昼ドラHolic 〜安宅家の人々・美しい罠・麗わしき鬼(麗しき鬼)・紅の紋章・母親失格・金色の翼・愛の迷宮・安宅家の人々〜

東海TV昼ドラのあらすじや感想を書いてます。

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2006/07/01〜09/30
「美しい罠」189,044Hit
09/30最終回は8,911アクセスでした
2006/10/01〜12/31
「紅の紋章」170,020Hit
12/27最終回は2,096アクセスでした
2007/01/04〜03/30
「母親失格」47,685Hit
03/30最終回は1,472アクセスでした
2007/04/02〜06/29
「麗わしき鬼」130,863Hit
06/29最終回は4,355アクセスでした
2007/07/02〜09/28
「金色の翼」91,308Hit
09/28最終回は840アクセスでした
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紅の紋章/第21話「衝撃の出生」10/31Tue.2/2 / 2006年10月31日(火)
翌日。
美術室で彫刻を指導する純子。
綾子がその姿を見ていると、純子とふいに目が合う。
目を反らし、彫刻刀を手にする綾子。
その時マリが純子に声を掛けた。
「見てください。この部分が上手くいかないんですけど・・」
マリの彫刻板を見て純子が指導をしていると、
綾子は手にした彫刻刀で、腕に傷をつけた。
血が腕ににじむと、綾子は見せ付けるように純子を見る。
純子がそれに気付き、驚いて駆け寄った。
再び彫刻刀を手に当てようとした綾子の手を純子が掴むと、
綾子はその手を振りほどく。
悲鳴をあげる生徒達。
ハンカチで傷を押さえようとする純子に綾子は叫ぶ。
「ほっといてよ!貴女は私を裏切ったのよ!
私から婚約者を奪おうとしてるじゃない!」
純子「保健室行きましょう」
綾子「いやっ!触らないで!!」
マリ「先生、私達が」
生徒達に連れられて美術室を出る綾子。
純子はどうすることも出来ない口惜しさに沈んだ。

事務長に連れられて綾子が理事長室に入って来る。
事務長「怪我は大したことありませんでした」
辻「私が家に連れて帰る。ありがとう」
事務長が理事長室から出ると、
椅子に座った綾子を辻が問いただす。
「一体どういうつもりだ?見ていた者は、
お前が純子さんに抗議する為にわざとやったと言っている」
綾子「お父様は、私よりあの女の事を信用するの?」
辻「何を言うんだ!もう二度とこんな真似はしないと約束してくれ。
私は、お前が自分を傷つける姿をこれ以上見たくない」
綾子は目を反らす。

二人が理事長室から出てくると、
廊下に立っていた純子が駆け寄った。
頭を下げる純子。「申し訳ございませんでした」
辻「心配することはない」
純子を残し、歩いていく二人。

美術室で生徒達は彫刻の授業の後片付けをしていた。
そこに純子が帰ってきて言う。
「綾子さんのこと、心配しなくても大丈夫よ」
マリ「先生、綾子さんの言ってたことは本当ですか?
私は、信じられません」
絵美は泣きながら言う。
「私も信じられません。
でも、綾子さんが命賭けで先生に抗議したかと思うと・・・」
崩れ落ちるように椅子に座る絵美。
純子は益々心を痛める。

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紅の紋章/第21話「衝撃の出生」10/31Tue.1/2 / 2006年10月31日(火)
珠彦に殴られて辻が床に倒れ込む。
辻が立ち上がると、珠彦が叫んだ。
「お父さんは卑怯だ!
何でも自分の思い通りになると思ってる。
人の愛情は、お父さんの事業とは違う!
人の心は、そんな強引にいくわけはない!」
辻が怒鳴り返す。
「私の純子さんへの思いはそんな不純なものじゃないんだ!」
珠彦は辻の胸元に掴みかかって言う。
「僕の純子さんに対する気持ちは・・・」
純子が必死で二人を止める。
「やめて下さい!」

書斎で純子がタオルを絞る。
辻はそれを受け取り、頬に当てて言う。
「息子に殴られる日が来るとは思わなかった」
純子「すみません」
辻「純子さんのせいではありません。
私も、珠彦の純子さんへの気持ちは気付いていました。
ちゃんと向き合って話して来なかったことを反省してます」

