた珠彦が言う。
「純子さんだって気付いてるでしょう?
縁談が叔母様の策略だってことに」
純子「策略?」
珠彦「叔母は勝手に、貴女をライバルだと思ってるんです」
驚く純子。
珠彦「あの人はうちに後妻に来たがってるんですよ。
父が貴女と再婚するなんてありえないのに。
綾子が結婚をしてこの家を出て行けば、
貴女をここから追い出せますからね。
叔母は貴女も綾子も、二人とも出て行って欲しいんですよ。
父はあまり人を疑うことを知らない人間だから、
叔母の企みに気付いていない。
それどころかまんまとその気になってしまったんでしょう。
貴女だって、綾子さんの結婚に賛成ではないんでしょう?」

その時、純子の部屋の前に綾子が歩いてきた。
中での会話が綾子の耳に入る。

純子「結婚に反対ではないんです。
ただ、綾子さんが少しずつ心を開きかけてくれている今、
急いでお見合いをさせることが私にはとても不安なんです」
珠彦「叔母は綾子が懐かないから邪魔なんだ。
可愛くないんです」
純子「そこまで叔母様のことを悪く言うのはよくありませんよ」
珠彦は顔をしかめて言う。
「なぜそうやって、誰に対しても善意を信じるんです!」
純子「私は綾子さんに幸せになってほしい。
それだけです。
いずれにしても、綾子さんの結婚は早すぎると思います」
珠彦「だったら、そう説得してやってくださいませんか」
純子「明日にでも私の気持ちを話すつもりです。
でもあくまでも結果を出すのは綾子さん自身ですから」
扉の前でその会話を聞いて何かを考える綾子。

翌朝。
辻と珠彦、そして純子が食事をしているところに
綾子が来て言う。
「お父様。お見合いの話、受けてみようと思います」
驚く3人。
綾子が部屋に戻ると、純子は心配そうに後を追った。

綾子の部屋で純子は言う。
「デザイナーになるという夢、あきらめてしまうの?」
ベッドに座って背を向けている綾子。
純子「私も綾子さんと同じ年頃のとき、教師になるという夢を
あきらめようと、くじけそうになったわ」
綾子は振り返る。
「先生のような人でも?」
純子「ええ。家が貧しくて学校に通えなくなってしまったの。
私だけじゃない。戦争が終わったばかりで、
世の中には貧しい人がいっぱいいたわ。
学校をやめた私は、生きていくために
とても辛い仕事をしなければならなくなったの。
でもある時、貧しくて学校に通えなくなった子供達と偶然知り合って。
仕事の合間にその子供達に勉強を教えることになったの」
純子は綾子の隣に座る。
純子の目をまっすぐに見て話を聞く綾子。
純子「それまでは教師というものに憧れはあったけど、
それ以上具体的に考えたことはなかった。
でも勉強を教えていくうちに、漠然とした憧れが
教師になりたいという夢に変わったの。
もしあのとき、子供達や、夢を応援してくれる人たちに
出会わなかったら、途中でくじけていたかもしれない。
だから今度は私が、夢を持った人を応援しようって決めたの。
夢をあきらめなかったこと、私は誇りに思ってる。
どんなことがあってもあきらめなかったからこそ、
教師になれたし、こうして綾子さんにも出会えたもの」
笑顔で言う純子に、綾子が澄んだ瞳で言う。
「私、デザイナーになる夢はあきらめない。
私がお見合いを決めたのは、散々心配を掛けたお父様に
たまには言う事をきいてあげなきゃいけないと思ったから。
もちろん、お見合いはするだけで、
それ以上のことは全く考えられない」
安堵の表情を浮かべる純子。
綾子「お見合い、今度の日曜日ですって。
親孝行のつもりで行ってくるの」

放課後。
美術室の純子のもとに、マリと絵美と京子がやって来る。
マリ「綾子さんのお家が楽しかったって言ったら、
二人が羨ましがっちゃって」
京子「私もお邪魔していいですか」
絵美「私、マドレーヌ作っていくわ」
マリ「今度の日曜日いかがかしら」
純子「その日はご用事があるって言ってたわ」
マリ「じゃ、近いうちに。きっとよ」
嬉しそうに微笑む純子。

日曜。
お見合いに行く為に可愛らしいワンピースを着、
出かけようとした綾子が玄関で純子に言う。
「なんだか怖くなってきた。
やっぱりお受けするんじゃなかったわ。
行くのやめようかしら」
その時、玄関に着飾った邦代が入ってきた。
「まあ!可愛らしいこと。
きっと相手の方も気に入ってくださるわ」
綾子は不機嫌そうに言う。
「そんな事はどうだっていいの」
邦代「そんな事を言うと先方に失礼じゃありませんの」
そこに辻が来ると、邦代が辻に近づいて言う。
「綾子さんの結婚のあとは、お義兄様が結婚する番ですわね」
辻の表情が曇る。

純子が見送るなか、3人が屋敷を出た。
綾子が一瞬、立ち止まる。
純子は思わず声を掛ける。「綾子さん・・・」
歩き出す綾子を心配そうに純子は見た。

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Posted at 23:34 / 紅の紋章 / この記事のURL
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紅の紋章/第16話「母親代わり」10/24Tue.2/2 / 2006年10月24日(火)
純子がマリを連れて綾子の部屋を訪れた。
笑顔で挨拶をして見舞いの品を手渡すマリ。
「これ、綾子さんに食べてほしくて」
マリの持った手籠の中には、手作りのクッキー。
綾子は戸惑いがちに、しかし嬉しそうに礼を言う。「ありがとう」
そこに珠彦が入ってきた。
「綾子の友達が見えてるんだって?」
マリは振り返り、嬉しそうに言った。
「あら、私、お会いしてます。
街頭募金のとき、募金してくださった東大生の方」
珠彦「へえ。君もあそこにいたのか」
マリ「はい。あの、これ手作りのクッキーです。どうぞ」
珠彦「綾子の為に作ってくれたんだ。ありがとう」
マリが珠彦に手籠を渡す様子から目を反らし、
冷めた目をする綾子。
そんな綾子を見守る純子。

辻の書斎。
辻から綾子の見合い話を聞いて驚く純子。
辻「私もまだ早いかもしれないと思った。だが、綾子も来年は20歳だ」
純子「お受けになるんですか?」
辻「ああ。君は怒るかも知れないが、
私は、女性の幸せは結婚によっても掴めると思っている」
純子「ちょっと待って下さい!
綾子さんには、デザイナーになるという夢があるんです」
辻「見合いを無理強いするつもりは無い。
綾子が夢の為に見合いを断るのなら、それはそれでいい。
ただし見合いを承知して、その上で相手を気に入ったのなら
結婚させてもいいと私は思っている」
純子「いきなり結婚だなんて急ぎすぎだと思います。
綾子さんはまだまだお若いですし、
これから多くの人と出会って多くの経験をすることが出来るんです。
結婚はそれからでも遅くないと思います」
辻「いずれにしても見合いの件は綾子が決めることだ。
一応、家庭教師である君に報告しておこうと思った。
綾子には私から話す」

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Posted at 23:08 / 紅の紋章 / この記事のURL
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紅の紋章/第16話「母親代わり」10/24Tue.1/2 / 2006年10月24日(火)
手首から血を流す綾子に驚く純子。
邦代が悲鳴を上げる。辻は立ちすくんだまま何も出来ない。
綾子が再び手首にナイフを当てようとしたその時、
純子が駆け寄り、その手首を掴んだ。
綾子の手からナイフが落ち、辻と邦代の足元へと転がる。
そして珠彦が駆けつけた時、
純子は綾子の手首にハンカチを巻きつけていた。
純子「しっかりして!」
純子にすがり付いて泣く綾子を、純子はしっかりと抱きしめて言う。
「大丈夫よ。私が命をかけて守ってあげる!」