堂本病院の院長室。
辻はソファーに掛け、道也の手渡した再建計画書を見て言う。
「この計画通り再建が進めば、この病院も安心だ。
だが特別室は残した方がいいな」
道也は辻の前に座って言う。
「必要以上に豪華な病室は、治療には意味がありません」
辻「それが経営というものだ。高い金を払ってでも入院したい患者から
高い治療費を取るのも割り切らなくてはならない」
道也の表情が曇る。
辻は立ち上がって言う。
「君には、綾子の夫としてだけでなく、珠彦の後見人もお願いしている。
それには、私の経営哲学を理解し、珠彦を導いてほしいとのこともある。
私の、君への期待と信頼だよ」
道也は立ち上がって返事をする。「はい」
辻「ところで、純子さんとは古い知り合いだそうだね」
道也の顔色が変わる。
辻「ある日突然、姿を消した。何があったんだね?
君達の関係はまだ続いているのか?」
道也「いえ」
辻「綾子の親として言う。綾子を悲しませないでくれ」
道也「綾子さんには僕からきちんと話をします」

二人が話を終えて院長室から出ようとすると、
そこに来た玲子が影に身を隠した。
頭を下げて辻を見送る道也。

玲子は院長室で道也に言う。
「立派になったわね。診療所とは大違い」
道也は白衣を羽織りながら言う。
「用がないなら帰ってくれないか。回診があるんだ」
玲子「そんな邪険にしないでよ。
貴方が変わったように、私もいろいろあって変わったのよ。
貴方には感謝してるわ。亡くなった父も」
道也「お父さん亡くなったのか?」
玲子「お姉ちゃんに聞いてないの?
再会しても、何の話もしてないのね。それも冷たいんじゃない?」
玲子は窓の外を見ながら言う。
「皮肉な事に、今も貴方の婚約者の教師だし。
それも許されない状況で、あきらめようとしている。
でも、私には分かるの」
玲子はデスクに座って書類を書いている道也に言う。
「お姉ちゃんは、いまだに貴方を愛してるわ。
どうしてあの時、急にいなくなったの?
お父様に反対されて、地位とお金を手に入れる方を選んだの?
そして今度は、元男爵家の令嬢と婚約して。
それならそれでいいのよ。世の中そういう男ばっかりだし。
私は、そういう貴方だってありえると思うけど、
お姉ちゃんは絶対そうは思わないから。
お姉ちゃんは、貴方を信じ続けてるから。
・・・残酷よ。元男爵からのプロポーズだって、
貴方を想って断るかもしれない」
道也が顔を上げる。
「・・・プロポーズ?本当なのか?」
玲子「そうよ。辻精太郎氏からのプロポーズ。
お姉ちゃんは、貴方への愛を捨てきれないで、
こんな夢見たいなプロポーズを断ってしまうかもしれない。
お姉ちゃんならやりかねない」
道也は立ち上がり、カルテを手に医務室を出ようとした。
玲子は立ちふさがって言う。
「そうなったら、私は貴方を一生恨むから。
叶うはずも無い愛を一生引きずってるのは、貴方のせいよ!」
道也「僕と彼女の愛は6年前に終わった。
彼女にもはっきりとそう言った」
玲子「だから!それが何故なのかって
何度も聞いてるでしょうが、この分からず屋!」
道也「・・・純子さんに伝えてくれないか。
プロポーズを受ければいいと、そう僕が言っていたと」
扉に向かう道也の背中に玲子は叫ぶ。
「どうしてそんな事を言えるのよ!
何で私そんな事を言わなくちゃいけないのよ!!
貴方は卑怯よ。
お姉ちゃんに、愛してないとは決して言わない!」
玲子は道也の前に回り込んで言う。
「本当に愛してないなら、それをお姉ちゃんに突きつけなさいよ。
そうでもしない限り、お姉ちゃんの心は断ち切れないのよ」
道也の顔に苦悩が浮かぶ。