玄関。
綾子を診た医者が帰りがけに辻に言う。
「傷は大した事はありませんが、
興奮状態がひどいので鎮静剤を打っておきました」
辻は二階を心配そうに見る。

ベッドで寝ている綾子がうわ言のように「純子先生」と言う。
純子は包帯の巻かれた手を握ってそばに付き添っていた。
純子「ここにいるわよ、綾子さん」
綾子が弱弱しく目を開けて言う。「ごめんなさい」
優しく首を振る純子。「もういいの。眠って」
綾子は小さく「ありがとう」と言い、再び眠りに落ちた。
純子は綾子に初めて「先生」と呼ばれた事に喜びを覚える。

夜。
辻が客間で純子に言う。
「今回の事で、やっとふんぎりがついた。
綾子が死ぬほど学校が嫌なら、もう無理強いはするまいと。
あの子の好きなようにさせてやる。
家にずっといたければそれでも構わない。
君の綾子への接し方で気付いた。
あの子のあるがままの姿を受け入れてやるのが真の愛情だと。
私はこれまで、綾子と真正面から向き合っていなかったのかもしれない。
いや、どう接していいのか分からなかったというのが
本当のところかとも思う。
妻が亡くなって子育てに自身の無い私は
事業に没頭して子供達を避けていたのかもしれない。
君にだけ綾子を押し付けていた自分を反省している」
純子は辻の話を黙って聞いている。
辻「君は、すごいな。
血を流す綾子をためらいもなく抱きしめてくれた。
きっと君は、理屈よりも愛情で人と接するから
あんな風に傷ついた人間を抱きとめることが出来るんだと思う。
綾子は無事に帰ってほっとしたものの、
顔をみた途端頬をぶっていた。
初めてだよ。あの子に手をあげてしまったのは。
でも不思議なもんだ。その事については後悔していない。
あの子ときっちり向き合えた気がする。
久しぶりに娘の肌のぬくもりを感じた瞬間だった。
あれほど熱くなれた自分が、なぜか嬉しかった。
娘の幼い頃は抱いてやったりもしたのだが、年頃になると
父親というのは、娘を抱きしめてやることも出来ない。
情けない話だ。
愛情はあるのに、それをどう表現すればいいか分からない。
もっと早くこういう気持ちになってやれば、
綾子をあそこまで追い詰めることはなかっただろう。
綾子の体調が回復したら、今度はちゃんと向き合って、
私の気持ちを伝えるつもりだ」
その日、純子は寝ずに綾子の傍で朝を迎えた。

美術室でマリが純子に言う。
「今日も綾子さんお休みでしたね」
純子「そうね」
マリ「一度綾子さんの家に伺ってもいいですか」
純子「きっと喜ぶと思うわ」
自分が不登校だったことを考えて綾子を思いやるマリ。

理事長室で純子は辻に言う。
「このまま下宿させていただいていいのでしょうか。
元々私は綾子さんを学校に通わせるということで
下宿させていただきました。
しかし綾子さんを学校に通わせないというのであれば、
私が辻家でお世話になる理由が無くなります。
私は綾子さんとちゃんと向き合いたいんです。
どうか、綾子さんの傍にいることを許していただけないでしょうか」
頭を下げる純子に辻は言う。
「今の綾子に君は必要だ。
・・・いや、私だって必要としている。
父親の愛情だけでは補いきれるものではない。
子供には父親と母親が違った愛情を注ぐのが望ましいでしょう」
辻は立ち上がって言う。
「君なら、母親のいないあの子の寂しさを理解し、守ってくれる。
結果的に母親代わりを頼むようで、
君には負担をかけすぎてしまうかもしれないが
私に協力してほしい」
純子「精一杯、力を尽くしてみます」

綾子がベッドで上体を起こし、
包帯の巻かれた手首をみていると
そこに邦代がメロンを持って入ってきた。
邦代「綾子さんの大好物を持ってきたのよ」
綾子「食べたくない。出てって」
邦代「まあ。人の好意は素直に受け取るものよ」
綾子「いらないって言ってるでしょ」
邦代「冷えてて美味しいわよ」
綾子「お願いだから、ドアを開けるときはノックして」
邦代「何を水臭いこと言ってるの。私はお母様の妹じゃないの」
綾子は語気を強める。
「お母様はノックをしなかったことは一度もないわ!」
邦代は驚きながらも笑顔で言う。
「分かったわ。これからはノックしてから入るわね」
邦代はベッドの端に座って言う。
「綾子さんは、純子さんの事をどう思ってるのかしら」
綾子は口を閉ざす。
邦代「あの人に辻家をかき回されたくないのよ。
綾子さんや珠彦さんの為を思って言ってるのよ。
今回の件だって、全ては純子さんのせいでおきたことじゃありませんか。
あの方には早々に出て行ってもらうつもりですのよ。
辻家はまた穏やかな暮らしが戻ってくるでしょう。
私が綾子さんを命を賭けてお守りするから、安心してちょうだい」
邦代はそう言うと部屋を出て行った。
綾子はベッドから出ると、
机の上に置いてあるカオリの日記帳を手にした。

純子の部屋。
日の光がまぶしく部屋に差し込む。
純子は引き戸を開けると、庭に小さな小菊が咲いているのを見つけた。
道也の診療所に小菊を飾ったことを思い出して微笑む純子。

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Posted at 23:03 / 紅の紋章 / この記事のURL
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紅の紋章/第15話「家出」10/23Mon.2/2 / 2006年10月23日(月)
純子と珠彦に連れられて辻家へと戻ってきた綾子。
3人が玄関に入ると、邦代が駆け寄ってきて言う。
「よかった!心配してましたのよ」
辻は綾子の前に歩み出ると、その頬を平手で打った。
驚く純子。
辻「甘ったれるのもいい加減にしろ!」
頬を押さえる綾子の背中を抱いて純子は言う。
「やめて下さい!綾子さんは無事に帰ってきたんです!」
辻「君は黙っていてくれないか。
家出するくらい家が嫌なら帰って来なくて良かったんだ!
不満があるならはっきり言ったらどうだ!」
綾子はその場を駆け出し、泣きながら階段を上がっていった。
呼び止めようとする辻に純子は言う。
「そっとしておいてあげて下さい。
今そういう状態じゃないんです。私が行ってきます」
綾子の後を追う純子。
辻は何も言わずに客間へと向かった。
邦代は服の汚れた珠彦を見て驚く。
「どうなさったの?!」
珠彦「ちょっと転んだだけです」
2階の自分の部屋へと帰る珠彦。

綾子の部屋。ベッドに伏す綾子に、純子は優しく言う。
「今夜は離れないで、ずっと一緒にいるわね」
純子はカオリの日記を拾い上げ、机の上にと置いた。
そこに邦代が入ってくる。
「純子さん、お義兄様がお話があるそうです」
純子「もう少ししたら伺います」
邦代「お待ちになってるのよ!すぐにいらして」
純子は綾子の姿を心配そうに見て客間へと向かった。

辻は客間のソファに座り、綾子の頬を打った自分の手を眺めた。
そこに邦代と純子が入って来る。
辻「掛けたまえ」
純子「いえ、純子さんの所にすぐ戻りますので」
邦代はソファに座り、苦々しく言う。
「あの子はもう帰って来たんですからいいじゃありませんの」
辻「綾子がどうしていたのか話してくれないか」
言葉に詰まる純子。
邦代「黙っていたら分からないでしょう!」
純子「・・・公園を通りがかったら、綾子さんが座っていたんです。
私は隣に座って綾子さんと話したんです」
辻「それで」
純子「話しているうちに、
綾子さんが心を開いてくれたように感じました。
でも、その直後に二人の暴漢が飛び込んできて」
邦代「まあ!それで綾子さんは?!」
純子「無事でした。通りがかった珠彦さんが助けてくれて」
邦代は立ち上がって怒る。
「そんな所で悠長に話しているから危ない目に合うのよ!
綾子さんは私が面倒見ますわ。
貴女はこれ以上関わらないで下さいませ!」
客間を出て、綾子の部屋に向かう邦代。
悲しそうな顔で立ち尽くす純子に辻が言う。
「・・・綾子は本当に立ち直ることが出来るのだろうか」
純子「必ず立ち直ると信じています。それまであきらめません」
純子の顔を見る辻。
純子「綾子さんのことを信じてあげてください」