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紅の紋章/第20話「突然の求婚」10/30Mon.2/2 / 2006年10月30日(月)
珠彦は玲子の店を訪れていた。
カウンター席で酒を煽る珠彦に玲子が訪ねる。
「ねえ、何が面白くないの?飲めないくせに毎晩来て」
珠彦「来ちゃ悪いか」
玲子「東大生も、酔っ払えばただの人。
お父さんの跡を継ぐんでしょ?勉強しなくていいの?」
珠彦「跡なんか継がないよ」
玲子は酒を注ぎながら言う。「あら。そんな事言っていいのかしら?」
珠彦「いいんだ。父は聖人君子面しているが、
安い賃金で働かせている冷徹な資本家の一人だ。
僕は父のように、弱者から金を絞り取る仕事はしたくない」
玲子「難しい事考えているのね。
でも、それが毎晩お酒を飲んでいる理由じゃないんでしょ?」
珠彦は玲子を睨みつける。
玲子「当ててみましょうか。
お姉ちゃんに相手にされないからでしょ」
珠彦「そんな事じゃない!」
玲子「お姉ちゃんもバカよね。
目の前にこんなに若くて素敵な人がいるっていうのに。
頭の中は生徒の事ばっかり。
お父様もきっと、そんな凛とした女だからこそ、
自分のものにしたくなったのね」
珠彦が驚く。「父が何だっていうんだ」
玲子「あら。お姉ちゃんを2号さんにでもしようとしているんじやないの?
それとも、元男爵家の妻にでもするというの?」
珠彦の目が困惑する。

純子は説明を終えて綾子に言う。
「だから、安心して綾子さん。
私と道也さんは、心配するような関係じゃないの」
綾子は声を荒げる。
「終わってなんかいないんじゃない。どこが終わってるのよ!
私には、貴女がまだ道也さんを愛してるとしか聞こえない!
そんな告白なんか聞きたくない。
私が聞きたいのは、貴方達がもう愛し合っていないという証明だけよ!」
困り果てる純子。

その頃、道也も苦悩を抱え、院長室で辛い思いに一人耐えていた。

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Posted at 22:34 / 紅の紋章 / この記事のURL
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紅の紋章/第20話「突然の求婚」10/30Mon.1/2 / 2006年10月30日(月)
辻からの突然のプロポーズに驚く純子。
辻「理事長である私に自分の意見を直接言った人間などいなかった。
最初は驚いた。しかし、やがて君の私利私欲の無い人柄と、
信じることのひたむきさに引かれていった。
教師としての君に敬意すら感じる。
私は、君を愛してしまった。
どうか、私の望みに応えてほしい」
純子は辻を真っ直ぐに見て言う。
「申し訳ありません。
私には今解決しなければならないことがあります。
そのことが解決するまで、お気持ちに誠実に向き合えません」
辻は真摯に言う。
「君を混乱させてすまない。答えはすぐにでなくてもいい。
だが、私の気持ちは心に留めておいてほしい」
純子は会釈をし、辻の書斎を出た。
純子の心は、辻の突然のプロポーズと
閉ざされた道也の本心への思いで混乱していた。
書斎から出る純子の寂しそうな後姿を、珠彦が見ていた。

珠彦は書斎に入って辻に言う。
「純子さんの様子がおかしい。
お父さん、一体何を純子さんに言ったんです?
まさか、彼女に出て行けといったのではないでしょうね」
辻は黙っている。
珠彦「僕は純子さんが出て行くことには反対ですからね!
彼女は、人間として素晴らしい人だ。
どうしても出て行けというなら、彼女は僕が守ります!
・・・お父さんの思い通りにはさせませんから」
辻を睨み、書斎を出て行く珠彦。
辻の顔が苦悶に満ちる。

翌日。
美術室で純子が生徒達に「智恵子抄」の説明をしていると、
純子の声を遮って綾子が手を上げた。
「先生。高村光太郎は生涯たった一人、智恵子を愛し続けたのですか?」
純子「はい。光太郎は智恵子を愛し、
彼女に触発されて作品を作り続けました」
綾子は立ち上がり、純子の前に歩み寄って言う。
「貴女もそのように、恋愛したら
たった一人の人を愛し続けるのですか?」
マリが綾子をたしなめる。
「先生に『貴女』なんて失礼よ」
綾子はその言葉を無視して純子に尋ねる。
「答えて下さい」
純子は臆せずに言う。
「一人の人を思い続けるのは素晴らしいことだと思います」
生徒達が小声で言う。
「純子先生だったら、一途な恋をしてそう」
綾子「教えて下さい。貴女は今、恋愛をしてますか」
生徒達が口々に「私も聞きたい」と言う。
純子「分かりました。お答えします」
綾子は、語る純子の顔をじっと見つめる。
純子「私も、6年前に一度恋をしたことがあります。
・・・でも、終わりました。
相手の方が何も言わずに、私の元を去っていったからです」
絵美「じゃあ、先生、ふられちゃったってこと?」
純子「そういうことです」
綾子の目から疑いは消えない。