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Posted at 22:21 / 紅の紋章 / この記事のURL
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紅の紋章/第15話「家出」10/23Mon.1/2 / 2006年10月23日(月)
綾子が家出をしたと知り、邦代は純子を非難する。
「先ほど部屋できつく叱っていたんじゃありませんか?」
純子「確かにきついいい方をしたかもしれません。
でも、間違ったことは話していないつもりです」
邦代「原因はなんですの?」
純子「綾子さんは、カオリさんという親友を亡くしてから
心を閉ざしたままです。事実としっかり向き合って、
カオリさんの死と向き合うべきだとそう言いました」
邦代「それじゃ古傷に塩を塗る行為と同じですわ!」
純子「時には心の中に踏みこんでみることも必要です」
邦代「なんて怖いことを!
綾子さんにもしもの事があったらどう責任を取るんです?!」
邦代は黙って考えている辻に言う。
「警察に相談した方がいいんじゃありません?」
辻「いや、騒ぎ立てずにもう少し待ってみましょう」
邦代は純子に言う。
「せっかく手塩にかけて大事に育ててきたのに、
他人の貴女が家出するまで追い詰めるなんて!」
純子「大事にしすぎたことが綾子さんにとって
よくない結果になってしまったんではないでしょうか。
過保護にすることが、綾子さんの自立を妨げる事に
なってしまっていると思います」
その言葉に耳を傾ける辻と珠彦。
純子「親が子供を育てていく中で大切な事は、
子供を自立させることだと思っています。
綾子さんだって、今のままでいられるとは思いません。
いつか、巣立っていく行く日が来るはずです。
綾子さんには綾子さんの人生があります。
生きていくということは、時に傷つくことがあるかもしれません。
でも、それは自分自身で乗り越えていかなければ、
前に進めないのではないでしょうか」
邦代は怒って言う。
「こんな過激な人に、綾子さんを任せておくのは危険ですわ!
今すぐここを出てって下さい!!」
純子「今は綾子さんを早く探さなければいけないんじゃありませんか?」
邦代「母親代わりの私が出て行けと言ってるのに、
居直るなんてずうずうしいこと!」
珠彦が口を挟む。
「責任感の強い純子さんが、この状態で出て行けるわけないでしょう」
辻「今は綾子を探すことが先決だ」
純子「私、探してきます」
家を飛び出していく純子。

辻は書斎で家族写真を手に取り、
亡くなった妻の顔を見つめる。

純子は綾子の名を呼びながら、暗い夜道を走り回った。

その頃綾子は、路地裏の道で酔っ払いに絡まれていた。
嫌そうに逃げようとしている所へ、偶然玲子が歩いてくる。
玲子「やめなさいよ」
酔っ払いは綾子の手を掴んで離さない。
玲子「やめないんだったら、怖いお兄ちゃん呼ぶわよ」
酔っ払いが逃げるように行ってしまうと、綾子は玲子に頭を下げた。
玲子「こんなところをウロウロしてると危ないわよ。
早く帰りなさい」
俯いている綾子。
玲子「あら。家出してきたの?
・・・何だったら、私の家にいらっしゃいよ。すぐ近くなの」
玲子が歩き出すと、綾子は黙って後についていった。

玲子のクラブ「ローズ」。
カウンターに座った綾子にオレンジジュースが出される。
興味津々で綾子を見るホステス達が口々に言う。
「若くて可愛いわね」
「ママ、どこから連れてきたの」
玲子「いいからこの子には構わないで」
玲子は綾子の隣に座って言う。
「年いくつ?」
綾子「19歳です」
玲子「お家、東京なんでしょ?やっぱり家出してきたのね。
お家の人たち、心配してるわよ」
黙りこくる綾子。
玲子「19歳かぁ。
その頃私も、いろいろ傷ついて荒れたこともあったなぁ」
戸惑いの目で玲子を見る綾子。