純子は理事長室の扉を叩いた。
純子「お呼びでしょうか」
辻「先ほど秋山マリという生徒が来た。
我が校でも生徒会を設立してくれという事だった。
彼女は君に相談すれば何とかしてくれるかも知れないが、
自分の力で実現したいと言っていた。
君が言ってた生徒達の自主性が育ってきた証だな。
君の意見が伺いたい」
純子「生徒会は、是非作られるべきだと思います。
生徒達が自分の意見や希望を言い合う場が出来るのは素晴らしいです」
辻「分かった。君も力になってあげてくれたまえ」
純子「分かりました」
理事長室を出ようとした純子を、辻が呼び止める。
「昨日は突然にあんな事を言ってすまなかった。
ゆっくり、時間をかけて考えてほしい」
会釈をして部屋を出る純子。

純子は堂本病院を訪れた。
道也は純子を院長室にと入れる。
純子「突然すみません。このままではどうしても納得がいかないんです。
6年前、何があったのか教えてほしいんです」
道也は純子の前のテーブルに、病院の再建計画書を置く。
道也「辻家からの融資を受けて、この病院を再建する。
この計画には、大勢の医師や看護婦、従業員の生活、
それに患者の命が掛かっている。
それだけじゃない。この病院が生まれ変われば、
より多くの人の命を救うことが出来る。
お年寄りや子供、貧しい人たちも安心して診察を受けられるようになる。
僕は今、この再建に命を掛けている」
純子「病院の再建の為に、綾子さんと婚約なさったのですか」
道也「いや、もちろん綾子さんを愛している。
綾子さんを守っていこうと思っている」
純子「私、綾子さんから私と道也さんの関係を聞かれました。
でも、本当の事は何も答えられなかった。
6年前に終わったと話しましたが信じてもらえませんでした。
何故別れなければならなかったのか分からない私が話しても、
綾子さんが信じられないのは当然です。
私自身が知りたいんです。もしかして私が、
貴女に大きな迷惑を掛けてしまっているのではないでしょうか?」
道也「いや、そんな事じゃない」
純子「では、いったい何故?」
道也「・・・純子さん。改めて言う。僕達は6年前に終わった。
そして今、僕は綾子さんを愛しています。
僕に言えるのはそれだけです。他に話すことはない」
その言葉に打ちのめされる純子。

純子が院長室を出て帰るその姿を、廊下の端で綾子が見ていた。
綾子は院長室に入り、道也に尋ねる。「純子さん、何しに来てたの?」
道也「学校からの用事を伝えに」
綾子は寂しそうな顔をして道也に歩み寄ると、
その肩に頭をもたれて悲しそうに言う。
「道也さんは大人だもん」
驚く道也。
綾子「帰ります」
院長室を出ようとした綾子を、道也が呼び止める。
「綾子さん、待ってくれ」
寂しそうな笑顔で振り返り、綾子は部屋を出て行った。
残された道也は、口惜しそうに椅子にもたれた。

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Posted at 22:31 / 紅の紋章 / この記事のURL
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クピドの悪戯 / 2006年10月28日(土)
予告記事を書くのを忘れてしまいました!
今、TX系ドラマ「クピドの悪戯-虹玉-」に
「美しい罠」で槐役を演じた高杉瑞穂さんが出演してます。
モテる先輩の役です〜。

 
Posted at 00:43 / お知らせ / この記事のURL
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紅の紋章/第19話「美術室の密会」10/27Fri.2/2 / 2006年10月27日(金)
綾子の部屋の扉を叩く純子。
純子「お話があるの」
中に通し、純子に背を向ける綾子。
純子「私、この家を出ようと思ってるの。
綾子さんはご結婚なさるし、学校にも通うようになったから
私の役目は終わったでしょ?」
綾子「・・・逃げるの?」
純子「逃げる?」
綾子は振り返り、純子に歩み寄って言う。
「私知ってるのよ。
貴女は6年前、道也さんの恋人だったんでしょ?
隠したってだめよ」
純子「確かに、そうよ。でももう終わってしまったことなの」
綾子「では何故、美術教室に呼びつけたりしたの?
それに人の心なんて分からないわ。
いつまた二人の愛が復活するかしれないもの」
純子「それはあり得ないわ!」
綾子「いいえ。信じられない。出て行くのは許さないわ。
外で会われても分からないけど、離れにいれば監視出来るもの」
驚く純子。
綾子「出て行くのは絶対に許さない!分かったわね」
綾子は冷たく言い放つと、ドレッサーの前に座って鏡を見た。
純子は必死に言う。
「私と道也さんが親しくなるわけがないわ。
綾子さんのことを裏切るなんて出来るはずないもの。
私を信じられないのならそれでもいい。
でも、道也さんのことは信じてあげて!」
綾子は声を荒げる。
「そんなこと、貴女に指図されたくない!」
その時、珠彦が来て言った。「純子さん、父が呼んでます」

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Posted at 23:59 / 紅の紋章 / この記事のURL
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紅の紋章/第19話「美術室の密会」10/27Fri.1/2 / 2006年10月27日(金)
人を好きになったことは無いのかと聞かれ、道也が口を開く。
「かつて好きになった人はいたけど、今はなんとも思っていない」
その言葉にショックを受ける純子。
綾子が言う。「純子先生のこともお聞きしたいわ。
先生も、誰かを好きになったことはあるんでしょ?」
黙っている純子に珠彦が声を掛ける。「純子さん?」
純子「・・・何のことです?」
質問をはぐらかした純子に邦代が怒る。
「何て無作法な!ディナーは洒落た会話を楽しんで戴くものですのよ。
マナー知らずの人が混じると、せっかくの晩餐が台無しですこと」
純子が謝る。「すみません」
その時、純子のナプキンが膝から下へ落ちた。
拾おうとした純子より早く、道也の手がそれを拾う。
邦代がまた怒る。「お客様にナプキンを拾わせるなんて、
恥知らずもいいところですわね!」
道也は邦代に言う。「どうかお気になさらないで下さい」
邦代「本当にごめんあそばせ。
育ちの悪い使用人をこの席に誘った私が愚かでしたわ」
珠彦がたしなめるように言う。「叔母さん!」

部屋で純子は、野菊を見ながら道也の言葉を思い出す。
『かつて好きになった人はいたけど、今はなんとも思っていない』
純子の苦悩が増す。

翌日。
放課後、純子が廊下を歩いていると
向こうから道也が歩いてきた。
挨拶をする道也。
「やあ。今日は校医として予防接種にきました」
純子が会釈をすると、そのまま道也は通り過ぎようとした。
道也を呼び止める純子。
「済んでからで結構です。美術室にいらして下さいませんか」
道也「分かりました」

美術室でじっと待つ純子。
廊下から足音が聞こえてくると、純子は不安そうに扉を見た。
道也が中に入って来る。
純子「いらしてくれたんですね」
道也「何か用?」
純子「どうしても、ご報告とお礼を申し上げたかったんです。
道也さんが置いていってくれたお金で上京し、
師範学校に入り直し、教師の資格を取ることができました。
ありがとうございます」
頭を下げる純子に、道也は笑顔を見せずに言う。
「僕は何もしていない。貴女の頑張りで夢をかなえたんだ」
純子「貴方の援助があったからこそです。
どんなに感謝してもしきれません。
そのお礼を申し上げたくて、貴方に会える日を待ってました」
道也は椅子に座る。
純子「6年前、突然いなくなってしまったのは何故でしょうか?
お会いしてドイツに留学すると言っても私は反対しなかったと思います。
置き手紙ではなく、直接話していただきたかった。
私と会わずにドイツに行ってしまった理由をお聞かせ願えませんか」
口を閉ざす道也。
純子は寂しそうに言う。
「・・・私への愛が、消えてしまったからですか?
どんな風に言われても構いません、本当の事を教えて下さい」
道也は純子を見て言う。「僕とのことは忘れてほしい」
純子のその言葉に打ちのめされる。
道也が立ち上がって美術室を出ようとすると、
扉からマリが入って来た。
「すみません、忘れ物しちゃって」
会釈をして美術室を出る道也。
廊下を歩くその後姿を、綾子が見ていた。
綾子は振り返り、美術室の中の純子の姿を扉の隙間から見る。
その目には、純子と道也への疑惑が浮かんでいた。