店を閉めると、玲子が言った。
「今日は遅いから、泊まっていったら?」
綾子「いいんですか?」
玲子「その代わり、明日はちゃんとお家に帰りなさいよ」
綾子「はい」

純子は明け方まで綾子を探し回っていた。
通りの向こうから、珠彦が駆けてくる。
「純子さん!」
純子「見つかりましたか?」
首を振る珠彦。
「純子さんは学校へ行って下さい。僕は家で連絡を待ってみます」

玲子が店のソファで目覚めると、
やはりソファで寝ていたはずの綾子の姿が消えていた。

純子は美術室で生徒達に果物のデッサンをさせていた。
窓の外を見て綾子の身を案じる純子。
マリが純子を呼び、デッサンを見せて言う。
「バランス悪いでしょう」
純子がキャンバスを覗くと、マリが小声で言った。
「辻綾子さん、今日は登校しませんでしたね。
このままずっと休んでしまうつもりかしら」
純子は微笑んで言う。「近いうちに来ると思うわ」
生徒達が心配そうに純子を見る。

辻は理事長室で家に電話を掛けていた。
「何か連絡は?・・・分かりました」
電話を置く辻の顔色は暗い。

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Posted at 22:14 / 紅の紋章 / この記事のURL
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ブログルポでメッセージを送っていただいた方へ / 2006年10月21日(土)
こんばんわ。
今朝メッセージ届きました、ありがとうございました。
今日返信しようと思ったのですが、
どういう訳か返信できません(涙)
もしかしたら、登録したばかりで
プロフィール画面が未設定だと送れないのかも知れません。
ニックネームからして、いつもコメントしていただいている
あの方かななんて想像してます。
もしよろしければお手すきの時に
プロフィールを設定しておいていただけますか。
またメッセージ送ってみます、よろしくお願いします。

rei

 
Posted at 22:58 / お知らせ / この記事のURL
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シェアブログに参加してみました。 / 2006年10月21日(土)
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紅の紋章/第14話「不吉な噂」10/20Fri.2/2 / 2006年10月20日(金)
その日の夜。
綾子はカオリの日記帳を手に、綾子の部屋の扉を叩いた。
顔を出した綾子に純子は言う。
「カオリさんのお家に行ってきたわ」
驚く綾子。
純子「綾子さんは魔女なんかじゃない。
カオリさんは白血病で亡くなったの」
純子を部屋に入れ、綾子はベッドに座って言った。
「何でそんな余計な事をしたの?
カオリさんのお母さんは私を嫌ってるはずよ」
純子「どうして?」
綾子「私がカオリさんを死なせたから」
純子「そんな事ないわ。
13歳の時にカオリさんは白血病に罹ったって仰ってたもの」
綾子「そんなの信じない!
貴女とお母様が考えた作り話じゃない?」
純子「本当だという証拠をお借りしてきたわ」
純子はカオリの日記帳を綾子に見せようとしたが、
綾子は立ち上がって純子に背を見せて叫んだ。
「いやよ!そんなの読みたくない!!」
純子「私が読むから、聞いてて」

純子はカオリの日記を読み上げる。

『今日綾子から、将来の夢をきかされました。
デザイナーになりたいって言ってた。素敵。
私は白血病だからいつまで生きるか分からないとあきらめていたけど、
綾子と付き合ううちにもっともっと生きたいという意欲がわいてきた。
綾子がデザイナーになって最初に作ったドレスは私が着たい。
綾子に負けずに私もがんばろう・・・』

純子に背を向けて聞いていた綾子の目が、徐々に潤む。
純子は続ける。

『今日は私の誕生日。綾子から、
私のウェディングドレスのデッサン画をプレゼントにもらった。
綾子は私の病気のことは知らない。
綾子と親友になれて、前向きに生きていこうと思うようになった。
綾子に感謝しなきゃ。ありがとう』