夜。純子は部屋で、道也の言葉を思い出す。
『僕とのことは忘れてほしい』
純子がふと振り返ると、扉を開けて綾子がそこに立っていた。
綾子は冷たい表情で言う。「純子さんて怖い人ね。
私も、見たわよ。美術教室で道也さんと二人で会ってたでしょ。
・・・何を話してたの?知り合いだったの?
道也さんに聞きに言ったけど、知り合いじゃないって言うし。
でも知り合いじゃない二人がどうして美術教室で
こそこそ会ってたりするの?!本当のことを言って」
黙っている純子の前に、綾子が歩み寄って言う。
「道也さんを自分の恋人にしようとして誘惑してたのかしら?」
純子「それは違うわ!」
綾子「貴女が廊下で道也さんに声を掛けているところを
見たって友達もいるのよ。
道也さんの事は信じられるけど、貴女の事は信じられない!
貴女私になんていったか覚えてる?
命を掛けて守ってあげる。そう言ったんじゃない!
その貴女が、私の大切な人を横取りしようだなんて。
絶対に許せない!
・・・ねぇ、黙ってないでなんとか言って!」
辛そうに目線を落とす純子。
綾子「貴女と道也さんがどういう仲か知らないけれど、
いずれ、あの人は私と結婚するんだわ。
今まで信頼してきた私がバカだった。
もう二度と貴女を信じたりしない!」
部屋を出て行く綾子。
純子はどうすることも出来ず、苦しい顔をした。

理事長室で道也が辻に言う。
「これからは辻さんのご助言をいただいて、
堂本病院再興に向け努力したいと思います」
辻「お力になれるといいんですが」
道也「病院が人手に渡ろうと知ってからなんです。
父の病気が急に悪化したのは」
辻「お父上のご胸中は痛いほど分かります。
家を継いで行くというのは荷が重いものなのですよ。
堂本病院の経営に協力するための交換条件と言っては何ですが、
道也くん、珠彦の後見人として力になってやってくれますか。
珠彦は理屈は達者だが、人間としてはまだまだ若い。
お願いします」
道也「精一杯努力します」
辻「それと・・・今回は、綾子のことではいろいろと。
言いにくい事なんですが、今回のビジネスは
綾子の事とは別問題と考えていただきたい。
娘をもらってもらうために融資するとは考えないで戴きたいんです。
綾子を幸せにしてやっていただきたい。
それだけが私の願いです」

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「DEATH NOTEデスノート 前編」 今夜放映 / 2006年10月27日(金)
「紅の紋章」で辻綾子役を演じている満島ひかりちゃんが出演した映画
「デスノート 前編」 が金曜ロードショーにて今夜放映されます。
ひかりちゃんの役所は主人公の夜神月の妹、粧裕(さゆ)。
私も映画館でみましたが、とても可愛らしくてハマり役でしたよ♪

今夜21:00〜日テレにて
「DEATH NOTE デスノート 前編」

是非ご覧下さい(^o^)

※11月3日劇場ロードショーの「後編」にも出演しています。


年末の主演舞台はこちら♪


 
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紅の紋章/第18話「許されない仲」10/26Thu. / 2006年10月26日(木)
綾子が道也に、純子を紹介する。
「この方が私の家庭教師の三枝純子先生です」
道也は純子に挨拶をする。
「堂本道也です、初めまして」
その言葉に戸惑いながらもお辞儀をする純子。
綾子「道也さんは本郷にある堂本病院の院長をしてらっしゃるの」
道也「貴女のことは綾子さんから聞いていましたが、
随分若い先生なんですね」
他人行儀に言う道也。
綾子「純子先生はうちの父の三笠女学院の先生ですの」
道也「ほう。名門女学院の先生ですか。
何の学科を教えてらっしゃるんですか」
純子「美術です」
そこに辻が奥から出てくる。
客間に通される道也。
夢にまで見ていた道也との再会が
こんな形で訪れた事に純子は打ちのめされる。

客間に集まる家族、そして道也と純子。
辻が道也に言う。
「先日の見合いの席では結婚の話まで進めてしまったが、
本当に良かったのかね?」
道也「その気持ちに変わりはありません」
純子の表情が微かに変わる。
綾子「ほら、お父様。今になって変な事を言わないで欲しいわ」
珠彦「兄として言いますが、妹は気難しい子ですよ。
覚悟しておいて下さい」
道也「僕だって欠点だらけの人間です。
結婚とは、未熟な者同士が一緒になって、
お互いに成長していくものだと思っています」
嬉しそうな綾子、そして辻。
珠彦「綾子、幸運だったな。懐の深い相手にめぐり合えて」
頷く綾子。
珠彦「お話はどこまで進んでいるんですか?」
道也「具体的なことは決めていませんが、
式は綾子さんが学校を卒業してからでも遅くないと思ってます」
辻「それは私も賛成だが、綾子の気持ちはどうなんだ?」
綾子は明るい笑顔を見せて言う。
「私、学校へ行って卒業できるよう努力します。
明日から登校するわ。純子先生もいてくれると心強いし」
その言葉に驚く辻、そして純子。
珠彦「道也さんは専門は何ですか?」
道也「外科です。かつて地方の診療所にいた頃は
あらゆる患者さんを扱ってましたが」

帰宅する道也を全員が玄関で送る。
綾子「ちょっとでいいから私の部屋にいらして下さいません?」
道也「やり残した仕事があるので。後でゆっくりお邪魔しますから」
綾子「お見せしたいものがあるの」
珠彦「あまりわがままを言うと嫌われてしまうぞ」
綾子「分ったわ。今日は我慢します」

道也が帰ると、純子は書斎を訪れて辻に尋ねた。
「あの方はどういう方なんですか?」
辻「なぜそんな事を?」
純子「いえ、どんな方か気になって」
辻「彼は大きな病院の院長をしている。
少し前までは父親が院長をしていたのだが、
体を壊したので引き継いだそうだ。
医者として腕前はかなりのものらしい。
従業員や患者からの評判もいい。
私自身、そういう人柄に好感をもった。
現に、綾子は生き生きとして見違えるように変わった。
君も見ていて感じたと思うが、
堂本君のたった一言で学校へ通うと言った。
私は綾子の結婚相手として申し分ないと思っている。
君は反対なのか?」
純子は問いには答えずに、頭を下げて書斎を出た。

部屋で道也のことを思い出し、苦しそうな顔をする純子。
そこに珠彦が入ってきて、座って話をする。
「綾子ときたら、あの人の一言で手のひら返しですからね。
今までの貴女の努力はなんだったのかと思いますよ」
純子「私のことはいいんです。
綾子さんが学校に通えるなら良かったじゃないですか」
珠彦「女の人って、誰かを好きになると
あんなに変わってしまうものなのかなぁ。
純子さんはそういう経験ありますか?」
純子「え?いえ・・・」
珠彦「すみません、変なことを聞いて」
珠彦は立ち上がり、窓の外を見て言う。
「しかし、彼は僕より10歳近くも上なのに、
結婚したら義理の弟じやないですか。
なんて呼べばいいですかね。
しかし人柄の良さそうな人なので安心しましたよ」
寂しそうな表情の純子を見て珠彦は言う。
「今回のことで一番ほっとしているのは父だと思います。
そんなに思い詰めないで、父の為にも喜んでやって下さい」
純子は微笑んで言う。「そうですね」

翌日。制服を着て純子と一緒に嬉しそうに家を出る綾子。
辻が純子に言う。「綾子の事よろしく頼む」

美術室。純子の授業が終わる。
生徒達が出て行くと、残った綾子に
絵美とマリ、そして京子が声を掛けた。
マリ「この間の日曜日お家に伺おうとしたら、
純子先生が綾子さんは用があるって仰ったから」
綾子は嬉しそうに言う。
「ごめんなさい、その日はとっても大事な用があったの」
京子「どこかにお出掛けだったの?」
綾子は目に喜びを浮かべて言う。「ちょっと、ね。ふふ」
マリ「なんか、綾子さんの雰囲気が変わった気がしない?」
絵美「さては、恋でもしてるのかしら?」
綾子は照れた声で言う。「そんなんじゃないわ!ね、純子先生?」
純子は微笑んで頷く。
マリ「二人して隠してないで、教えてよ!」
綾子「そのうち、時期がきたらお話するわ」
京子「何よ?」
綾子「秘密!」
楽しそうに部屋を出て行く綾子を3人は追いかけた。
純子の表情には影。