綾子は頭を抱えて叫ぶ。
「やめて!そんなの、でたらめもいいところだわ!」
純子「どうしてでたらめなんて言うの?
この日記帳はカオリさんが書いたものなのよ。」
綾子「私を騙そうとして、
カオリさんのお母様が書いたものかもしれないわ!」
純子「綾子さんなら、カオリさんの字が分かるでしょ。
手にとってよく見てみて」
純子が日記を手渡そうとすると、綾子はその手を振りほどいた。
綾子「嫌よ!読みたくない!!」
日記帳が床に落ちる。
純子は拾い上げて言う。
「この日記帳は、カオリさんのお母様にとって大切なものなのよ」
綾子「・・・だから?」
純子「綾子さんは、事実と向き合わないで
無理に自分で自分を傷つけてるだけよ」
綾子は涙に震え、再度純子の手から日記帳を床に叩き落して叫ぶ。
「出てって!出てって!!」
泣き叫びながら純子を追い出そうとする綾子の声を聞きつけ、
部屋に邦代が飛び込んできた。
邦代「綾子さん!?」
綾子「出てって!二人とも出てって!!」
綾子は二人を部屋から追い出し、その扉を閉めて泣き伏した。

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紅の紋章/第14話「不吉な噂」10/20Fri.1/2 / 2006年10月20日(金)
純子の励ましで、綾子が1年ぶりに学校へ行く。
純子は誇らしい気持ちで精太郎に報告するが、
あまりに性急に事が運ぶことに精太郎は危惧を覚える。
純子は綾子が出かける間際、昼食を一緒に食べる約束をするが、
綾子は2時間目の授業が終わったら黙って帰ってしまう。

(すみません、最初の5分を録画に失敗しました_| ̄|○
なので、上記部分だけ公式サイトより引用させていただきました)

美術室の純子のもとに、絵美とマリ、そして京子がやってくる。
奨学金制度の話を朝礼で知って喜ぶ3人。
純子は3人に尋ねる。
「同じ学年の辻綾子さんってご存知?」
絵美「理事長の娘さんでしょ。学校で何度か見かけました」
マリ「でも何であの人の事を?」
絵美「知らないの?先生はあの人の家に下宿してるって噂よ」
純子「ええ。今日は久しぶりの登校だから、
お昼をご一緒にと思って作ってきたの」
3人は顔を見合わせる。
絵美「・・・2時間目が終わったら黙って帰っちゃいましたよ」
驚く純子。

夕方。
帰宅すると純子は綾子の部屋の扉を叩いた。
純子「綾子さん、私よ。お邪魔させてもらってもいい?」
綾子は扉を開け、今朝とは打って変わり、
最初に出会った頃からの冷たい表情で言う。
「だめ。入らないで。私は魔女。魔女なの」
純子「どういう事なの?魔女って・・・」
綾子「関わると死ぬわよ」
強く扉を閉められ、困惑する純子。

綾子は辻の書斎の扉を叩く。
純子はデスクに向かっていた辻に言う。
「綾子さん、ご自分の事を魔女だと仰っていました。
何かご存知ありませんか?」
辻「魔女?一体どういう事だ?またつまらない作り話でもしてるのだろう。
とにかく、何事にも押し付けすぎないように頼むよ」
純子「はい」

翌日、日曜日。
純子は昼間に「ローズ」にやって来る。
カウンターに座る純子に、玲子はインテリアの掃除をしながら言う。
「たまの日曜日なのに、どっかに遊びにいったら?」
純子「そんな気分じゃないのよ」
玲子「さっきからため息ばっかり。
所詮は男爵令嬢のわがままでしょ。あんまり深刻に悩むことないわ」
純子「そんなに簡単なことじゃないのよ」
玲子「甘ったれなのよ。
世の中には学校に行きたいと思ってもいけない人が多いんだから
ほっときなさい」
純子「でも、理事長と約束したのよ。
綾子さんを学校に通わせるようにするって」
玲子「一回は学校に行ったんだから役目は果たしたじゃない」
純子「だめよ。あの日以来、余計に部屋に篭りがちになってしまったの」
玲子は純子の隣に座り、煙草を吹かして言う。
「じゃ、勝手にしたらいいじゃない。わがまま娘といい、
男爵家やら御曹司の家族ってどんな人たちなんだろう。
ますます興味沸いてきちゃった」
純子「綾子さんが落ち着いてからにして」
玲子「分かったわ」

客間のソファに座る辻と綾子、そして邦代。
辻が綾子に言う。
「学校で流れてる綾子の噂のことだが、よかったら話してくれないか」
郁代が驚く。「一体なんのお話ですの?」
辻「事務長から聞いたんだが」
そこに純子が帰ってきて挨拶をする。
辻「その噂が綾子を苦しめているのか?」
郁代「それで学校に行きたくないんですの?」
綾子は黙っている。
郁代「お兄様は理事長なんだから、
噂している生徒がいれば即刻処分できるのよ。
そんな事くらいで学校に行かないなんて、
理事長の娘が恥ずかしくありませんの?」
そこに純子が口を挟む。
「質問攻めにするのは可哀想です」
邦代が怒って言う。
「失礼なことを。攻め立てているわけではありませんわ。
家族団欒に口出しをしないでちょうだい」
純子「・・・申し訳ありません」
邦代は立ち上がって言う。
「お兄様。
綾子さんは前はこんなに頑なな娘ではありませんでしたよね。
この下宿人のせいで甘えた人間になってしまったのだわ」
辻「邦代さん、それはちょっと言いすぎでは」
邦代「いいえ。学校で問題を撒き散らしている女教師を
こちらの下宿人にしたのがそもそもの間違いでしたのよ」
辻も立ち上がって言う。
「募金の件は解決しました」
邦代「ですけど。この人のせいで、
臨時の理事会に何度呼びつけられたか知りませんわ」
辻「私は今、綾子と話がしたいんです」
邦代は座って言う。
「そうでしたわね。
綾子さん、誰がどんな噂を流しているのか教えなさいな」
純子「今はそっとしておいてあげてください。
綾子さんが話したくなるまで待っていただけないでしょうか」
邦代は再び立ち上がり、声を荒げる。
「下宿人の分際で意見することは許しませんわ」
辻「邦代さん、綾子の事は父親の私に任せてくれませんか」
その時、綾子が立ち上がって客間を出ようとした。
邦代「まだお話は終わってないのよ!」
綾子は振り返って言う。
「私は、純子さんとお話がしたいんです」
客間を出る綾子。
純子は会釈をし、綾子の後を追った。
苦々しい顔の邦代。

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紅の紋章/第13話「開きかけた扉」10/19Thu.2/2 / 2006年10月19日(木)
綾子はスケッチブックを抱え、純子の部屋の扉をノックした。
純子が扉を開けると、綾子は物怖じしながら言った。
「私の描いた絵、見せてあげたくて」
純子は綾子を部屋に迎え入れた。
綾子は座り、卓の上にデザイン画を広げて見せる。
純子は笑顔でそれを眺めた。
美しく描かれた、ドレスのデザイン画達。
「素敵・・・!
私なんてウエディングドレスの実物も見たことがないから、
余計に憧れてしまうわ」
綾子「・・・どうかしら」
純子「とっても上手に描けているわ。綾子さんの才能を感じるもの」
綾子「本当?」
純子「本当よ。全体的な構図を工夫すると、もっともっとよくなると思うわ」
綾子「・・・構図を工夫するって?」
純子「美術教室へ来て、お勉強すればよく分かるようになるんじゃない?
綾子さんはデザイナーになるのが夢なんでしょ」
綾子「ええ」
純子「夢を叶えるためには、順序があるの。
最初から夢を叶える人はいないわ。まずは、力をつけなきゃ」
綾子「力・・・」
純子「デザイナーになるためには、沢山の知識が必要よ。
その夢を叶える力を与えてくれるところが学校だと私は思う。
あと一年学校に通ったら、お父様もきっと応援して下さるんじゃないかしら。
お父様は誰より綾子さんの事を大切に思ってらっしゃるもの」
綾子は少し考えるような表情。
純子「お友達はいらっしゃらないかもしれないけど、
また新しいお友達を作ればいいでしょ?」
綾子「・・・行ってみようかしら」
純子は嬉しそうに笑顔で言う。
「一人で行くのが心細かったら、私と一緒に通ってみない?
大丈夫、私がついてるから」
綾子も笑顔を浮かべる。

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