堂本病院。
院長室の道也のもとに、道也の父親が車椅子で入ってくる。
父親「明日、辻さんの夕食会に招待されているんだろう。
彼女とも顔をあわせる事になるだろう。
もう一度言っておくが、純子とは決してよりを戻してはいかんぞ」
その言葉には答えずに顔を背ける道也。
父親「お前達は許されない仲なんだ。
お前は綾子さんと結婚しなければならないんだよ」
道也「分かっています」
父親は立ち上がり、レントゲン写真を見て言う。
「これは私のか。大分進んでいるようだな」

純子は「ローズ」を訪れる。
玲子「なんだか元気がないみたいね。
お姉ちゃん、綾子さんその後どうなったの?」
純子が答える前に、珠彦が客として訪れた。
扉まで出迎えに行く玲子。
珠彦「ハンカチを返しに来ました。ありがとうございました」
玲子「わざわざどうも。どうぞ」
珠彦「いえ、すぐ失礼します」
玲子「帰っちゃっていいのかしら?」

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Posted at 22:18 / 紅の紋章 / この記事のURL
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紅の紋章/第17話「婚約者」10/25Wed.2/2 / 2006年10月25日(水)
自分の部屋で、縁側に座り考える純子。
月明かりの中、庭の小菊を眺めて道也の言葉を思い出す。
『君も、相当に強い信念を持ったお嬢さんだ』
『あきらめないでくれ。夢も、恋も』
その時、玄関の開く音がした。

純子が玄関に向かうと、綾子が笑顔で帰ってきた。
「ただ今」
綾子の手には、沢山の買い物袋。
純子「お帰りなさい。お買い物だったの?」
綾子は嬉しそうに言う。
「そう。音楽会に誘われたから、
お洋服やバッグも靴も、いっぱい買ってきちゃった!」
階段の手前で振り返り、少し恥ずかしそうに綾子は言う。
「・・・お化粧道具も揃えたの。
純子先生、お化粧の仕方、教えてもらえない?」

綾子の部屋。
買ってきた服を身につけ、
ドレッサーの前でイヤリングをつけて綾子は言う。
「後は口紅を塗ればいいのね?」
心配そうな表情の純子を気にせず、
綾子は鏡を見てその唇に紅を乗せた。
その光景を見て純子は、女郎部屋で唇に紅を引いたことを思い出し、
思わず目を反らした。
美しく化粧をして自分の顔を見て微笑む綾子。
立ち上がり、鏡を見て嬉しそうに言う。
「何だか、私じゃないみたい!見て」
黙って綾子の姿を見ている純子に、綾子は不思議そうに言う。
「・・・先生、何か言って。
どうして黙っているの?似合わない?」
純子「いえ、そんな事ないけど・・・」
綾子の表情が曇る。
「・・・私の恋を応援してくれないの?」
純子「ううん、そうじゃないわ。
ただ、綾子さんは現実と向き合うのが嫌で、
結婚することで逃げようとしているんじゃないの?」
綾子「違うわ。夢を追いかけるためには
恋をしてはいけないって言うの?」
純子「そんな事言ってないわ」
綾子「でも先生のお話を聞いていると、そう聞こえるわよ。
夢を叶えるためには、恋をする自由はないんだって。
でも、私はその両方を手に入れることが出来そうなの」
ベッドに座り、綾子は買ってきた靴を手にして嬉しそうに言う。
「お見合いして分かったの。私の夢が何なのか。
私の夢は、愛する人のお嫁さんになることなの。
私、お見合いした瞬間から、この人と結婚したいって思ったの。
先生だって、その人に会ったらきっと分かってくれるばずだわ。
音楽会の帰りに、家にお誘いするつもりだけど。
先生だって、絶対気に入ってくれるはずだわ」

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